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長谷川博己、眠狂四郎役に苦戦「49歳でこの役をやるのは結構きつい」

長谷川博己
長谷川博己

 長谷川博己主演のスペシャル時代劇「眠狂四郎」(NHK総合で3月24日夜10時~11時29分)の記者会見が12日にNHK放送センターで行われ、主人公・眠狂四郎を演じた長谷川が登壇。本作の制作過程を振り返るなかで、歴代の名優が演じてきたキャラクターを演じるにあたり「49歳でこの役をやるのは結構きつい」と語る一幕もあった。

【画像】試写会の様子

 柴田錬三郎の小説に基づく本作は将軍・徳川家斉の下、幕閣内の権力争いが激化する文政の世を舞台に、名刀・無想正宗を携えた謎の浪人・眠狂四郎を主人公にした物語。老中・水野忠邦の側近である武部仙十郎から密命を受けた狂四郎が、激しい戦いに身を投じるさまが描かれる。会見には女盗賊・女狐役の菜々緒、大目付・松平主水正役の坂東彌十郎、制作統括の土田真道高橋錬、演出の一色隆司も登壇した。

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 長谷川にとってNHKのドラマ出演は、大河ドラマ「麒麟がくる」(2020~2021)以来。「5年ぶりにNHKで仕事をさせてもらうことになり、いつの間にか5年も経ったのかって……。以前、『朝ドラと大河をやったらしばらくNHKさんは呼んでくれないよね』って、ある人と話したら、『そりゃそうだね』って冗談を言われたこともあって(笑)。でもこうして久しぶりに呼んで頂けて嬉しいです」と出演を喜ぶ。

 これまで映画やドラマで鶴田浩二市川雷蔵田村正和ら名だたる俳優たちが演じてきた眠狂四郎役。長谷川は、「二つ返事みたいな形で受けさせてもらったんです。でも、49歳でこの役をやるのは結構きついなって。雷蔵さんも田村さんもこれを何歳くらいでやったのか調べたら、みんな20代後半だった(笑)。なかなか手強くて苦労しました」と笑顔を見せる。
 
 長谷川は「時代劇はある種の『芝居の型』みたいなものがあるので、それを新しいものにするためにどうすればいいか、どう壊すかということも考えたんです。それがどんな部分かと探りながら演じるのは楽しかったです。でも、今回、眠狂四郎という、今までの名優が演じたものをどうするのかという問題については、昔の眠狂四郎を踏襲しつつ、新しいものを作りたいと思った。実は完全に壊したいという気持ちもあったのですが、今までのイメージが頭に焼き付いていて、そこまで崩せなかった。なかなか狂四郎役は手強かったですね(笑)」とアプローチに触れる。

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 演出の一色とは「麒麟がくる」以来のタッグ。眠狂四郎の立ち姿や彼らしい動きを二人で深く話し合ったといい、長谷川は「スタッフの人から、ドラキュラに見えるって言われたんです。そうすればいいのかって、ヒントになりました。確かにドラキュラっぽいところが狂四郎にはあるなって。眠狂四郎じゃない作品も見て、こうしたいという話をみんなでしながら役を作っていきました」と話す。

 一色も「でも、すごく大変でした。殺陣もあるし、芝居の内容も濃密。あまたの名優が演じた眠狂四郎をどう演じるのか。造形作りから始まり、セリフなども思いを巡らせながら一緒に作りました。令和のこの時代に単純に面白いだけでなく、もっと大きい意味、人って何だろうというものをこのダークヒーローを通じて伝えたいという気持ちがあった。十稿ではすまないほど書き直しをして、長谷川さんにも読んでもらって台本を育てていきました。自信を持ってお届けできるものになったと思っています。とても切なく哀愁に満ちた円月殺法が出来上がったと思っています」と自信を見せる。 

 本作は、NHKが東映京都撮影所とタッグを組んでおり、制作統括の土田は「NHKさんから世界に出せる時代劇を作ろうという話がきて、全力を尽くしてこの作品に挑みました。撮影所の中に田村正和さんが着ていた眠狂四郎の着物などが保管されていて、その衣装からこだわりが伝わってきて、これを今やる責任を感じました。その重圧をバネにしてスタッフもこの作品に臨みました」と完成に感慨深げ。

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 長谷川は「手応えはまだないです。今回は青い目をしていて、(自分が演じた眠狂四郎らしさは)それくらいかな。続編があればもっと攻めたい」と少し恐縮気味に自身の作り上げた狂四郎を回顧。「もとが大衆小説。ちょっとエッチな感じ、残虐なところがもっとバンバン出せるようにしたいけど、NHKさんだと難しいかな……」とも話しつつ、「評判がよければシリーズになるそうです。評判が悪ければ退散したい」とユーモアを交えつつ、次回作の実現に期待を寄せていた。(取材・文:名鹿祥史)

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