再現度凄い!「秒速5センチメートル」恋する森七菜が超泣けると話題

2007年に公開された新海誠監督のアニメーション映画を松村北斗(SixTONES)主演で実写化した映画『秒速5センチメートル』(公開中)。3章の構成で展開された約1時間のアニメ版を、約2時間の長編映画に実写化した本作において、再現度の高さが話題を呼んでいるのがアニメ版の第2章「コスモナウト」にあたる、主人公・遠野貴樹の高校時代。とりわけ、片思いの切なさを全身で表現した森七菜の演技が「刺さりまくる」と注目を浴びている(※一部ネタバレあり)。
本作は、小学時代に転校生の明里と運命的な出会いを果たした主人公・遠野貴樹の18年間を幼少期、高校生、社会人の3つの時代で描いたストーリー。アニメ版の第2章にあたる「コスモナウト」は、明里と離れ離れになった貴樹が種子島で過ごす高校時代のエピソード。高校時代の貴樹を、サントリー「伊右衛門」のCMや朝ドラ「カムカムエヴリバディ 」、ドラマ「きれいのくに」などで注目を浴び、現在ドラマ「じゃあ、あんたが作ってみろよ」が放送中の青木柚が演じ、貴樹に恋する同級生・澄田花苗を、現在映画『国宝』が大ヒット中の森七菜が演じている。
いつも貴樹が携帯で誰かにメールを打っているのを気にしつつも、貴樹への想いを募らせていく花苗。進路を決められずそれなりに悩んではいるものの、考えているのは貴樹のことばかりといった様子で、まさに「青春そのもの」な花苗のいちずな恋が観客の心をわしづかみに。貴樹と下校を共にする時には帰り道にコンビニに立ち寄り、飲み物を買うのが花苗にとっては大イベントで、二人のやりとり、緑豊かな風景や原付、紙ヒコーキ、飲み物など原作アニメのディテールまで完コピ。一方で、二人の気持ちのすれ違いを示すオリジナルシーンも加えられている。
現在、森は24歳だが「完全に高校生にしか見えなかった」とSNSでは絶賛の声が相次ぎ、なかでも原作にもあった花苗がこらえきれず涙するシーンにどっぷり感情移入する人が続出。「森七菜さんの演技にやられました」「あまりにもリアルすぎる演技で衝撃を受けた」「表情が天才」「輝いてました」「表情仕草全部恋する女の子そのもの」「キラキラしてて切なくて、眩しかったし懐かしくもあった」「恋してる演技がめっちゃ良かった」「演技の全てが自然で、気持ち持ってかれた」「見入ってしまいました」「いじらしくてもらい泣きしてました」などの声が寄せられ、観客をくぎづけにしている。
2023年7月期のフジテレビ・月9ドラマ「真夏のシンデレラ」では小麦色の肌でサップトレーナーのヒロインを好演した森。写真家、映画監督の奥山由之が映した、森のきらめくサーフィンシーンも見ものだ。(石川友里恵)


