多部未華子、16年ぶり朝ドラ出演は「新鮮な気落ち」

見上愛と上坂樹里が主演を務める連続テレビ小説「風、薫る」(NHK総合・月~土、午前8時~ほか)で大山捨松を演じる多部未華子が、約16年ぶりに朝ドラ出演となる本作の収録を振り返った。
朝ドラ第114作「風、薫る」は、激動の明治時代に看護の世界へ飛び込んだ二人のナースの物語。栃木や東京を舞台にしたオリジナル作品であり、原案は田中ひかるの著書「明治のナイチンゲール 大関和物語」。実在した大関和さんと鈴木雅さんをモチーフとしたりん(見上)と直美(上坂)が、傷ついた人々を守るために“バディ”として奔走するさまを描く。脚本は、ドラマ「初めて恋をした日に読む話 」「くるり~誰が私と恋をした?~」などの吉澤智子。
多部が演じる捨松は、“鹿鳴館の華”と呼ばれた時代を象徴する貴婦人で、りんと直美の人生に多大な影響を及ぼす人物。自身への陰口をものともせず、素性を偽って鹿鳴館で働く直美の嘘を見破りながらも受け止める懐の深さもある。
多部は、出演オファーを受けた心境について「捨松は戊辰戦争で籠城した際に壮絶な体験をし、その後若くしてアメリカに留学をしているので、早くにとても多くのことを経験しています。そのような経験から自分がやりたいことは何かを考え、男性に頼らない女性のあり方に思いを巡らせて生きてきた人なのかなと想像しました。当時の日本で捨松のような考えは周りに影響力がある一方で、陰口などもたたかれてしまう環境でもあったようですが、帰国後の日本で自分の考える道を実行に向けて進める姿勢がとてもかっこいいですし、生き方が魅力的な役柄でぜひやってみたいと思いました」と回顧。
「“鹿鳴館の華”と呼ばれているだけあり、周りの人々から一目おかれるような存在でいなければならないので、所作や話し方などにその雰囲気を出しながら演じることはとても難しかったです。留学中に看護の勉強もしていた捨松が主人公の2人に影響を与えるシーンがあるのですが、2人が築き上げてきた空気感をきちんと感じながら演じられたらいいなと思っていました」と役へのアプローチに触れる。
多部にとって同作は、主演を務めた「つばさ」(2009)以来16年ぶりの朝ドラ出演。主演を務める見上愛、上坂樹里への思いを以下のように語っている。
「“朝ドラ”の現場は久しぶりすぎて新鮮な気持ちのほうが大きいです。20歳のときにご一緒したスタッフさんとお会いするとなつかしくて……。私から主人公のお2人へのアドバイスなんてないですが、『つばさ(2009)』でヒロインをやらせていただいたとき、つばさという役の感情を一番理解しているのは私だと思っていました。強気な発言だと思われるかもしれませんが、誰よりも自分が一番その役の目線で台本を読んでいるから“自信を持つようにしていた”というのが正しいかもしれません。だから、りんと直美と一番長く時間を過ごしている見上愛さんと上坂樹里さんが演じる2人のキャラクターがすべてだと思っています。主人公の周りにいる人間を演じる私はそんな2人について行く感覚がとても楽しいです。これからも撮影が続くのでまだまだ山あり谷ありだと思いますが、ご自身が台本を読んで感じたままをセリフとして話したらすごくステキなりんと直美になると思うんです」


