【ネタバレ】「相棒」4代目・冠城亘、意外な形で“登場” 右京との交流続く

ドラマ「相棒season24」(テレビ朝日系・毎週水曜よる9時~)の第13話「信用できない語手」が21日、放送された。前シーズンで杉下右京(水谷豊)と亀山薫(寺脇康文)の前に姿を現した政財界のフィクサー・浦神鹿(うら・しんろく/毎熊克哉)の再登場は放送前から話題になっていたが、今回は「こうなる!?」「右京さんの強火厄介オタク…」と彼の行動にネットは騒然。さらに、彼を追って特命係の前に現れた公安刑事・松永理(橋本良亮/A.B.C-Z)についても、前週の予告で出演が判明してから「はっしー(橋本の愛称)スゴイ!」「どんな役!?」「正座待機」とSNSへの書き込みが止まらなかった。(以下、内容に触れています)
【場面写真】A.B.C-Z橋本良亮、公安刑事役で特命係と共演!
右京行きつけの紅茶店に、都知事選をめぐる一連の事件で右京が最大限に警戒している謎の男・浦神鹿(毎熊)がいた。「『悪』についての小説は書けたのですか?」と問う右京に、語り手が犯人という実験的な手法「信用できない語り手」の話を持ち出した浦。右京はそれに「あなたには向いているかもしれない」「嘘つきだから」と一刀両断した。懲りない浦は右京に、自身の家族が全員殺された事件の再捜査を依頼。「どうして僕が?」といぶかる右京に浦は、「だって、友だちじゃないですか」としれっとほほ笑んだ。
浦の家族4人は火事で死亡し、犯人とされた庭師の上村も焼死していたため、被疑者死亡で捜査が打ち切られていた。浦は養子で、当時高校の寮にいたために難を免れたのだという。だが、本人が右京に語った身の上話と実際の捜査資料には多くの齟齬があり、上村の遺書も筆跡が異なっている。浦の実の親とその特殊な共同体も、彼が10歳の時に焼失していた。
同じ頃、捜査一課の伊丹憲一(川原和久)、芹沢慶二(山中崇史)、出雲麗音(篠原ゆき子)らは大手建設会社の会長がその愛人と焼死した事件を捜査していた。放火の可能性が高いが、父である会長と激しく対立していた社長・甲元一彦(出合正幸)のアリバイは高校時代の友人たちが証言している。
右京と薫の前に、浦について捜査をしているという公安第三課第一公安捜査第一係の松永理が現れた。該当係は単独のテロリスト、ローンオフェンダーが捜査対象のはずだが、浦は資金力と政治力で社会に影響を与えようとしており、それは広義のローンオフェンダーだと松永は言う。彼は、浦に関する情報交換を提案してきた。
捜査資料との食い違いを「高度なギャグですよ。面白かったでしょ」と浦。のらりくらりと特命係を交わし続ける浦は、「家族を失った時、僕は壊れたんだ。悲しい時に笑い、楽しい時に憤怒する。大切なものを破壊して、唾棄すべきものを愛でる」とうそぶく。そして、自身の部屋に佇む謎の青年を「僕の養子です。父と同じことをしようと思って」と、特命係に説明した。
土師太(松嶋亮太)がネットで見つけた甲元家の事件の犯人と思われる西田汐は、焼死体となっていた。放火殺人、犯行の動機は恋愛感情、それを裏付ける文章が発見され、被疑者死亡で捜査打ち切りと、一連の事件と経緯が酷似している。
一彦のアリバイを証言した同級生4人のうちの1人は浦だった。しかも、浦の家が全焼した時の証人も同じメンバー。さらに彼らは、それぞれの父親を火事で失っており、それらは世界中を放浪している浦が日本に帰国したタイミングで起こっている。特命係と捜査一課は内村刑事部長(片桐竜次])と中園参事官(小野了)に全件の再捜査を願い出るも、他道県警まで話が及び組織として大問題だと却下されてしまった。だが、甲元の事件だけの継続は許され、「これが精いっぱいだ。杉下、暴走するなよ」と内村に念を押された。
特命係の部屋に浦がおり、右京に紅茶をねだった。彼は、最新型の3D検視アナライザーを寄付するために訪れたのだという。しれっと「真犯人わかりました?」と右京に聞く浦。「真犯人はあなたです」「信用できない語り手。あなたは冒頭からネタバレをしてしまっていました。小説家としては致命的な構成力のなさです」と右京。実質的に犯行を自供した浦に、「人の人生を、気持ちをもてあそんで、踏みにじりやがって」と怒る薫。「なんて悪なんだ、僕は」「そんなに僕のことが許せないなら、この場で殺してしまえばいいじゃないですか」と浦は言うが、右京は「我々はそんなくだらない物語の登場人物にはなりませんよ。それは、あなたが一番よくわかっているはずですがねぇ」と言い放つ。「なんか今のすごくよかった、わかりあってる感じ」と言いおいて、浦は「大満足だ」と立ち去った。
3D検視アナライザーで、西田が無実だと判明した。しかも、右京へのメッセージである「unreliable narrator(信用できない語り手)」という入れ墨があったこともわかった。浦の仕業だろう。
特命係は松永から、浦の海外での死亡を伝えられた。遺体は発見されておらず、右京は懐疑的だが、「(公安は)一国の捜査機関の公式発表を疑うのは、捜査の前提としてむずかしいという方針です。むろん、私は捜査を継続しますが」と松永。だが彼は裏で浦に通じており、「これで特命係は動きようがないでしょ」と浦に伝える。それでいて「将来的に警察組織を掌握するために、あなたの力を利用できると判断しただけ。誤解のなきよう」「窓際部署のロートルたちとは、見えてる景色が違いますから」と言う松永に殴りかかる浦。格闘の末、浦は松永の息の根を止めた。「友だちのために戦っちゃったよ。こんな気持ちは、初めてだ」。浦は興奮ぎみだ。
右京は、公安調査庁の浅尾から、松永の姿を確認できないと聞く。浦個人の関連会社の情報をまとめたUSBを受け取った右京は、「さすが仕事が早い。冠城(亘/反町隆史)くんによろしく伝えてください」と伝言を頼んだ。
浦の家で松永と浦の養子の死体を確認した右京は、「浦は、生きてる」と確信。一彦に「あなたたちは浦に選ばれている。壊してもいいおもちゃとして。すべてを壊される前に、証言していただけますね?」と語り、過去の事件の証言を得る。すべての事件がひっくり返り、4人は逮捕された。
「何かを、僕に伝えようとしている」と浦を語る右京に、薫は懸念を伝えた。彼が右京のことを「友だち」と強調したのは本心であり、懐かない犬が懐いてはしゃいでいるのだとしたら「ずっとつきまとってきますよ」と。「浦神鹿は、犯罪をもって友愛を示す、ですか」と語る右京に、「右京さん、なんか、笑ってません?」と少々怯え気味の薫。「続きが気になる。それだけです」。右京は宙を見つめた。
公安の松永の部署の担当をすぐに言い当てる右京の物知りぶりは健在。さらに、そんな彼らを実質的に後押しした内村に、「それは、暴走がんばれってことかしら」「内村部長が右京さんに暴走しろって言った!!!! そういうことでいいですよね?(ダメです)」などの声がネットに上がった。また、さりげなく4代目相棒・冠城の名前が登場し、右京と現在進行形で交流があること、彼が信頼を寄せていると明言したこと、薫もそれを受け入れていることから、「信用されてる冠城くん!」「『冠城くんの…』で過剰反応したw」「再登場待っとるぞ」などの声が殺到している。
毎熊の緩急自在な芝居に「パーフェクトなキャスティング!」とネットは絶賛。浦についても「右京さんも厄介なやつに懐かれてしまったな」「右京さんは亀ちゃんがいて良かったねぇ」「モリアーティみたいな存在に?」「浦はまた近づいてくるのかな。。 こわすぎる」「浦のサイコパスっぷりにゾクゾクしました」とその特異性に言及する声が多い。
また、松永役の橋本は STARTO ENTERTAINMENT 所属。同社の現役タレントが「相棒」に出演するのは、旧社名時代から数えても初めてだ。アクロバットを得意とするグループ「A.B.C-Z」の橋本は、ドラマ「坂の上の赤い屋根」(2024)での死刑囚役など芝居の面でも着実に爪痕を残してきたが、今回も、善悪両面の演技とアクションで「相棒」ファンの記憶にも刻まれたことだろう。ネットでも「松永の二面性の演じ分け鳥肌立ったし最高だった」「松永の佇まいとか声のトーンとか良かったな」などと大きな反響を呼んでいた。なお、橋本は現在、舞台「ピグマリオンーPYGMALIONー」で「相棒」の鑑識・米沢守役の六角精児と共演している。
「今回の相棒もさすがの面白さでしたけれども、中々にメンタルが抉られる。 褒め言葉です」「重厚で見応えのある面白い回でした」「モヤモヤする終わり方…」「はっしーカッコいい!」「冠城くーん!」とさまざまな角度で大反響を呼んだ今回。来週のヒロコママ(深沢敦)登場にもファンの注目が高まっており、「ヒロコママ」「冠城くん」は一時トレンド入りしている。(文・早川あゆみ)


