映画並みのスケール!菅田将暉出演、NHKドラマ「火星の女王」今夜スタート

スリ・リン、菅田将暉ら国際色豊かなキャストを迎えたNHKのSFドラマ「火星の女王」(NHK総合、BSP4Kで毎週土曜よる10時~11時29分、全3回)が今夜(13日)スタートする。放送を前に、壮大な世界観が描かれる本作の設定、キャスト、あらすじを振り返ってみた。
放送100年を機に展開する「宇宙・未来プロジェクト」の一環として放送する本作。舞台は100年後。火星に10万人が移住した世界で、未知の力を持った謎の物体が現れたことで新たな時代が動き出すさまを描く。原作は「地図と拳」で直木賞を受賞した小川哲。脚本を、アニメ「けいおん!」や「ヴァイオレット・エヴァーガーデン」シリーズの吉田玲子が務める。演出は「きれいのくに」(2021)、「17才の帝国」(2022)などの西村武五郎ら。音楽は坂東祐大、yuma yamaguch。
舞台は火星と地球。主な組織やコミュニティとして、火星を統治する国際専門機関「ISDA(イズダ)」、火星に本社を置く民間企業「ホエール社」、初期の火星開拓民が相互扶助を目的として立ち上げた非営利団体「コクーン」などがあり、火星で人々が暮らす施設「コロニー」は火星最初の入植地であるコロニー0、ISDAが本拠地を構えるISDAベース、従業員のみが暮らすホエール社のコロニーの3つがある。
主人公は、生まれつき視覚障害がある22歳の主人公・リリ-E1102。国際オーディションで抜擢された台湾の俳優スリ・リンが演じている。その恋人で地球のISDA日本支局に努める若手職員・白石アオトを菅田将暉が演じ、共演にシム・ウンギョン、岸井ゆきの、菅原小春、宮沢氷魚、松尾スズキ、UA、松岡茉優、鈴木亮平、滝藤賢一、デイェミ・オカンラウォン、サンディ・チャン、宮沢りえ、吉岡秀隆ら。
第一回は、人類が火星に入植して40年、火星生まれのリリ(スリ・リン)が「ISDA」の地球帰還計画に参加し、母タキマ(宮沢りえ)や恋人アオト(菅田将暉)が住む地球に移住しようとするところから始まる。しかし、帰還便に乗る直前にリリは突然拉致されてしまう。一方、22年前に謎の物体が地球で引き起こした超常現象を研究するカワナベ(吉岡秀隆)は、火星にも同じ物体があると信じ各地を探索していた……。
100年後の近未来の火星、地球をデジタルとアナログを交えて描いたユニークでスタイリッシュな世界観、日本語、英語、韓国語、中国語など多言語が飛び交う国際色豊かなアンサンブルが見もの。未知の力を持った謎の“物体”を巡る緊迫のサスペンスにリリとアオトのピュアな恋模様が交錯する変幻自在のストーリーに引き込まれる。(石川友里恵)


