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松山ケンイチ、発達障害抱える裁判官に NHKドラマ10「テミスの不確かな法廷」1月6日スタート

松山ケンイチ
松山ケンイチ

 NHK総合のドラマ10枠(2026年1月6日スタート、NHK総合毎週火曜夜10時~10時45分ほか※全8回)で、新聞記者の直島翔による異色のリーガルミステリー小説を松山ケンイチ主演でドラマ化する「テミスの不確かな法廷」が放送されることが明らかになった。松山演じる、幼少期にASD(自閉スペクトラム症)とADHD(注意欠如多動症)の診断を受けた特例判事補を主人公にしたストーリーで、脚本をドラマ「イチケイのカラス」シリーズ、 「ブルーモーメント」「絶対零度」シリーズなどの浜田秀哉、チーフ演出をドラマ10「宙わたる教室」の吉川久岳が務める。

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 本作は、発達障害を抱える裁判官をはじめ裁判所職員、検事、弁護士、それぞれが真実を求めてぶつかり合う緊迫した法廷の攻防と、時にかみ合わない会話をコミカルに描き、“普通”とは何か、“正義”とは何かを問いかける。主演は、近年は連続テレビ小説「虎に翼」(2024)で厳しさと温かさを併せ持つ最高裁長官・桂場を、ドラマ「クジャクのダンス、誰が見た?」(2025)では癖のある弁護士・松風などで注目を浴びた松山ケンイチ。

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 松山演じる主人公・安堂清春 (あんどうきよはる) は、前橋地裁第一支部に異動してきた特例判事補。幼少期にASD(自閉スペクトラム症)とADHD(注意欠如多動症)の診断を受け、主治医の助言をもとに、“普通”であろうとコミュニケーションや振る舞い方を学んできた。発達障害ゆえに社会になじめない彼が裁判官になったのは、法律だけは個人の特性に関わらず変わらないルールだから。法律を学ぶことで自分も社会の一員になれると信じた。一方で、空気を読まずに発言したり、突発的な行動をとってしまう自分でも抑えられないい衝動から、人と関わることを恐れてきた。しかし、本当は人の気持ちを理解し、社会に溶け込みたいと思っている。

 そんな安堂の元に、複雑な人間模様が絡み合う難解な事件が舞い込んでくる。市長を襲った青年、親友をこん睡状態に追い込んだ高校生。そして「父は法律に殺された」と訴える娘。やがて、安堂の特性からくるこだわりが誰も気づかなかった事件の矛盾をあぶり出す。しかし同時に、彼は自身の衝動とも格闘しながら公判に挑まなければならない。果たして安堂は、公正に事件を裁き、真実へとたどり着くことができるのか。

 主演・松山ケンイチ、原作者・直島翔のコメント全文は下記の通り。(石川友里恵)

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主演・松山ケンイチ

 主人公の安堂は普段何気ない事柄からもとても繊細に沢山の情報を捉えて吸収している一方で、コミュニケーションのテンプレートに対応するのが困難だったりと、とても特徴的なキャラクターだと思いました。本作品は、このような人間が周りにどんな影響を与えていくのかをとても温かく優しい目線で描かれているように感じました。安堂は自分の特性を活かせる仕事として裁判官を選択しましたがそれは自分の一部分の特性で、他の部分はまだまだ未知数です。その未知数な部分が様々な人々との関わりでどう変化していくのか、それとも変化しないのか楽しみです。台本を読み進めていくと、特性の部分で違いは沢山あるけれど感性を持った人間として僕と安堂は何が違うんだろうと考えるようになりました。凸凹は誰しもがあるけれど、その裏には様々な心の傷があるように思います。その傷がどれだけ大きかったのか、安堂の鋭いきめ細かな感性にこの番組に関わる全ての人たちと一緒に寄り添っていくことで人間について新たな発見や気付きがある作品にできればと思います。

原作・直島翔

 人には不可思議な面があります。例えば大谷翔平選手はトマトが苦手です。裁判官・安堂清春は理解されがたい特性を数多く持っています。極度の偏食に毎日の忘れ物、落ち着きがなく、人の気持ちが分からない……それでも社会にまざって懸命に生きようとします。彼の名は「青春」にさんずいをふって清春としました。周囲との違いから涙に濡れる異能の裁判官を松山さんが演じると聞いて、とても安心しました。優れた脚本と演出のもと新たに誕生する清春を心待ちにしています。

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