「ばけばけ」人気キャラ再登場の裏側 サワ&庄田のゴールイン「努力は報われてほしかった」

10日に放送された連続テレビ小説「ばけばけ」(NHK総合・月~土、午前8時~ほか ※土曜は1週間の振り返り)第23週・第112回では、トキ(高石あかり ※高=はしごだか)とヘブン(トミー・バストウ)が、松江の仲間たちと久々の再会を果たした。制作統括の橋爪國臣が、人気キャラクターたちとの再会に込めた想いや裏話について語った。
連続テレビ小説の第113作「ばけばけ」は、松江の没落士族の娘・小泉セツとラフカディオ・ハーン(小泉八雲)をモデルに、西洋化で急速に時代が移り変わっていく明治日本の中で埋もれていった人々をフィクションとして描く。「怪談」を愛し、外国人の夫と共に、何気ない日常の日々を歩んでいく夫婦の物語。
橋爪曰く、松江編に登場したキャラクターの多くは「ここが最終週」だという。「久しぶりに視聴者に顔を見せたいというのは、正直ありました。サワやタエだけでなく、それ以外の人たちも長くやってきて、彼らの将来、未来はこうなったというのをドラマの中できちんと描きたいと思っていたんです」と第23週に込めた想いを語る。
トキとヘブンが松江で暮らしていた際、ドラマチックに描かれたサワ(円井わん)と庄田多吉(濱正悟)の恋の行方だが、第23週では二人が結婚したことが判明した。橋爪は「あの二人がちゃんと結婚していてほしいなと思っていました」と振り返り、「サワは正規の教師になり、その後、長屋を出た。久しぶりにトキと再会すると、二人がちゃんと結婚している。サワの努力は報われてほしかったし、そうして道を切り開いていく姿を見せたかった」とサワの生き様にも強い想いが込められていたことを明かした。
橋爪にとって、サワはもう一人のトキ(=アナザートキ)であったといい「結婚して教師を辞めるのではない。彼女は自分なりに人生をきちんと見据え、『自分は仕事をして生きていく』みたいな思いを持っている。そういう生き方もあると、ドラマを通じて見せられればいいなと思っていました。トキと同じ境遇にあったけど、違う生き方をした彼女という意味合いで、今回、サワの姿をきちんと描けたと思います」と話す。サワは最終週まで登場するといい、今後の展開も気になる一人だ。
また、トキが精神的に追い詰められるきっかけを作った「松江新報」の自称“敏腕”新聞記者・梶谷(岩崎う大)も再登場したが、かつてほどの勢いはない。橋爪は「梶谷は、みなさんが思うほどトキたちに嫌われていない。あの件に関しても、梶谷が悪いかというと、そうも言い切れない。悪意のある人ではないとトキもヘブンも思っています」と説明した。
11日放送の第113回には、雨清水タエ(北川景子)も登場する。「その後どうなったかは、やはりきちんと描きたかった」とタエに対しても強い思いがあったといい、「武家にとらわれていたタエの明治の生き方、生きているとはどういうことかという思いを踏まえて、きちんとした終着点を作りたかったんです」と話していた。(取材・文:名鹿祥史)


