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大河ドラマ主演、映画『国宝』のヒット…横浜流星の快進撃 「べらぼう」制作統括が振り返る

最終回より横浜流星演じる晩年の蔦屋重三郎
最終回より横浜流星演じる晩年の蔦屋重三郎 - (C)NHK

 大河ドラマ「べらぼう~蔦重栄華乃夢噺~」(毎週日曜NHK総合よる8時~ほか)の制作統括・藤並英樹が約1年半にわたる収録を終えた主演・横浜流星(29)のクランクアップ時の様子や、今年歴史的ヒットとなった映画『国宝』を含む横浜の快進撃について思いを語った。

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 大河ドラマ第64作「べらぼう」は、江戸時代中期、貸本屋から身を興して書籍の編集・出版業を開始し、のちに江戸のメディア王として時代の寵児となった蔦屋重三郎(横浜流星)の物語。脚本を大河ドラマ「おんな城主 直虎」やドラマ「大奥」シリーズ(NHK)などの森下佳子が務めた。

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 横浜にとって本作は大河初出演にして主演。昨年6月15日に京都でクランクインし、今年10月30にクランクアップを迎えた。藤並によると、この時の横浜は「清々しい」印象だったと話す。

 「最終日はラストシーンの収録のみだったのですが、僕らもそうしてあげたいなと思ったし、横浜さんからもラストシーンに集中したいというご要望がありました。ラストシーンは丸1日かかるぐらい長いシーンなんですけど、朝から撮影して、夜に終わって最後のカットがかかった後、感慨深いご様子でした。1年半以上の道のりで、こんなに長い期間、1つの役に向き合うことはなかったという風にもおっしゃられたので、終わって清々しい感じはありました。客観的に見て、肩の荷が下りたのではないかと。やはり大河ドラマの主演というのは相当なプレッシャーがあったと思いますし、若くして重責を担っていただいた。泣くようなことはなくほっとされている印象で、明るかったですよ。共演者の皆さんと楽しそうに談笑されていましたし」

 14日放送の最終回で描きたかったことの一つが、ドラマ全体の柱となっていた「書をもって世を耕す」だったという。

 「蔦重が写楽絵を完成させたあとにどのように過ごしたのか丁寧に描けたらという話も、森下さんとしていて。彼が(平賀)源内の言葉である「書をもって世を耕す」をどう実践していくのか」

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 横浜にとって今年は飛躍の年。映画『国宝』が大ヒットとなり社会現象に。累計興行収入173.7億円を突破し、『踊る大捜査線 THE MOVIE2 レインボーブリッジを封鎖せよ!』(2003年公開、173.5億円)の成績を22年ぶりに塗り替え、邦画実写歴代1位に輝いた。横浜は同作で歌舞伎役者の御曹司役で主演の吉沢亮と共に吹替えナシの歌舞伎シーンにも挑み、高い評価を受けた。藤並は、そうした横浜の快進撃をこう振り返る。

 「実は『国宝』がクランクアップしてからすぐ「べらぼう」にクランクインされたんですよね。「べらぼう」の放送が始まるまでは手探りだったと思うのですが、放送が始まり、『国宝』が公開されてそれぞれの作品に対する評価もあって、横浜さんご自身もより自信を持たれたのではないかとはたから見ていても思いました。もちろん、それまでも映画『正体』などで高く評価されていましたが、やはり『国宝』と「べらぼう」でさらに高まっていったので、それは自信にもつながったと思いますし、横浜さんが目指していた役に対するストイックさ、向き合い方というのが、結果が出てきたことによって一層確固たるものになってきたようにも感じました。「べらぼう」では後半、ご自身の年齢を越えて40代、50代も演じていただいているんですけど、おそらく難しかったと思うんです。とても丁寧に、声の出し方、立ち居振る舞いなども含めて加齢を表現してくださいました。時代劇というジャンルに対しても、彼がもっている身体的ポテンシャルを含めてすごく合っているなという感じがして、より魅力的な俳優になっていると思いました」

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 「べらぼう」では横浜の新たな魅力を感じたともいい「「べらぼう」を通じて思ったのは、彼にしては珍しい太陽みたいな明るい役をやっていただいたんですけど、“こういう流星さんやっぱりいいじゃん!”と。もちろん陰のある役も横浜さんの魅力の一つですけど、僕は横浜さんって笑顔がかわいらしいなと思っていて。きっとそれが横浜さんのファンをひきつけて離さない魅力なんだと思います」と話していた。(取材・編集部・石井百合子)

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