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ゼロ文字回答でクイズ番組優勝の謎とは 小川哲「君のクイズ」映画化“超特報”も公開

「君のクイズ」映画化が決定
「君のクイズ」映画化が決定 - (C)2026 映画『君のクイズ』製作委員会

 「ゲームの王国」で第31回山本周五郎賞、「地図と拳」で第168回直木賞を受賞した作家・小川哲の小説「君のクイズ」が2026年に映画化されることが決定し、特報映像とファーストルックが公開された。監督は、映画『ハケンアニメ!』や『沈黙の艦隊 北極海大海戦』の吉野耕平。キャスト、スタッフ、公開日などはまだ伏せられている。

【動画】『君のクイズ』超特報映像

 物語の始まりは、賞金1,000万円を賭けて戦う生放送クイズ番組「Q‐1グランプリ」。世間が注目する1対1の早押しクイズ決勝戦、その最終問題で事件は起こる。本作の主人公・三島と争う対戦者・本庄絆は1文字も問題文が読まれてない中で回答し、正解してしまった。なぜ彼は、問題文が0文字の状態で回答することができたのか。一問のクイズが導く驚愕の“真実”と“人生”を描く。

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 クイズという日常的なゲームを題材にしながらも描かれる、緻密かつスリリングな展開で、第76回日本推理作家協会賞も受賞。数々の映像化作品でも知られる伊坂幸太郎は「面白すぎる!! こんなに興奮する謎に出会ったのは久しぶりで、ミステリーとしても最高」と発表直後から賞賛。さらに、テレビプロデューサーの佐久間宣行は「一度本を開いたら、もう終わり」と本作帯へコメントを寄せるなど、各界から絶賛を浴びている。

 原作者の小川は、映画化について「吉野監督の手によって、原作で伝えきれなかったクイズの魅力がみなさまの元へ届けられることを、今からとても楽しみにしております」とコメント。一方の吉野監督は「自分たちなりの一つの解答を世に送り出せる日が今から楽しみです」と語っている。コメント全文は以下の通り。(編集部・入倉功一)

映画『君のクイズ』は2026年公開

【原作者:小川哲コメント】
「早押しクイズ」って、問題も文章だし解答も文章だし、実はとても小説と相性がいいのではないかーー
という仮説から始まった作品が、こうして映像化されることになって、原作者としても非常にワクワクしております。
クイズと小説は相性がいいとはいえ、文章に移し替えることでいくつかの要素を表現しきれないのもまた事実です。解答者の表情や息遣い、ボタンを押したあとの緊張感、体の動きや細かな仕草、そしてピンポンの音。
吉野監督の手によって、原作で伝えきれなかったクイズの魅力がみなさまの元へ届けられることを、今からとても楽しみにしております。

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【監督:吉野耕平コメント】
クイズという宇宙を、言葉だけで極上のエンターテインメント小説に変換してしまった唯一無二の作品「君のクイズ」。そのあまりの面白さに、気がつけば読んだ直後に映像化への挑戦を決めてしまっていました。今思えば、もう少し立ち止まって考えてからでも良かったのかもしれません。果たしてこの小説の面白さを音と映像に再変換できるのか…? その映画化という史上最大の難問に挑むことになってしまいましたので。いくつかの幸運と無数の出会いに支えられてたどり着いた、映画『君のクイズ』。自分たちなりの一つの解答を世に送り出せる日が今から楽しみです。

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