「風、薫る」上坂樹里、直美と文の関係に衝撃 台本読むまで知らず「びっくりしました」

第85回での直美&文
第85回での直美&文 - (C)NHK

 連続テレビ小説「風、薫る」(NHK総合・月~土、午前8時~ほか)で主人公の一人・大家直美を演じている上坂樹里が、第17週で明かされた直美の実の母親の真実、母との別れのシーンについて自身の思いを語った。(以下、第17週・第85回までの内容を含みます)

【第85回場面写真】直美と文の関係に涙…

 連続テレビ小説第114作となる「風、薫る」は、まだ女性の職業が確立されていなかった明治期に、考え方もやり方も違う二人のトレインドナース(正規に訓練された看護師)をモチーフに描いたバディドラマ。看護婦養成所を卒業した一ノ瀬りん(見上愛)と大家直美(上坂)が、患者や医師たちとの向き合い方に悩み、ぶつかり、成長していく姿を描く。

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 クランクインから10か月にわたり直美を演じている上坂は、「最初の頃は直美の行動や言動がわからない部分が多かった」と当時の心境を明かす。「直美の中にあるどんな困難な状況にも立ち向かう強さは、最初からありました。でも、演じているとその強さの表現が少しずつ変わっていくんです」

 直美は看護を通じて、少しずつ考えを変化させ、大人へと成長していく。上坂は「誰にでも突っかかるのではなく、誰かを救いたいと考えるようになりました。直美の変化をこのように感じることができたのは、撮影期間が1年という“朝ドラ”ならではの経験ですごくありがたかったです」と振り返る。

 上坂は、同じ人物をこれだけ長く演じること自体が初めての経験だったとも述べ、撮影後の自身の変化についても回顧する。「直美を演じていると、役がどんどん愛おしく思えてくるようになりました。私は役を作っていく上で、よく自分と役を比較するのですが、今回は途中から不思議と自分ではなく、直美として台本を読んでいる感覚が芽生えてきました」

(C)NHK

 台本を読む目が、役者としてではなく、直美になりきった自分の目に変化していったという。「自分が直美に染まっているからそうなるのか、理由はよくわからないのですが、それがすごく不思議でした。直美として生きているからこそ、どんな場面でも内側から何かが生まれ出てくるんです。そんな感覚を抱くのは今回の朝ドラの撮影が初めてでした」

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 第17週では、直美が体調を崩した文(内田慈)の看護をする中、文の髪飾りが自分のお守りと同じ柄をしていることに気づいたことをきっかけに、文が実の母親ではないかと感じ始める展開が描かれた。上坂は「第17週の台本を読むまで、文さんが実の母親であることを私も知らなかったんです」と打ち明ける。

 上坂は「本当にびっくりしました。まさかというくらい……」と衝撃を持ってその事実を受け止めたといい、文の最期を含め、彼女の存在が直美に与えた影響の大きさについても回顧した。

 「トヨさん(松金よね子)とフユさん(猫背椿)のお話しで『お金がないから医者なんて呼べない』って言葉が出てきましたが、いろいろな人と接し、看護を経て、直美は目の前の人を助けたいという、その『助けたい』の正体に気付いていくんです。自分がしたいこと、すべきことの確信がつくのが、まさに文さんとの出会いだったと思います。文さんへの看護を経て、実の母親を見つけられたのは直美にとってもすごく大きなことだったと思います」(取材・文:名鹿祥史)

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