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生見愛瑠、“めるる”という殻を破れた 亀田誠治も賞賛のアーティスト役「一生分の運を使った」

音楽プロデューサーの亀田誠治&遠坂綾音役の生見愛瑠
音楽プロデューサーの亀田誠治&遠坂綾音役の生見愛瑠

 道枝駿佑なにわ男子)が単独主演を務めた映画『君が最後に遺した歌』で、ヒロイン・遠坂綾音(とおさか・あやね)を演じた生見愛瑠。音楽と愛にあふれた本作で、生見は作曲&歌唱の才能を兼ね備えたアーティスト役を担当した。ロックバンド「東京事変」のベーシストでも知られる音楽プロデューサー・亀田誠治のもと、音楽未経験から約1年におよぶギター&歌唱のレッスンを経て撮影に挑んだ。生見と亀田がインタビューに応じ、密にコミュニケーションを取りながら進めたレッスンの内容、映画の核となる音楽について語った。(取材・文:早川あゆみ、写真:中村嘉昭)

【撮り下ろし】強力タッグ!生見愛瑠&亀田誠治

一生分の運を使った気がします(生見)

(C) 2026『君が最後に遺した歌』製作委員会

Q:生見さんが歌とギターに挑戦するということで、驚いた方も多いと思います。

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生見愛瑠(以下、生見):わたしもお話をいただいた時点で、“めるる”(※生見の愛称)という殻を破れる作品に出会えたと思いました。歌も楽器も、好きだけど馴染みがなかったので不安はありましたが、ドキドキワクワクの気持ちが強くて、一生分の運を使った気がします。

亀田誠治(以下、亀田):生見さんが歌っていらっしゃる動画を見て、すぐにこの方って決めました。天真爛漫で、誰かの物まねという色がついてない感じで、“綾音になる”伸びしろがあると感じたんです。5分くらいの動画で、カラオケボックスみたいなところで歌ってらっしゃいましたよね?

生見:はい、確かに(笑)。

亀田:実際にお会いしたら、カラッとして凛としているし、スマートですし、ケラケラ笑う感じもすごくよかった。ハッピースタートでした。生見さんは風通しがいいんですよね。このオープンな感じなら、発達性ディスレクシア(文字の読み書きが難しい症状)という綾音の症状を背負っても、どんどん進化していけると確信が持てました。それは、プロデューサー陣や三木孝浩監督もそうだったと思います。

陰と陽の表現が声に出ていた(亀田)

Q:プロのアーティストとして多くのファンを持つ「Ayane」になるには、相当大変だったと思います。実際のレッスンなどは、どのように行われたのでしょうか?

亀田:本格的に歌もギターもやったことないということだったので、約1年のレッスンの組み立てをご提案しました。ギターの先生、ボーカルの先生、ハートとウデの伴ったベストなチームを作らせていただいて個別にレッスンを進め、僕と監督は要所要所で見せてもらいました。

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生見:発表会みたいな日がありましたね(笑)。わたしはもう、仕事の合間でも先生との時間が合えばレッスンに行く感じで、ほぼ毎日といっても過言でないくらい練習していました。他のお仕事にギターを持っていって空き時間に練習して、周りから「何をはじめるの!?」って驚かれました(笑)。

亀田:ここはクリアできているなとか、課題は何かといったことを、常に確認させてもらいました。実際にレッスンに立ち会えない時も、も、途中の動画をスタッフさんに送っていただいたりして、こまめにコミュニケーションを取り、ピンポイントで励ましの言葉をお伝えしました。

生見:的確でわかりやすく言ってくださいました。すごくポジティブな言葉も一緒にくださるので、落ち込まずにできた気がします。お会いするとハッピーな気持ちになれました。

亀田:「できない」と思うと、ほんとにできなくなっちゃうんです。基準は厳しいですが、課題を出すというのではなく、改善策を提案するという感じで進めていきました。あとは、キーを半音上げるとか下げるとか、普通のバンドのアーティストたちがやるような音楽的なやりとりもしながら、作っていきました。

生見:(プロの音楽制作って)こういう感じなんだなと思いました。わたし、デモ音源なんて初めていただきました(笑)。歌もギターも難しかったんですが、自分でも目に見えて変化がわかりましたから、だんだん楽しさが生まれて、生き生きとやらせていただきました。

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亀田:この発表会(笑)に出席するたびに、三木監督と「すごく上達してましたね」「安心です」という会話を何度もしました。

生見:ただ、綾音という人の芯の部分がなかなか見えなくて、そこが一番難しかったです。初めてというくらい、監督とたくさんお話をさせていただきました。単純に、強くて猫っぽい女の子にすることはできたのかもしれないですが、それは綾音とは違うと思い、考えすぎて余計わからなくなっちゃって……。でも、監督から「陰の部分を出していいんだよ」とお言葉をいただいて、実際に歌ってみたら「あ、これでいいんだ」ってわかりました。作りこみすぎないのが、この作品ではよかったんだなと気づきました。

亀田:そうそう。その陰と陽の表現が、最初の動画を拝見した時から声の中に出ていると感じていました。生見さんなら、綾音の心の機微みたいなものを、お芝居はもちろん歌でも出せるだろうって。僕らは、もともとその人が持っているものしか引っ張り出せないですから。

「自分はできる」と思い込みました(生見)

Q:劇中で使われている楽曲はどれも印象深く、特に最初に綾音が主人公・水嶋春人(みずしま・はると/道枝)と作る「君と見つけた歌」は特別なものだったと思います。楽曲に込められた思いはどんなものでしたか?

亀田:歌詞が台詞がわりになってストーリーが進行していくという、重要な楽曲でした。脚本の吉田(智子)さんの最初のプロットから「雨音」というキーワードがあって、ギターのアルペジオで雨が降ってくる感じを意識しました。今作は、メロディーと歌詞と歌の表現という3つの柱が、常に一緒に走っている感じで、綾音が歌う楽曲でストーリーが進む。僕の書いた歌詞にインスパイアされて、吉田さんが脚本のストーリーを変えたりと、何度も監督やプロデューサーさんたちとキャッチボールを繰り返しました。チーム一丸となって作った感じです。音楽を扱う映画にはたくさん関わってきましたが、音楽がちゃんと物語の核にあってストーリーも引っ張っていく体験は、今回が初めてでした。

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生見:わたしはもう、思いがありすぎるというか(笑)。綾音として見せる方法を常に探していました。綾音の気持ちを乗せるのはもちろんなのですが、(劇中では綾音がメロディーを作っているので)「自分が作った」と思い込むのが大事だって。そのためには、自分に自信をつけなきゃいけなかったんです。どうやったらプロっぽくなるか、見せ方にもこだわりました。

Q:プロっぽく見せるコツとは?

生見:自分の背筋を伸ばすとか……あとは「自分はできる」と思い込む(笑)。

亀田:綾音の歌が素晴らしいのは、演技と同じように“積み重ねの努力”があるからです。一発目から、何もせずにうまくいく奇跡は起こらない。それを起こすために何をするか、なんです。僕らだけじゃなく、レコーディングエンジニアまでスタッフすべてが、綾音がいい歌を歌うために現場で心を砕いていたと思います。

生見:みなさんの思いに、本当に助けられました。

亀田:道枝さんと生見さんが、本当に見事に春人と綾音を演じ切ってくれています。

人生のすばらしさを感じました(亀田)

(C) 2026『君が最後に遺した歌』製作委員会

Q:水嶋春人を演じた道枝さんは、どんな俳優さんでしたか?

生見:春人のまんまの座長でした。どこかほんわかしていて、道枝さんのおかげで現場が温かい空気感に包まれていました。道枝さんの目の演技に、わたしはすごく引き込まれました。

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亀田:今回の彼の目の演技はすごいですよね。道枝さんは台詞で語らず表情で語るシーンが多くて。

生見:特に春人は10年の間の変化が大きいですから、難しいだろうなと思いました。綾音は、最初は春人を引っ張り回しますけど、どんどん童心に帰っていく感じ。逆に春人は“男”としてたくましくなっていきます。そういう変化もすごく素敵でした。

Q:最後に、『君が最後に遺した歌』はどんな映画になったと思いますか?

生見:ラブストーリーだと思われる方も多いと思いますが、ただのラブストーリーではなく、音楽が最初から最後まで綺麗に描かれています。綾音の気持ちがわかってから観ると、歌詞やメロディーがすごく泣けるんです。観終わった時、音楽みたいにリピートしたくなると思います。

亀田:10年の年月が流れる中で、人と人の出会いがあって、夢をあきらめたり夢に突き進んだりするいろいろな人生がある。それが織りなす人間の素晴らしさを感じました。とても温かい気持ちになって劇場を出られるはずです。ご自分の家族や大切な人と、時間を重ね合わせたいと思える映画になったと思います。

映画『君が最後に遺した歌』は3月20日(金・祝)全国公開

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