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染谷将太主演『廃用身』“身体のリストラ”描く初映像公開 追加キャスト発表

 久坂部羊の小説デビュー作を染谷将太主演で映画化する『廃用身』(5月公開)から初映像となる特報が公開され、併せて北村有起哉瀧内公美六平直政ら追加キャスト陣が発表された。

【画像】“身体のリストラ”描く『廃用身』特報映像

 原作は、外務省医務官を経て在宅訪問医として活動する久坂部が発表し、あまりに強烈な設定から「映像化、絶対不可能!」と語り継がれてきた同名小説。医療の限界を超えたいと力強く訴え、理想を追い求めるあまり危うい領域に踏み込んでいく主人公の医師・漆原糾(うるしはら・ただす)を染谷将太が演じる。監督・脚本は、『家族X』『三つの光』などの吉田光希(※吉=つちよし)。

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 公開された特報映像は、染谷演じるデイケア施設「異人坂クリニック」の院長・漆原が、穏やかな表情で「お年寄りの体重が軽くなったら、介護負担を減らすことができる」と語る場面から始まる。 芝生で風船遊びに興じる老人たちの平和な光景に重ねられるのは、「身体のリストラ」という不穏なテロップ。 やがて、手足の欠けた老人の「もっと、早く切ったらよかったね」との衝撃的なセリフと共に、善意と狂気が入り混じる戦慄の展開が映し出されていく。

 漆原に本の出版を持ちかける編集者・矢倉を北村有起哉、漆原の“画期的な”治療で人生を取り戻した患者・岩上を六平直政、漆原を支える妻・菊子を瀧内公美がそれぞれ演じる。そのほか廣末哲万中村映里子中井友望吉岡睦雄らが共演に名を連ねる。

 出演にあたり、北村は「ご覧になる方は今まで見逃していた新たな倫理観に揺さぶられると思います。賛否が激しく分かれてほしい」と期待を寄せる。 また、第48回日本アカデミー賞最優秀音楽賞を受賞した世武裕子が手掛ける、不気味なピアノの旋律が物語の緊迫感を引き立てている。

 北村、六平、瀧内のコメント全文は下記の通り。

北村有起哉

 私は最初にこの台本を読んだ時、気がつけば実際に起こったノンフィクションの話だと思い込んで読み進めてしまっていました。それくらい身の回りで起きてそうだと自然に想像をし、自身にあるいは自身の家族にそして、医学が発達している世界中の人々にもふりかかってくる永遠のテーマだと感じたからです。ご覧になる方は今まで見逃していた新たな倫理観に揺さぶられると思います。そして問われると思います。このテーマに共感できるか、拒絶するか。ぜひともたくさんの方に劇場で観ていただき、賛否が激しく分かれてほしいです。

六平直政

 この映画に出演が決まってから、原作の小説を読んで今まで知らなかった、廃用身の世界をしって、人間の心と体のバランスの中身や医者と患者の関係性や自分の肉体と気持ちの戦い方や本人と家族の関係性の問題を自分なりに考えるようになりました。撮影を終えて、自らの身体を切って、心を開放していく老人たちの気持ちを考えるようになりました。この難しい社会の闇の問題を、映画をご覧になる皆様に是非考えて頂きたいと思います。私の演じた岩上老人の葛藤と家族との生き様を是非味わって頂きたいと思います。

瀧内公美

 吉田監督が新作を撮られると聞き、これまで作品を追いかけ続けてきた身として、お声がけいただけたことをとても嬉しく思いました。原作は、ルポルタージュかと思うような小説で、何度読み返しても「これは本当に小説(物語)なのだろうか」と戸惑い続けました。どう演じることが正しいのか、どう在るべきなのか。現場に立ちながらも、答えを探し続ける日々でした。クランクアップ後も、あの日々が自分の人生と地続きのまま生きているような感覚があり、ふとした瞬間に思い出していました。完成した作品を観たとき、ようやく「あれは作り物だったのだ」と受け止めることができ、昇華されていくような思いです。

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