仲野太賀、感極まり号泣 中学時代からの友人と映画共演「あまりにも感慨深くて…」

俳優の仲野太賀が28日、TOHOシネマズ日比谷で行われた映画『ストリート・キングダム 自分の音を鳴らせ。』の公開記念舞台あいさつに出席し、主演を務めた若葉竜也への思いが溢れ、壇上で号泣する一幕があった。イベントには、若葉とダブル主演の峯田和伸、吉岡里帆、間宮祥太朗、宮藤官九郎(脚本)、田口トモロヲ(監督)も来場した。
本作は、写真家・地引雄一が著した「ストリート・キングダム 東京ロッカーズと80’sインディーズ・シーン」を映画化。1978年の日本音楽シーンで、「東京ロッカーズ」というインディーズのムーブメントを起こしたミュージシャンたちやカメラマンの姿を描く。仲野は、パンク・ロックバンド、ザ・スターリンの伝説のヴォーカリストである遠藤ミチロウを元にした未知ヲを演じた。
仲野は、実在する伝説のパンクロッカーを演じることに「スターリンの遠藤ミチロウさんをモデルにした役。そのプレッシャーたるや」と苦笑いを浮かべると、「数々の人に影響を与え、本当に伝説的なカリスマだと思うんですけど、そういう人物を自分が果たして演じられるのだろうかっていうプレッシャーは本当にありました」と胸の内を明かす。
劇中、未知ヲは豚の臓物を観客に投げつけたり、放尿をしたりする。仲野は「僕は役を演じる上で、なぜ彼はそういうことをするんだろうっていうことを、論理的に考えたいタイプなんですね。なぜ未知ヲは、豚の臓物を人に投げつけるんだろうか。なぜお客さんに放尿するんだろうか。分からないですよ」と笑うと、「考えても、考えても分からないんですけど、彼はそうするしかなかったのかなって」と糸口を見出し、役を構築していったという。
そんな仲野だが、本作を鑑賞した人の多くが「胸が熱くなった」という感想を持っていることにちなみ、最近「胸が熱くなったこと」を問われると、フリップに「若葉竜也」と記す。
仲野は「(間宮)祥太朗とか、竜也とか、本当に昔から『アイデン&ティティ』が好きで、盛り上がっていたんです。特に竜也とは家が近く、中学生のころから、毎晩竜也の家に行っていたぐらい」と振り返ると「『アイデン』の楽曲のコードを竜也に教えてもらってギターを練習したこととか今でも忘れないんです。そんななか、この映画のオファーをいただき、『アイデン』のトモロヲさんや宮藤さん、峯田さんとご一緒できると思うと、めちゃくちゃ嬉しかった。しかもモモ役を聞いたら“若葉竜也”って言うじゃないですか。あまりにも感慨深くて……」と言葉を詰まらせる。
さらに仲野は、久々に若葉の家に遊びに行ったとき、当時家になかった『アイデン&ティティ』のポスターが飾ってあることに気づき「変わらずに好きなものがある人って素敵だな」と思ったことを述べると、目から涙が。仲野は「恥ずいな」と必死に後ろを向いて涙を隠そうとするが、止まらず号泣する。
続けて仲野は噛みしめるように「そんな竜也がこの座組で主役として立っていることがあまりにも美しくて。いざ本編を見た時に、なんて素晴らしい芝居をするんだって。あんな難しい役を、こんなに自分のものにして圧倒的に表現している竜也を見て、すっげえかっこいいなと思って、胸が熱くなりました」と語っていた。(磯部正和)


