『RRR』監督が絶賛!笑いと涙で難民一家を描く『ツーリストファミリー』2月日本公開

インド映画界でサプライズヒットとなった『ツーリストファミリー』(原題:Tourist Family)が、2026年2月6日より新宿ピカデリーほかにて全国順次公開されることが決まった。あわせてポスタービジュアルも解禁となった。
【画像】ラージャマウリ監督の『RRR』&『バーフバリ』2部作フォトギャラリー
新人監督による低予算作品ながら、2025年にインドで大きな話題を呼びロングランヒットとなった本作。内戦と経済破綻により大打撃を受けたスリランカでの生活に見切りをつけ、命がけでインドに密入国した一家が、新天地で巻き起こす善意の連鎖を笑いと涙で描く。
特筆すべきは、インド映画界からの絶賛の声だ。この映画について、世界的な大ヒット作『RRR』のS・S・ラージャマウリ監督は「この作品を見逃すな。心温まり、そして抱腹絶倒のユーモアに最後まで引き込まれっぱなしだった。素晴らしい脚本と監督、近年まれな映画経験に感謝したい」とコメント。さらにインドのスーパースター、ラジニカーントも「スーパー、スーパー、スーパーだ! 並外れてる!」と称賛している。これらの口コミが広がり、ロングランヒットを記録する要因となった。
物語は、夫のダース、妻のワサンティ、そして2人の息子の4人家族が、貧困から抜け出すためにスリランカからインドへ密入国するところから始まる。彼らは身分を偽り、近所との接触を控えながら新天地での生活を始めるが、素朴で人懐っこい一家は、様々な出来事に巻き込まれながら次第に周囲との交流が生まれていく。しかし、テロ事件を追う警察の疑いの目が彼らに向けられ、容疑者として追い詰められるというシリアスな展開も待ち受ける。
本作が扱うのは、スリランカとインドという特定の二国間の問題に留まらない。外国人排斥に揺れる日本、そして世界共通の課題である「異文化を持つ隣人との関係」を通して 、家族の愛や周囲との交流といった普遍的な価値観こそが、一つの打開策となる可能性を、押し付けがましくなく提示する。公開されたポスタービジュアルに添えられた「国と国より、人と人。」というコピーにも、この本質的なテーマが込められている。(加賀美光希)


