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イエモン吉井和哉、メンバーとは「つかず離れずの愛人のような関係」

吉井和哉
吉井和哉

 THE YELLOW MONKEY吉井和哉が6日、都内で行われた映画『みらいのうた』(公開中)公開記念舞台あいさつに登壇した。ガンを公表し、克服して現在も活動を続ける吉井だが、舞台挨拶中、かつてと今の自分を比較し、「今の僕は90年代の吉井和哉ではない」としみじみ話す一幕があった。吉井は「あの頃の吉井和哉はもういない。あの人になろうとしてももうなれないんです。あの人になろうとすることはもう前向きじゃない。(人生)残りあと15年くらいかなと思っているんですけど、ここからの本編をどう終わらせるか、それが今から楽しみ」と話していた。

【画像】吉井和哉、エゴサするも安堵…エリザベス宮地監督と舞台挨拶

 本作は、2023年10月に早期の喉頭がんを公表したTHE YELLOW MONKEYのボーカル・吉井のルーツを辿るドキュメンタリー映画。両親との記憶や、今も続く旧友との交流を取り上げながら、復活を遂げた2024年の東京ドーム公演「THE YELLOW MONKEY SUPER BIG EGG 2024 “SHINE ON”」への道のりが克明に記録される。イベントには、本作のメガホンをとったエリザベス宮地監督も登壇した。

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 吉井は本作の評判が気になるのか、事前にエゴサをして評判を見ていたとのこと。「エゴサしてたけど、酷評はなかった。みんなドキュメンタリーなのに何回も観たいって」と笑顔を見せる。撮影については「自分が病気と向き合っている期間で、正直大変な時期ではあった。その間、武道館だったりドームだったりパフォーマンスの任務もあって、あっという間だった」と回顧。「ドキュメンタリーが始まった時は真っ白で、何もなかった時。ドキュメンタリーを撮って何か面白いことがあるのかなって。それがだんだん脚本が決まっていたかのようなシンクロニシティのようなことが起きた」と振り返る。

 吉井は「最後まで繋いだものは見ていなかったので、要所要所で見せてもらって、画的には問題ないなって。最後どんな感じになるか楽しみにしてたら、映画になると聞いて驚きました。撮り始めて3年経っていて、制作費もかかっているだろうし、グッズが売れたらお返しできるんじゃないかなって」と笑顔を見せる。宮地監督は本作のために撮影した映像について「500時間くらい素材があった」と振り返り、「メンバーの会話が面白すぎて、皆さんのやりとりはもっと入れられたなって……」と泣く泣くカットしたシーンが多かったことも紹介する。

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 吉井は、自身の音楽活動の原点となり、劇中にも登場するURGH POLICE(アーグポリス)のボーカル・EROについても言及し、「僕のドキュメンタリーを撮っていただく時に僕単体だとそう面白そうにならないと思って、脳梗塞で倒れたEROさんのところに監督を連れて行ったんです。繋がったものを見て、EROがこんなにも自分にとってキーパーソンだったんだって、宮地監督に教えてもらった気がする」としみじみ。「YELLOW MONKEYの最初の曲はEROに聞かせたくて作ったんです。EROのためにも静岡のロックスターぶりを知らしめてやろうという気持ちは強かった」とEROとのエピソードを回顧。

 また、メンバーとの関係については、プライベートではほとんど一緒に出歩いたり、遊んだりしたことがないといい「付かず離れずの絶妙な愛人のような関係だった」と話して会場を笑わせていた。(取材・文:名鹿祥史)

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