「ばけばけ」シャーロット・ケイト・フォックス、母になり心境変化 朝ドラ凱旋で5年ぶり演技

高石あかり(高=はしごだか)が主演を務める連続テレビ小説「ばけばけ」(NHK総合・月~土、午前8時~ほか ※土曜は1週間の振り返り)で、米女性記者イライザ・ベルズランドを演じているシャーロット・ケイト・フォックス。ヒロインを演じた2014年度後期放送の「マッサン」、2016年度後期放送の「べっぴんさん」に続いて3度目の朝ドラ出演を果たした彼女が、5年ぶりとなる演技について語った。
朝ドラ113作目の「ばけばけ」は、松江の没落士族の娘で、作家・小泉八雲(ラフカディオ・ハーン)の妻・小泉セツがモデルのオリジナルストーリー。島根や熊本などを舞台に、急速に西洋化が進む明治日本の中で埋もれていった人々や、怪談を愛する夫婦の何気ない日々を描く。
シャーロット演じるイライザは、ヒロイン・松野トキ(高石)の夫になるヘブン(トミー・バストウ)が勤務する新聞社の同僚。聡明かつ世界を飛び回る行動力を兼ね備えた“パーフェクトウーマン”で、ヘブンに日本行きを勧める。
Q:「ばけばけ」出演が決まったときの感想
「マッサン」「べっぴんさん」に続き、また朝ドラに出演できてうれしいです。今回演じるイライザ・ベルズランドは、これまであまり演じたことがなかったような役なので、それを演じられるチャンスをいただけたことに対しても、すごくワクワクしました。今回は、5年ぶりにお芝居をすることになります。その間に出産をして母になったことで、私自身が変化している部分もあると思います。それが、お芝居の中でも生かせるのではないかと思っています。
Q:演じるイライザ・ベルズランドについて
イライザは、すごく努力できる人だという印象が一番強いです。特に環境に恵まれていたわけではなくて、自らの努力で仕事をつかみ、今の立場を得たような人。頭が良くて、知的だし、自立している強い女性だと思います。これから台本を読みながら、もっと彼女のことを知りたいと思っていますが、きっとチャレンジをすること、冒険することが好きな人なのだと思います。トミー・バストウさんが演じるレフカダ・ヘブンとの関係性も、とてもすてきです。この二人が、今後どうなっていくかも楽しみにしていてもらいたいです。
Q:撮影現場の雰囲気、共演者とのエピソード
今回初共演となるトミー・バストウさんは、本当にすてきなお芝居をされる方です。私は「SHOGUN 将軍」を見ていたので、もちろんトミーさんのお芝居も見ていたんですけれど、今回一緒にお芝居をすることができて、やはりすばらしい俳優だなと改めて思いました。
そして、久々のBK(NHK大阪放送局)はエレベーターに乗るだけでも懐かしく、いろいろな思い出がフラッシュバックして、マッサンの時に日本に来た頃の記憶がよみがえってきました。特に、「マッサン」を撮影していた1年間は、女優としてもすごく成長できた1年だったし、一人の人間としても、その後の人生で母になるための準備期間だったようにも思います。BKの皆さんには、本当に支えていただきましたし、今も私の日本の家族だと思っています。
Q:ドラマの見どころ、視聴者へのメッセージ
私がイライザを演じることで、視聴者の皆さんを笑顔にしたいです。子どもを産んでから特に感じるようになったことですが、すべてがドラマチックな展開のストーリーでなくても、日常の中にはいろんな人たちが生きているストーリーがいっぱいあって、それらに癒やされている部分もあるということ。『ばけばけ』は、それらが表現されている作品で、すごく共感できるし、すてきだなと思っています。そんな物語の中で、イライザがどう皆さんを笑顔にするのかは、お楽しみということで(笑)。そして、日本の皆さんへ、まずは「ただいま!」と言いたいです。私の原点にもなっているこの場所に戻って来ることができたこと、ここでまたお芝居ができることに感謝しています。
(編集部・倉本拓弥)


