宮藤官九郎「あまちゃん」以来15年ぶり朝ドラ 週5放送への変化大きくも「展開に困ることは絶対にない」

脚本家の宮藤官九郎が、河合優実がヒロインを務める2028年度前期 連続テレビ小説「ほんのモキチ」で脚本を担当することが、4日にNHK放送センターで行われた制作・主演発表会見で発表された。「あまちゃん」(2013)以来、15年ぶりに朝ドラの脚本を担当する宮藤は、放送日数の違いを明かし「結構大きい」と語っていた。この日は、河合と制作統括の板垣麻衣子も参加した。
【画像】河合優実“ふてほど”クドカンと朝ドラ登板!フォトギャラリー
「ほんのモキチ」は、日本を代表する歌人・斎藤茂吉の妻として、献身的に夫に尽くす……わけでもなく、悪妻と呼ばれながらも、ひたすら自分に正直に生きた妻・輝子をモデルにした、朝ドラ史上“最も不仲な夫婦”の物語。
宮藤は「『あまちゃん』以来……もう15年前になるのかとちょっとびっくりしたんです」と笑うと「その時は朝ドラの『型』というものを知らずに自由に書いたんですけど、その後いろいろ考えて、できれば実在の人物がいいなと思ったんです」と明かす。
続けて「女性が活躍する時代なので、自由に言いたいことを言う女性のキャラクターがいいなと。そのなかで、あくまでコメディーがやりたい、夫婦の話がやりたいという思いがありました」と企画の意図を明かした宮藤は「『どんな人がいるだろう』という中で、本当に知らなかったのですが、斎藤輝子さんという妻が、茂吉さんという偉大な人にまったく尽くしていないという事実を知りました。良妻賢母じゃない奥さんの話を朝から見たら楽しいだろうなと」と輝子さんをモデルにした理由を語った。
「あまちゃん」は岩手が舞台の物語だったが、本作の舞台は山形県となる。宮藤は「僕は宮城出身なんですけど、岩手をやった時に、地元の人から『なんで宮城じゃないんだ、岩手なんだ』と言われまして。その時に『わかってる、わかってる。次は宮城で』って言ったんですけど、山形なんです」と笑うと「でも、行ってみてわかったのですが、ほとんど宮城なんですよ(笑)。もう『ここから宮城です』みたいな感じで。車を走らせていると『宮城県、宮城県』って何度も出てくるので、宮城の人も宮城のドラマだと思って観てくれるのでは」と期待を述べる。
「あまちゃん」以来の連続テレビ小説について宮藤は「『あまちゃん』の時は、月曜日から土曜日まで(放送が)あったんですよ。それがいつの間にか、金曜日までになっていて。結構大きいことだなと思っています」と語ると「『あまちゃん』の時も最初に想定していたより物語が膨らんでいって『こんなに大変なんだ』というのを経験しました」と振り返りつつ「展開に困ったりすることは絶対にないんですけど、逆に『どこをピックアップしようかな』というのはちょっと考えています」と述べる。
さらに宮藤は「15年の間に(NHKで)『いだてん ~東京オリムピック噺(ばなし)~』という大河ドラマをやったのですが、残っている資料から実在する人の物語を考えるというのがすごく楽しかった。今回それができるので。しかも、めちゃめちゃ細かく日記が残っているんです。妻と喧嘩したということばかりなんですけど(笑)。なので、それに沿っていくだけでも、時間内に収めるのが結構大変だなと思っています。まあ何しろまだ書いていないので、まだ何とも言えないんですけどね」と笑っていた。(磯部正和)
2028年度前期 連続テレビ小説 「ほんのモキチ」2028年春~ 放送予定 ※NHK ONEで同時・見逃し配信予定


