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満島ひかり、念願の“ヤクザ”モノ 「少しだけ参加できた気がしてうれしい」

満島ひかり
満島ひかり

 満島ひかりが11日、都内で行われたアニメーション映画『ホウセンカ』(公開中)の公開記念舞台あいさつに登壇し、“ヤクザ”ものの作品に携わった喜びを語った。この日は、満島と同じく声優を務めた小林薫戸塚純貴宮崎美子ピエール瀧木下麦監督も来場した。

【画像】満島ひかり、美ドレスで登壇!<全身あり>

 『オッドタクシー』シリーズを手掛けた木下麦監督と、脚本の此元和津也が組んだアニメ。73歳の無期懲役囚・阿久津実(小林)が独房で死を迎えようとしていたとき、「ろくでもない一生だったな」とホウセンカ(ピエール瀧)に話し掛けられる。人の言葉を操る花との会話を通じ、彼は自身の過去に思いをはせていく。

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 阿久津のパートナー・永田那奈の過去を演じた満島は「最初に脚本を読んで、随分渋いアニメだなぁと思って、監督に『パンクですね』という話をした覚えがあります」と吐露。収録は、声優が画を観ながら声を入れる“アフレコ”ではなく、画がない状態で声を入れる“プレスコ”で行われたこともあり、満島は「アニメーションだけれど実写の映画を撮っているかのようでした」と思い返しつつ、「(阿久津と那奈)二人で生活する姿がいくつかの場面で描かれています。阿久津さんと那奈さんの言いたいことと感じていることが少しずつすれ違ってくるんだけど、温かい空気が流れていて、とても好きな映画です」と笑顔を見せた。

 また、満島は「憧れの作品の中に、菅原文太さんが出てくる作品とか、北野武さんが描くような映画とか、岩下志麻さんが啖呵を切るような作品とかがあったんですけど、アニメーションでそういった作品に少しだけ参加できた気がしてうれしかったです」と感激する。そして、「そういった作品ですけど、優しい愛情が描かれていて、柔らかさと残酷さが入っていて、とてもいい作品だと思いました」とアピールした。

 小林は約2年前の収録を振り返り、「アニメでヒットしているのは若い男女の恋愛もので、そういうものでないと当たらないんじゃないかと思って、監督さんに『老ヤクザが死にかけに“大逆転だぁ”と言うのを誰が観るんだ』と失礼なことを言ってしまいました」と打ち明ける。しかし、完成した作品を観て「少しばかり感動した」そうで、木下監督に「どうも申し訳ございませんでした」と頭を下げた。

 ホウセンカの声を担当するピエールも「まったく同感でして、声を入れたときは“誰が、いつ、どんな時に観る映画”なのか全く想像がつかなかった」とぶっちゃけるが、「ご来場くださった皆さんの顔を拝見いたしますと、老若男女すべていらっしゃるということで、木下監督は『ほら!』と思っていらっしゃると思う」と木下監督の手腕に感服していた。(錦怜那)

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