福士蒼汰、好きな人は「優先しすぎる」タイプ 宮近海斗の“好き”と言えない告白に福原遥がエール

俳優の福士蒼汰と福原遥が20日、ユナイテッド・シネマ豊洲で行われた映画『楓』の公開記念舞台あいさつに、宮沢氷魚、石井杏奈、宮近海斗(Travis Japan)、行定勲監督と登壇。福士は男性陣と男心をトークする場面もあった。
本作は、スピッツの楽曲「楓」を原案に、『世界の中心で、愛をさけぶ』などの行定監督が男女の恋を描いたラブストーリー。双子の弟を亡くした青年・須永涼(福士)が、ショックで混乱した弟の恋人・木下亜子(福原)のために弟のふりをするうちに、彼女に惹かれていく姿を描く。
映画は19日に無事公開。SNSにさまざまな感想が寄せられるなか、福士は「昔からカラオケで『楓』を歌ったら涙が止まらなくて、歌詞の意味を考えていた。そのアンサーです」という感想に「人それぞれの『楓』がある中で、この映画を通して曲を聴くと、また違ったアンサーや感覚になるんだなと実感しました。スピッツさんの歌詞は抽象的なものも多いですが、映画を通してそれが具体になっていく感覚がありました」と語った。
この日は、劇中の登場人物にちなんだ「〇×トーク」が展開される。「好きになったら、自分よりも好きな人の気持ちを優先してしまう?」という質問に、登壇者は全員が〇の札を出し、福士は「優先してしまうのですが、最近は優先しすぎるのも良くないかなと思うんです」と気を使い過ぎて、逆に相手が気を使ってしまうことを危惧。
その発言に宮沢は「確かに福士さんは、現場でも本当に気を使ってくださって、初日から何日も一緒にいるような空気を作ってくださいました」と福士の気配りに感謝すると、石井も「初対面のとき、福士さんがたくさん質問してくださったんです」と福士の優しさに触れる。
続いて「大切な人にサプライズをされたいか?」という質問に、宮沢は「×」を出す。その理由として「僕はサプライズをするのは大好きなんです。サプライズを考えているときがとても楽しい」と相手を思う時間の尊さを力説するも「逆にサプライズをされるのが苦手なんです」と苦笑いを浮かべていた。
また「好きな人に『好き』とまっすぐ伝えるタイプか」という質問には、宮近以外が全員「〇」の札をあげる。「えー」と驚く宮近は「プライドとかテレとかいろいろ邪魔なものがあって、なかなか伝えられない」と告白。福原が「素直になろうよ!」と元気づけると、「僕は好きなものは好きと言えるけれど、嫌いなものを『嫌い』と言えない。だからこそ、好きなものをしっかり『好き』と言いたいんです」と持論を展開していた。
恋にまつわるトークで盛り上がった舞台あいさつ。最後に福原は「喪失を経験した二人が、自分たちのペースで一歩一歩ゆっくり前に歩いていく姿に背中を押されるような、そしてそっと寄り添ってくれるような作品だと感じています。その思いがぜひ皆さんにも届いてくれたら」と作品に込めた思いを語っていた。(磯部正和)
映画『楓』は全国公開中


