『国宝』李相日監督、1,400万人以上の観客に感謝「映画館で観られるうちに」【シネマトゥデイが選ぶ映画ベスト20ー年間1位】
「シネマトゥデイが選ぶ映画ベスト20 2025」の第1位に映画『国宝』が選ばれ、第1位のトロフィーを手にした李相日監督が、改めて喜びとさらなるロングランへの思いを語った。
「シネマトゥデイが選ぶ映画ベスト20」は1年間(2025年1月1日~12月31日)に劇場、そしてストリーミングサービスで日本初公開された映画から、シネマトゥデイ編集部がベスト20作品を決定するもの。作品の評価と共に、社会性、エンターテインメント性、観客動員数、話題性などあらゆるポイントを踏まえて議論が交わされるなか、『国宝』は満場一致で1位となった。
李相日監督は「何事においても1位というのは嬉しいもの。特に『満場一致』と聞くと、この映画が俳優のみならず、キャスト・スタッフの力、そして歌舞伎そのものが持つ潜在的な力など、さまざまな要素が加わって評価されたのだと感じます」とコメント。
さらに「3時間という長尺の映画にもかかわらず、本当に多くの方に支持をいただいた」と感謝する李相日監督に、サブスク全盛の時代において、観客をスクリーンに釘付けするために最も注力した点を尋ねると「全て……ですね」と一言。
「徹底的に歌舞伎を再現するだけではなく、リアリティーという意味では、まるで本物の歌舞伎を観ているかのような印象を観客の皆さんに持っていただかなければなりません。そこには俳優たちの努力が欠かせませんし、スクリーン全体を埋める画(え)の力……それは美術もそうですし、サウンド……音響、音楽、さらに編集や脚本なども含めて、全てが合致しないと3時間という時間を飽きさせずに見せるというハードルは越えられません。そういう意味で、あえて『全部』と言わせてください」とその理由を明かした。
映画『国宝』は昨年6月6日の公開以来、8か月以上のロングランヒットとなり、2月15日までの公開255日間で邦画実写史上初の興行収入200億円を突破。上映は今も継続中だ。
前人未到の成績に「200億、200億というばかりだと少し生ぐさいので……」と苦笑した李相日監督は「少し言い換えると、1,400万人以上の方に観ていただいているということなので、ぜひ1,500万人を目指したい。それだけ多くの方に観ていただくことの難しさは、私自身、何十年も映画を撮り続ける中で『いかに観客の皆さんを釘付けにするのが難しいか』を身に沁みて感じ、表現してきたつもりです。映画館で観られるうちに、ぜひ足を運んでいただき、皆さんの心に残る作品になっていただけることを願っています」と語った。


