柳楽優弥「九条の大罪」“悪徳弁護士”役に集大成を確信 キャリアが支える自信

「闇金ウシジマくん」の作者・真鍋昌平の最新作を実写化したNetflixシリーズ「九条の大罪」で、初の弁護士役に挑んだ柳楽優弥。半グレ、ヤクザ、前科持ちなど、厄介な依頼人ばかりを法律で守り、世間から“悪徳弁護士”と罵られる異色の主人公に挑んだ柳楽が、「集大成になる」と感じた役への思いを語った。(編集部・入倉功一)
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常に“ハッピー”だった撮影期間
「九条の大罪」は、どんな依頼人も法律の力で守る弁護士・九条間人(くじょう たいざ)と、イソ弁(居候弁護士)として彼の事務所で働く弁護士・烏丸真司(松村北斗)が、様々な依頼を通して法律とモラルの狭間に立ち、タブー視される社会の闇に向き合う姿を描くドラマシリーズ。
柳楽が演じる九条は、飲酒運転の轢き逃げ犯に罪を軽くするアドバイスを伝えたり、違法薬物の売人を職務質問から守ったりと、弁護士資格を剥奪されかねないギリギリを歩きながら、社会の弱者にも平等に目を向け、離婚で離れた娘のことを思う優しさを兼ね備えた、複雑な人物だ。それは柳楽にとって、これまでのキャリアで向き合ってきた役柄の集大成でもあったと語る。
「僕個人の感覚かもしれませんが、これまで演じてきたキャラクターの集大成のような役だと感じました。初めての弁護士役、それも世間から“悪徳弁護士”と言われるようなキャラクター。個人的に“ハマるな”という気がしました」
「これまで培ってきた(役づくりの)プロセスを活かすことができたという感覚です。例えば『ガンニバル』で演じた大悟役は、僕にとても自信を与えてくれた役でした。そうして、これまで演じた役で見出してきた、ひとつひとつのステップが九条につながっている感覚があって、常にハッピーな気持ちでしたね。自分でも不思議なほど、自信を持って撮影に臨めた6か月でした」
弁護士としての九条の実力は確かなもの。ヤクザや半グレを前にしても、どこか飄々した雰囲気を崩さず、淡々と法律の知識で依頼人を救っていく。「専門用語も多い役なので、学ぶことも多かったです。法律について説明する時も、わかりやすく伝えるより、スラスラと話す方が九条らしいと思ったので、慣れた状態にするのは大変な部分ではありました」という柳楽を支えたのが、Netflixシリーズの制作に挑んだ、TBSドラマ部の面々だ。
最高峰のスタッフと作り上げた九条役
本作には、TBSで「逃げるは恥だが役に立つ」など数々の名作ドラマを生んだ、土井裕泰監督や那須田淳プロデューサーが参加。柳楽も「個人的にドラマ界の“ビッグボス”のように思っている方々と仕事ができることは本当に楽しみでした」と語る。
「原作の九条のルックも意識しましたが、全てをコピーするより、僕自身にも少し歩み寄ってもらう方がいいキャラクターになると考えていました。やはりリアリティを持ってその場にいられるのが一番大事なことなので。スタッフの皆さんもその点を一番大切にしてくれて、一緒に正解を探しながら、最終的に土井監督が調整してくれる感覚でした」
「美術も素晴らしくて、九条の事務所のセットなんて、僕の好きなブリティッシュ・ライクなテイストで統一されていて最高でした。机の引き出しに入っているメモ帳には、九条の担当する案件のことが細かく書き込まれていたり。一方で、九条は事務所の屋上でテント暮らしをしている。そうしたファンタジー的な要素が漫画ならではの魅力でもありますよね。リアリティばかりを追い求めると“エッジ”がなくなる感覚があるというか。そうした原作の魅力的な部分を、美術スタッフの皆さんがしっかりと表現してくださる。九条という役を築き上げるうえで、すごく恵まれた環境だったなと思います」
まさに、日本のドラマスタッフが総力を結集した本作。一歩間違えれば誰もが踏み込みかねない社会の闇にスポットをあて、先の読めないスリリングな物語がノンストップで描かれる本作に、柳楽も絶大な自信をのぞかせる。
「まずはシンプルに、エンターテインメントとして作品を楽しんでいただきたいです。Netflixでの“世界配信”という点も、とてもワクワクしています。一人でも多くの日本の皆さんに楽しんでいただくことが、世界に広がっていくきっかけになると思います。また、題材が、実際に起こりうる事件や身近な問題でもあるので、“自分ならこんな時にどうするんだろう”と考えさせられるような、エンターテインメントにとどまらないメッセージや、現代社会ならではの空気感も感じていただけたらうれしいです」
Netflixシリーズ「九条の大罪」独占配信中
スタイリスト:宇佐美陽平
ヘアメイク:佐々木 弥生(THYMON Inc.)


