「ウィキッド」グリンダの少女時代描く小説、2026年発売

「ウィキッド: 誰も知らない、もう一つのオズの物語」のグレゴリー・マグワイアが、“善い魔女”グリンダ(※元々の名前はガリンダ)の少女時代についての小説「ガリンダ:ア・チャームド・チャイルドフッド(原題) / Galinda: A Charmed Childhood」を執筆中だ。米ハーパーコリンズ社から2026年9月29日に出版予定となっている。
「ウィキッド: 誰も知らない、もう一つのオズの物語」はマグワイアが1995年に発表した小説で、ブロードウェイミュージカル版が人気を博し、それを2部作で映画化した『ウィキッド ふたりの魔女』『ウィキッド 永遠の約束』(後編の日本公開は2026年3月6日)も大ヒットを記録している。マグワイアは今年、“悪い魔女”エルファバの少女時代についての小説「ウィキッド・チャイルド」(原題:Elphie: A Wicked Childhood)を発表し、New York Times ベストセラーリストで1位を獲得。「ガリンダ:ア・チャームド・チャイルドフッド(原題)」はそれと対になる物語だ。
あらすじでは、少女ガリンダは落ちぶれた名家の4人きょうだいの末っ子として、甘やかされながらも無視されていると描写されている。ガリンダが出場する地区のダンス大会、そして彼女の父のビジネス戦略に不満を募らせている地元の商人たちの反発を軸に物語が展開するようだ。自己陶酔と臆病な心にとらわれ、自分の中に抜け目のなさもそれを育てる必要も見いだしていなかったガリンダが、商売敵の罠を巧みに回避する父の姿を見ながら、誇り高くも苦難に満ちた子供時代を超えていく姿を追う。
ユニバーサルのCMO(最高マーケティング責任者)は映画『ウィキッド』2作の大成功を受け、同作のユニバース化を検討しているとVultureに明かしている。この二つの前日譚が映画化される日もそう遠くないのかもしれない。(編集部・市川遥)


