峯田和伸、『アイデン&ティティ』から続く縁に涙 吉岡里帆ももらい泣き

ミュージシャン・俳優の峯田和伸が28日、TOHOシネマズ日比谷で行われた映画『ストリート・キングダム 自分の音を鳴らせ。』の公開記念舞台あいさつに、ダブル主演の若葉竜也と共に出席。23年前に初主演を果たした『アイデン&ティティ』(2003)からの縁によって生まれた作品であることを熱い言葉で語ると、自身も涙。峯田の言葉に共演の吉岡里帆も感涙するシーンも見られた。イベントには、峯田、若葉、吉岡をはじめ、間宮祥太朗、仲野太賀、脚本の宮藤官九郎、田口トモロヲ監督も登壇した。
本作は、写真家・地引雄一が著した「ストリート・キングダム 東京ロッカーズと80’sインディーズ・シーン」を宮藤官九郎脚本、田口トモロヲ監督で映画化。1978年の日本音楽シーンで、「東京ロッカーズ」というインディーズのムーブメントを起こしたミュージシャンたちやカメラマンの姿を描く。峯田は地引氏をモチーフにしたユーイチを演じている。
今回登壇した若葉、仲野、間宮らは、23年前に峯田が映画初主演を果たした『アイデン&ティティ』に大きな感銘を受けたメンバーたちだ。舞台上では、『アイデン&ティティ』を作り上げた田口監督、宮藤、そして峯田というゴールデントリオがつづった作品に参加できたことへの喜びを、深いリスペクトを持って表現する。
峯田はそんな熱い言葉たちに「23年前に、『アイデン&ティティ』っていう映画に僕が出ることになって…」と切り出すと、「あの時は正直ちょっと、何が何だか分からないままでした。でもそれから23年が経って、『あの時アイデンがあったから、こういう風になれました』っていう役者さんとか、スタッフの皆さんとか、見に来てくれているお客さんとかを観ていると、すごく感慨深いです」と語る。
さらに峯田は「またこの映画を観た人とかが、数年後に『あの時『ストリート・キングダム』があったから』って繋がってくのかなって思うと、本当に胸がいっぱいです。感動してしまっています」と目に光るものを浮かべる。そして峯田は「やらなきゃならないことをやるだけさ。だからうまくいくんだよ」という『アイデン&ティティ』のセリフを引用し「僕はこの20年間、自分で音楽をやる時も、映画に出るときも、ずっとこの言葉が残っていました。あのとき、僕にこの言葉を与えてくれた、みうらじゅんさん、トモロヲさん、宮藤さん、どうもありがとうございました」と語る。
若葉たちと同様、この映画に深く感銘を受けていたという、ZELDAのベーシスト・チホを元にしたサチ役を務めた吉岡は「Do It Yourself」という言葉が印象に残っているというと、この峯田の言葉を聞き、涙を流す。そんな吉岡の姿に、峯田もたまらず目頭を押さえていた。
『アイデン&ティティ』そして本作と脚本を務めた宮藤は「原作の半分は写真で、あと半分は事実が書いてあるだけ。そのなかでそれぞれの人物を想像してセリフに落とし込む作業は、とても難しかった」と語ると「物語にするためにラブストーリー的な要素を取り入れたのですが、最終的には全部カットになりました」と裏話を披露していた。(磯部正和)


