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映画『スーパーマリオ』日本語版はアドリブ大歓迎 任天堂・宮本茂が明かす脚本の秘密

画像は『ザ・スーパーマリオギャラクシー・ムービー』より
画像は『ザ・スーパーマリオギャラクシー・ムービー』より - (C) 2025 Nintendo and Universal Studios. All Rights Reserved.

 映画『ザ・スーパーマリオギャラクシー・ムービー』(全国公開中)の共同プロデューサーで、任天堂株式会社 代表取締役フェローの宮本茂が、イルミネーションCEOのクリス・メレダンドリと共にインタビューに応じ、英語版とは違うプロセスで制作している日本語版脚本の秘密を明かした。
 
 脚本が英語版と日本語版で異なるのは、1作目『ザ・スーパーマリオブラザーズ・ムービー』(2023)公開時に宮本が明言していたこと。「1作目の時からそうでしたが、せっかく日本とアメリカで制作するので、アメリカ版を単にローカライズする流れにはしたくなかった。翻訳されたものではなく、日本語で脚本を書き、日本語版として作り込んだ方がいいと思い、1作目の脚本作業は(英語版と日本語版で)同時進行で行いました」

【画像】伝説として語り継がれている実写映画版『スーパーマリオ』

 前作の経験を踏まえて、新作ではプロセスに少しだけ変化が生まれた。「今回はパターンを把握していたので、途中まで英語版と一緒に進めて、それを日本語でもう1回仕上げ直すことをやりました。世界各国は“ローカライズ”と謳っていますが、日本だけは“日本語版”という形でお話しさせていただいています」

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 今回も日本語版の脚本作業には、『ドロステのはてで僕ら』『リバー、流れないでよ』などで知られる劇団「ヨーロッパ企画」を主宰する上田誠が参加している。舞台で活躍する上田の起用には、宮本の明確な狙いがあった。

 「上田さんとは昔から交流があります。舞台出身の方なので、自然な会話で脚本を仕上げていきます。僕は、マリオたちにもそういった自然な会話をしてほしかったんです。ローカライズですと、どうしても会話のテンポが違ってくるので、日本語版では自然な会話に仕上げました」

 キャラクターボイスには「原作を変えてはいけない」という厳しい制約があることが多い中、宮本は日本語版キャストにあえて「アドリブOK」という指示を出した。「日本語版で面白いものを作ってほしいので、『アドリブは大いに結構です』とお伝えしています。キャストのみなさんも『アドリブやっていいんですか?』と新鮮な気持ちだったそうで、かなりこだわりが詰まっています」

 映画の世界やキャラクター造形は、任天堂とイルミネーションの共同作業で構築されている。クリスは「任天堂さんとは最後まで密にやり取りをして、フィードバックやアイデア共有などを定期的に行いました。オンラインだけで終わらせず、定期的に対面でも打ち合わせをしました。楽曲面でも、作曲家の近藤浩治さんに監修していただき、一緒に作り上げました」と製作を回顧した。

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 全米公開後、映画館で一般客と鑑賞したクリスは「大人はもちろん、子どもたちが心の底から楽しんでいて、その光景が本当にうれしかった」と確かな手応えを感じており、「宮本さんが素晴らしいのは『何をすれば子どもが喜ぶか』を念頭におかず、自然と子どもが喜ぶアイデアが飛び出してくること。宮本さんの考えを理解した任天堂のチームと一緒に制作できたからこそ、老若男女が楽しめる映画が完成したと思っています」と感謝していた。(取材・文:編集部・倉本拓弥)

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