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「ばけばけ」リヨのお弁当、中身を見せなかった意図は?ランデブー阻止計画の舞台裏

ランデブーを満喫するヘブン&リヨ
ランデブーを満喫するヘブン&リヨ - (C)NHK

 連続テレビ小説「ばけばけ」(NHK総合・月~土、午前8時~ほか ※土曜は1週間の振り返り)の第9週では、ヘブン(トミー・バストウ)が江藤知事(佐野史郎)の娘・リヨ(北香那)と恋仲に陥らないように、トキ(高石あかり※高=はしごだか)と錦織(吉沢亮)が協力して一計を案じる展開がコミカルに描かれた。制作統括の橋爪國臣が、第9週の後半で描かれたトキと錦織によるランデブー阻止計画の舞台裏を明かした。

【第45回場面写真】リヨの手を取るヘブン…

 連続テレビ小説の第113作「ばけばけ」は、松江の没落士族の娘・小泉セツとラフカディオ・ハーン(小泉八雲)をモデルに、西洋化で急速に時代が移り変わっていく明治日本の中で埋もれていった人々をフィクションとして描く。「怪談」を愛し、外国人の夫と共に、何気ない日常の日々を歩んでいく夫婦の物語。

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 第43回(26日放送)では、トキが錦織から、ヘブンとリヨが恋仲にならないよう協力してほしいと相談を持ちかけられる。トキはその前に、リヨからヘブンへの恋心を伝えられ、恋の成就に協力してほしいと協力を求められており、錦織の頼みに困惑する。

 トキはその後、リヨと八重垣神社の鏡の池を訪れ、彼女の恋占いに付き合う。リヨはこの際、ヘブンを松江に案内する用事があるとトキに打ち明け、ヘブンと結ばれるための「ランデブー」だと舞い上がり、トキはますます困惑する。リヨはお弁当を持参する予定だといい、トキにヘブンの好物を尋ねるが、錦織にそそのかされ、トキはヘブンが虫に見えて食べられないと嫌っている「糸こんにゃく」を好物だと教えてしまう……。

 結局、ヘブンはリヨが案内した城山稲荷神社のきつねに心を奪われ、リヨと別れてしまう。リヨが用意したお弁当は蓋を開けずじまいで、糸こんにゃくの存在を知らないまま、ヘブンはうちに戻ってくる。

 橋爪は、登場人物の思惑がいくつも交錯するこのシーンを振り返り「あそこは面白いシーンなのですが、撮影現場ではヘブンがそれ(=お弁当の蓋)を開けたらどうなっていただろうかとみんなが話題にしていました」と笑顔で舞台裏を紹介する。

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ランデブーを阻止しようとするトキ&錦織 - (C)NHK

 「糸こんにゃくには気付かずにヘブンとリヨは別れる……トキの無自覚な心の変化が糸こんにゃくを通じて出せるといいなと、あのシーンが生まれたのですが、それを面白おかしく書くのがふじき(みつ彦/脚本)さん流だと思いました」と橋爪は続ける。「高石さんが曖昧な人間の気持ちをすごくうまくお芝居で表現してくれていると思います。高石さんの表情を見て流石だなと思いました」と高石の演技を絶賛し、お弁当の中身を見せなかった演出の意図については「蓋を開けると答えが出てしまう。あそこはまだ答えが出ていない段階だから」と説明した。

 このシーンでは、江藤知事と錦織がヘブンとリヨを尾行する姿もユーモアたっぷりに描かれる。夏場での撮影だったそうで、橋爪は「とても暑くて、ぐったりしながら撮っていました。楽しいシーンで、モンタージュもたくさん撮りました。本当に尾行している気分で撮っていました」と明かし、「みんな『暑い』『クレイジーだ』と言いながら撮っていました。けっこう衣装を着込んでいるので大変だったと思います」と振り返っていた。(取材・文:名鹿祥史)

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