「ばけばけ」らしい最終回 高石あかり、共演者のサプライズに涙「私の一生の宝物」

連続テレビ小説「ばけばけ」(NHK総合・月~土、午前8時~ほか)の最終回が、27日に放送された。主人公・トキを演じてきた高石あかり(高=はしごだか)が、1年間にわたる撮影の最終日に起きたサプライズの内容を振り返った。
連続テレビ小説の第113作「ばけばけ」は、松江の没落士族の娘・小泉セツとラフカディオ・ハーン(小泉八雲)をモデルに、西洋化で急速に時代が移り変わっていく明治日本の中で埋もれていった人々をフィクションとして描く。「怪談」を愛し、外国人の夫と共に、何気ない日常の日々を歩んでいく夫婦の物語。
クランクアップ時の様子を聞かれた高石は、今作に携わったキャストやスタッフが、スタジオまで駆けつけてくれたと明かす。「撮影の場所が大阪なのに、みなさんが駆けつけてくれたんです。その時のみなさんの表情が温かくて……。隣にはトミー(・バストウ)さんがいて、みんなが拍手を送ってくれました。終わった瞬間は、やり遂げたという感覚より、状況が掴めない、あり得ない、信じられないっていう感覚がありました。みんな忙しい中、私のために駆けつけてくれたことが本当に嬉しかったです」と述べ、「泣きました?」という質問には、笑顔で「はい。すぐ」と即答した。
クランクアップ日は、高石の母親も大阪に滞在していたという。「帰ったタイミングで、私より泣いていたんです。朝ドラヒロイン発表の時も終わった後、母に電話したのですが、その時も泣いていたので、いろんなことを思い返しました」と親子のやり取りも紹介。キャストやスタッフからは、メッセージ付きのプレゼントをもらったそうで「それを一つ一つ読むと、白枠にびっしり文字が書かれていたりして、私の一生の宝物だなと思いました」と振り返った。
最終回の展開を、高石はどのように受け止めていたのか。「いつかはくるであろうと思っていた瞬間が、どう描かれるんだろうとずっと気になっていました。台本を見た時、その描かれ方が想像と違っていて、『ばけばけ』らしいなと思いました。決して壮大なストーリーではない、人間の日常を描く作品だからこそ残せる寂しさが、そこにあると感じました。『思ひ出の記』に書かれていた、セツさんとハーンに近い物語としての終わりが見えて、その空気感であり、トキやモデルのセツさんのことを思いながら台本を読みました」
朝ドラヒロインを経て、今後の役者活動にはプレッシャーがないと言えば嘘になるかもしれない。だが、高石は前向きに将来のことを見据えているのか「(今後の自分に)驚いてもらいたい」と笑顔で決意を述べる。「どう驚いてもらうかはわかりませんが、トキというイメージが変わるような作品にきっと出ていくんだろうなと思うんです。その時の私を見て、トキだと気づかなかったり、面白いなと思ってもらえたら嬉しいです」と新たな船出に期待を寄せていた。(取材・文:名鹿祥史)


