松坂桃李が永六輔、仲野太賀が坂本九役!岡田准一主演映画に大河ドラマ主演集結

名曲「上を向いて歩こう」の誕生秘話を岡田准一主演で映画化する『SUKIYAKI 上を向いて歩こう』で作詞家・永六輔を松坂桃李、歌手・坂本九を仲野太賀が演じることが明らかになった。松坂は来年放送の大河ドラマ「逆賊の幕臣」で主演を務めることが決定しており、仲野は現在主演を務める「豊臣兄弟!」が放送中。岡田准一も2014年放送の「軍師官兵衛」で主演を務めており、大河ドラマの主演俳優がそろうこととなる。映画の公開日は12月25日に決定し、岡田演じる主人公の天才作曲家・中村八大を含む3名を捉えたティザービジュアル、特報映像が公開された。
1963年、全米ビルボードチャートで3週連続1位という日本音楽史に残る快挙を成し遂げた「SUKIYAKI」(上を向いて歩こう)。映画は、“689トリオ”と呼ばれた作曲家・中村八大、作詞家・永六輔、歌手・坂本九らが作り上げた「SUKIYAKI」の誕生秘話を、事実に基づいたフィクションとして描く。主人公であり、物語の核となる天才作曲家・中村八大を演じるのは岡田准一。若くして天才ジャズピアニストと謳われ、後に「明日があるさ」「こんにちは赤ちゃん」「遠くへ行きたい」「世界の国からこんにちは」、さらには国民的番組「笑点」のテーマソングまでを生み出した音楽界の巨星に魂を吹き込む。監督を『糸』や『ラーゲリより愛をこめて』などの瀬々敬久が務める。
松坂が演じる永六輔は、八大の相棒であり稀代の言葉職人・作詞家。放送作家としてテレビやラジオの世界で頭角を現した頃、大学の先輩である八大に誘われ、作詞も始める。それをきっかけに、「見上げてごらん夜の星を」「遠くへ行きたい」「こんにちは赤ちゃん」「いい湯だな」など、数々の名曲を世に送り出した。作家、演出家、演者など、その多才さで戦後の日本のエンターテインメントを盛り上げた。
そして、仲野演じる坂本九は、天真爛漫な歌声で世界を虜にした歌手。エルビス・プレスリーに憧れて音楽の道を志した少年は、その天真爛漫な笑顔で「九ちゃん」の愛称で親しまれ、お茶の間のアイドルとして爆発的な人気を獲得。「上を向いて歩こう」「幸せなら手をたたこう」「見上げてごらん夜の星を」など数々のヒット曲を持つ。「上を向いて歩こう」が世界1位になった1960年代は、中村八大・永六輔と共に“689トリオ”と呼ばれた。
松坂、仲野のキャスティングの経緯について企画・プロデュースの高明希は「岡田准一さんに初めてお会いした日、「六輔さんと九さん役は誰ですか?」と聞かれ、まだ問い合わせもしていない、妄想の2人の名前を口にしました。その妄想が、そのまま現実になりました」とコメント。二人の撮影中の様子について「松坂桃李さんは、人間味溢れる六輔さんのように、発するセリフに、魂と血を通わせることのできる俳優です。見学にいらした、六輔さんの娘さん達が、「父が居る!」と驚いていました。仲野太賀くんは、歌声で人の心を掴む九さんのように、歌に感情を乗せて演じられる俳優です。観客役の皆さんが、初めて聴く太賀くんの歌声の素晴らしさに感動し、驚いていました。そして、今年と来年、まさか、二人の大河ドラマ主演が立て続けに決まり、『689トリオ』が『大河主演トリオ』になるなんて…! たぶん、この世で、私が一番驚いています。この三人が、音楽を通して、全身全霊でぶつかりあった熱気、皆様にも、ぜひ映画館でご堪能頂きたいです」と語っている。
松坂、仲野のコメント全文は下記の通り。(石川友里恵)
松坂桃李(永六輔役)
この作品のお話をいただいたとき、岡田さん、そして仲野太賀の名前を聞いて、「これはぜひ参加したい」と強く思いました。脚本を読ませていただき、幅広い世代の方々に今でも歌い継がれている名曲「上を向いて歩こう」の誕生の裏側に、これほどまでに熱く、人間味あふれるドラマがあったことに深く心を打たれました。僕が演じる永六輔さんは、とにかく言葉の力とユーモアに溢れた方。役作りのために当時のラジオを聴き続けていましたが、気づけば役の準備であることを忘れ、リスナーとして夢中になってしまうほど、その語り口に惹き込まれていました。現場では、中村八大さんを演じる岡田さんの、ピアノに向き合う姿に圧倒されました。半年前から準備を重ね、どんなに難しい楽譜が直前に届いても、さらりと自分のものにしてしまう。その努力を決して表に出さず、自然体でやってのける姿は、まさに八大さんそのものだと感じました。坂本九さんを演じる仲野太賀も難しい曲を撮影前もクランクインしてからも何度も練習していました。本番ではスタッフ、キャスト全員がそんな太賀の歌声に涙しました。仲野太賀の歌も作品の見どころだと思います。“689 トリオ”として 3 人で現場で過ごした時間は、とても楽しく豊かなひと時でした。この時間を通して改めて、ものづくりの美しさを感じました。
仲野太賀(坂本九役)
出演が決まったとき、誰もが知るあの名曲にはこんなドラマがあるだなんて、脚本を読みながらワクワクしました。岡田さんと松坂さんという、心からリスペクトするお二人と一緒に“689 トリオ”として演じられる喜びは本当に大きかったです。坂本九さんという国民的スターを演じるのは、プレッシャーもありますが、ひたすら当時の映像や音源をチェックし、音楽監督とも相談しながら、曲の成り立ちを一度分解して、九さんの「ハート」で繋がれる表現を模索してきました。10代の頃からお世話になっている瀬々監督との現場も感慨深く、監督の熱量を感じると、ああ、今いいものが撮れているんだなと安心して撮影に臨むことができました。当時の人たちが持っていた熱量、そして音楽の素晴らしさが伝わるような、温かい作品にできるよう心を込めて演じました。映画館を出た時に「この時代ってよかったな」とか「音楽って最高だな」と、お客さんに思ってもらえるような、そんな温かい作品になれば、と思っています。


