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『閃光のハサウェイ キルケーの魔女』ハサウェイの“肉欲”に鋭い指摘 小野賢章&上田麗奈が語る濃密な心理戦

 大ヒットを記録した第1章から5年の歳月を経て、ついに1月30日(金)より公開となる、映画『機動戦士ガンダム 閃光のハサウェイ キルケーの魔女』。ハサウェイ・ノア役の小野賢章とギギ・アンダルシア役の上田麗奈が、久々の収録で感じたキャラクターの変化や、深まる関係性、そして本作ならではの「人間味」あふれる魅力について、たっぷりと語り合った。(取材・文・撮影:磯部正和)

【動画】小野賢章&上田麗奈『閃光のハサウェイ キルケーの魔女』インタビュー

露わになる「少女」の本質とハサウェイを蝕む「過去」

(C)創通・サンライズ

 本作は、『機動戦士ガンダム』総監督の富野由悠季による同名小説をアニメーション化した映画全3章の第2章。反地球連邦政府運動「マフティー」を率いるハサウェイ・ノア、謎多き少女ギギ・アンダルシア、そして連邦軍大佐ケネス・スレッグ。第1章の衝撃的な結末を経て、舞台を移した彼らの運命は、より濃密な心理戦と人間ドラマへと突入していく。

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Q.5年ぶりの新作ということで、今回お互いのキャラクターについて気になった点や、「ここが変わった」と感じた変化があればお聞かせください。

小野賢章(以下、小野):ギギに関しては、第1章の時は大人を相手に掌の上で転がすような発言がみられたり、どこか食えない雰囲気で、一か所に留まらず自由に生きているような印象が強くありました。ですが『閃光のハサウェイ キルケーの魔女』では、ギギ自身が自分と深く向き合っている時間があります。それが上田さんのおっしゃる「少女の一面」なのだと、演じている僕自身も強く感じました。ハサウェイに対しても同様ですが、キャラクターの奥底にある本質のようなものが垣間見えた印象があります。

上田麗奈(以下、上田):ハサウェイは、第1章よりも具体的かつタイムリーな悩みを自覚して苦悩している印象を受けました。結局のところ、ハサウェイはギギのことをどう思っているの? という疑問も湧きましたね。

小野:本当に煮え切らないですよね。

「青春映画」としての側面ーー揺れる男心と肉欲への葛藤

(C)創通・サンライズ

Q.今のお話にもありましたが、今回ギギはケネスと行動を共にしています。収録の際、ギギから見たハサウェイについて意識されていたことはありますか?

上田:ギギは第1章の最後にハサウェイと別れ、ケネスの元に留まる選択をしています。ケネスを見つめる時間が長くなるにつれて、不満を感じた時などに「ハサウェイだったらどうだろうか」と比較してしまう部分はあったと思います。常にケネスとハサウェイ、そしてギギはセットになって考えていたのではないでしょうか。

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小野:確かにそうですね。僕と上田さんで、作品を見終わった後に「これはもしかしたら青春映画なんじゃないか」という話をしたことがあります。ハサウェイはマフティーのリーダーという立場の苦悩を抱えつつ、拭いきれないギギという存在が常に頭にある。すごく人間味がありますし、大人になりきれない子供の部分が今回は特に強くあると感じました。

Q.ギギから見たハサウェイ、ハサウェイから見たギギの注目してほしいシーンを教えてください。

小野:ハサウェイから見たギギの注目点は、やはり彼女がこれまでの生き方を振り返り、一度きりの人生をどう歩んでいくかを決断するシーンですね。そこはギギにとって人生を賭けた選択ですし、非常に丁寧に描かれています。ヒューマンドラマとしての深みを感じるポイントとして、ぜひ注目していただきたいです。

上田:私が個人的に気になったハサウェイのシーンや行動は……。

小野:ケリアに対する素っ気ない態度ですか?(笑)

上田:あれもしんどかったですが(笑)。公開されているPVなどでもケリアの声を聞くことができますが、それを受けて「関係があまり上手くいっていなさそう」という雰囲気を感じ取れたので、あの二人の掛け合いは確かに少し心が苦しくなる部分がありました。ですが私が気になったのは、そんな中でハサウェイが「肉欲を断ち切らなきゃいけない」ということをずっと言っている点です。

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小野:「肉欲」というのはパワーワードですよね。あんなに直接的な表現で。

上田:どうしても視線が行ってしまうような箇所がいくつかあって気になりました。「あ、今、肉欲は大丈夫ですか?」と思ってしまうようなところがあって。

小野:ハサウェイは、ちょいちょい感情が顔に出るんですよね。

上田:本当にわかりやすいんです。そこはもう、ぜひ注目して観ていただけたらと思います。具体的にどこか、というのは秘密ですが。

Q.そんなハサウェイは可愛らしいですか?

小野:作品全体の重厚な雰囲気からは「可愛らしい」とはなりにくいですが、すごく人間味はあると思います。鉄のメンタルだけのキャラクターではありませんから。やはり可愛い女の子や綺麗なギギからアプローチを受けると、そっちが気になってしまう。そういう反応は男の子だなと思う瞬間で、そういった機微があるからこそドラマが生まれていくのだと強く感じました。今回はそれがより濃く描かれているので、「これガンダム作品なのか?」と思う瞬間はありますね。会話だけで物語が進んでいく場面も多いですから。

濃密な会話劇が生むドラマ

(C)創通・サンライズ

Q.本記事が出るのは2026年になりますが、これまでの2025年のお二人の活動を振り返って、どのような一年でしたか?(取材は2025年12月)

小野:2025年は、あっという間でした。気がついたらもう1年が経っていたという感覚です。僕はいつも「現状以上維持」という目標を掲げているんです。現状は維持しつつ、それ以上を目指して頑張りたいという造語なのですが、それは今年も達成できたかなと思います。

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上田:私は座右の銘などはあまりないのですが、子供の頃から「これだけは人生において必要だ」と思ってきたことが、「食いっぱぐれないこと」なんです(笑)。その目標は、今年もなんとか達成できたかなと思いました。

小野:あとはやはり2025年の思い出と言えば、一緒に水炊きを食べられたことですね。福岡の実物大νガンダム立像の点灯式の後、スタッフさんも含めてみんなで食べに行きまして。そこで村瀬修功監督から「実はこういう裏設定があります」という話を聞いて、あまりの衝撃に膝から崩れ落ちるかと思いました。

上田:あれはすごかったですね。

小野:言いたいけどまだ言えないんです(笑)。公開後に早く皆さんとお話しできる機会があればいいなと思っています。

Q.第3章への期待も高まりますが、次の作品に向けての意気込みをお願いします。

小野:本当に長い期間が空いての、満を持しての公開となりました。ストーリーとしては第1章の数日後という設定なので、当時の感覚を取り戻せるか不安もありましたが、時間をかけてしっかり役と向き合えました。全3章の途中ではありますが、「これからどうなってしまうのか」という展開を僕自身も楽しみにしています。第3章が来るまでずっと語り合えるくらいの濃密な作品になっていると思いますので、皆さんぜひ楽しんでいただけたらと思います。

上田:本当に濃密で、ハサウェイ、ギギ、ケネス以外のキャラクターたちも含めて、どのドラマも考察のしがいがある深いものになっています。2回目、3回目と観た時に初めて気づくこともたくさんありますし、みんなで語り合った時に新たな発見があることも多い作品だと思うので、ぜひ長く、まずは劇場のスクリーンで楽しんでいただけたら嬉しいです。

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