「べらぼう」歌麿がKY馬琴の失言に神対応!ぐうの音も出ない返しに沸く

横浜流星主演の大河ドラマ「べらぼう~蔦重栄華乃夢噺~」(毎週日曜NHK総合よる8時~ほか)の26日放送・第41回では蔦重(横浜)が営む耕書堂の手代となった滝沢瑣吉(のちの曲亭馬琴/津田健次郎)がド派手に“地雷”を踏む場面があり、対する歌麿(染谷将太)の神対応が反響を呼んだ(※一部ネタばれあり)。
第41回「歌麿筆美人大首絵」では、蔦重と歌麿が「婦人相学十躰」の売り出しに乗り出し、歌麿の代表作の一つである“寛政の三美人”が生まれようとするめでたい展開に。そんななか、KYな瑣吉が盛大にやらかしたことでかねてから歌麿が蔦重に抱いていた切ない想いが浮かび上がっていった。
事の始まりは、歌麿の錦絵(ポッピンを吹く女)を雲母摺(きらずり)で出そうという蔦重の画期的なアイデアに歌麿が感心し、こじれていた二人の関係が修復されようとしていたところに、瑣吉がふとよぎっていた歌麿に対する“疑惑”を口にしたこと。前話の終盤でも瑣吉がつよ(高岡早紀)に「(歌麿が)男色ではないか」と話す場面があったが、何とそれを本人に堂々と告げてしまった。しかも蔦重がいる前で。「やはりそうだと思うのだがな…」「おぬし、男色ではないのか? もしくは両刀…」と悪気なく問う瑣吉を、つよは柄杓でポカリと殴り「無礼だよ! 親しくもないのにいきなり」と叱るが、後の祭り。
瑣吉のあまりの無神経さに、視聴者から「ひでぇ」「空気の読めない」「その話やめろ今は」「余計なこと言うな!」」「おいおいおい!」「面と向かってなんてことを」「デリカシーなさすぎるぞ」「カミングアウトしてんじゃねえ」「それはあかん」とツッコミが相次いでいたが、その後の歌麿の返しが話題に。
歌麿は顔を曇らせ「俺、両刀だよ。瑣吉さん」「俺は男も女も好きさ」と返しながらも「けど、瑣吉さんは違うのかい?」と逆質問。「俺はそもそも女か男かで人を分けたりしねえんだよ。俺は好きな人とそれ以外で分けてるもんでさ。その好きな人は男のこともありゃあ女のこともある」「まあ世間様のものさしに当てりゃあ両刀ってことになる」「実は瑣吉さんもそうってことはねえのかい?」と言い、瑣吉はぐうの音も出ない様子。
歌麿の見事な反撃に、SNSでは「一本取られたねぇ、さきち」「完全論破」「心意気がカッケー」「言い返せる歌麿、すっかり大人になったな」「おー、そう返すか。なるほど」「そうだよね、好きな人は男女関係ない」「名言出たよ」「歌の方が何枚も上手」「切り返しがうまいね!」「歌頑張ったね」とスカッとする視聴者の声が相次いだが、その後のつよのフォローが話題に。
瑣吉の無礼を代わりに詫びるつよに、歌麿が「なかなかうまく返しただろう?」と哀しそうに微笑むと、つよは「うまかったよ。旦那様(蔦重)は何一つ気づかないほどにね」「このままじゃあの子は“一生”“これっぽっちも”あんたの気持ちに気づかないよ」「あんたはそれでいいのかい?」と歌麿の心中を慮った。
誰にも気づかれることのなかった蔦重への思いを言い当てられた歌麿はハッとしたような表情を浮かべながらも「気づかれたところでいいことなんてなんもねえじゃねえか」「蔦重が同じ気持ちなわけもねえし、仕事もやりにくくなるだけだし」と現実的で、「俺の今の望みは綺麗な抜け殻だけが残ることさ」「蝉がどんな気持ちだったかわかんないけど、抜け殻だけはずらずら残ってて…それは…とびきり綺麗だったり面白かったりして、誰かの心を癒やす。二人でいい抜け殻だけを残せんなら俺は今それだけでいいんだ」「それにさ、この気持ちも、いつかは消えてなくなんじゃねえかと思うもんだ」と絞り出すように胸中を打ち明けた。
果たして歌麿の思いに、蔦重が気付く日は来るのか……。「あんたはあの子の義理の弟。だったら、あんたもあたしの息子さ」と歌麿を励ますつよ、「聞いてもらえるってのは心が軽くなるもんだな」「じゃ、よろしく頼むよ。おっかさん」としみじみ嬉しそうな表情を浮かべる歌麿に、涙腺が決壊する視聴者が続出。「やっぱりつよさんは歌のメンタルのために必要」「つよさんはなんでもお見通し」「なんでもわかってくれる」「いつまでも歌を助けて」「経験値が違うなぁ」「泣く」「せつない、、、」「開始20分で号泣」「ありがとう、おっかさん」「ホントに美しいシーン」と沸いていたが、同時につよが頭痛に悩んでいる様子もあり、森下脚本“お約束”の幸福の直後に訪れる悲劇へのフラグと見る声が多く寄せられている。(石川友里恵)


