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『嵐が丘』14歳で読んだ時の衝撃を映画化したエメラルド・フェネル監督「原作の方がサドマゾ的」

エメラルド・フェネル監督と主演のマーゴット・ロビー&ジェイコブ・エロルディ
エメラルド・フェネル監督と主演のマーゴット・ロビー&ジェイコブ・エロルディ - (C)2026 Warner Bros. Entertainment Inc. All Rights Reserved.

 映画『嵐が丘』(公開中)のエメラルド・フェネル監督がインタビューに応じ、1847年に出版されたエミリー・ブロンテの古典小説にどう向き合い、新たな解釈での映画化に挑んだのかを語った。

【動画】フェネル監督&マーゴット&ジェイコブが語る!インタビュー

 『プロミシング・ヤング・ウーマン』のフェネル監督が大胆な感性で映画化した本作。嵐が丘と呼ばれる屋敷に住む美しい令嬢キャサリン(マーゴット・ロビー)と、屋敷に引き取られた孤児ヒースクリフ(ジェイコブ・エロルディ)は激しく惹かれ合うが、身分の違いに引き裂かれて別々の道へ。しかし、裕福なエドガー(シャザド・ラティフ)と結婚したキャサリンのもとに、立派な紳士へと成長したヒースクリフが現れる……。

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 「嵐が丘」の映画化にあたっては、同書を14歳で初めて読んだ時に受けた印象をスクリーンに焼き付けることを目指したというフェネル監督。「わたしはこれまで何度もこの本を読んできたけど、いざ映画化を考え始めた時には、数年読んでいない状態だったと思う。そこで、本を読み返す前にまず、覚えていることをすべて書き出してみたの」と脚本執筆の第一段階を明かす。

 「それはとても興味深いプロセスだった。もちろん正しく鮮明に覚えている部分もあったけど、完全に想像で補っていた部分もあったから。“こうなってほしい!”という願望のような」と笑い、「だからあらためて原作本に立ち返ることは、自分と作品の関係性や、自分なりの解釈を見つめ直し、あの素晴らしい原作の感覚だけでなく、ある種の“再解釈”としての感覚を生み出すために、両方の要素から何を残すべきかを見極めていく作業になった」と振り返った。

嵐が丘
ジェイコブ・エロルディ、エメラルド・フェネル監督、マーゴット・ロビー

 本作では冒頭の絞首刑のシーンをはじめ、死や暴力を描くこともためらわない。「ゴシック文学全般において“快楽と苦痛”、そしてある意味“性と死”への強い執着があると思う。それはゴシックの根源と言えるもの。だから、彼らが生きている世界──私は当時のありのままの世界を描いているだけなのだけど──つまり、絞首刑を見に行くことが一種のレクリエーションや楽しみであったという背景を最初から提示することが重要だった」とフェネル監督。

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 「当時の人々が置いてかれていた世界が、決してロマンチックで美しいものではなく、多くの面で不穏なものだったということを確立したかった。非常に難解で複雑、そしてしばしば不穏な物語である『嵐が丘』を映画化する上で、そうした要素から逃げることはできないと思う。それらを織り込むことは常に重要だった」と力を込めた。

 ヒースクリフとイザベラ(アリソン・オリヴァー)の関係性はかなり攻めたものに変更されているが、フェネル監督は「多くは単に、原作からそのまま取ったもの。シーンの文脈を少し変えたところはあっても、セリフのほとんどは(エミリー・)ブロンテの言葉よ。たとえそれがちょっと過激なシーンであっても。わたしは原作自体が、実際、映画よりももっとサドマゾ的だと言えると思う」と語る。

 撮影では全員が安心できるよう、早い段階でどこまで攻めるかを明確にするよう常に心掛けているとも明かしたが、「でも、この映画は実際には物議を醸すというよりも、むしろずっと優しく、美しく、ロマンチックで、人間味に溢れたものだと思っているわ」と究極のラブストーリーとして、胸を打つものになっているとアピールしていた。(編集部・市川遥)

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