実写版『ストリートファイター』ベガ役オファーに当初は困惑も…デヴィッド・ダストマルチャン、最強の悪役に自信

カプコンの世界的対戦格闘ゲームをハリウッドで実写化する『ストリートファイター/ザ・ムービー』(10月16日全国公開)で悪役ベガを演じるデヴィッド・ダストマルチャン。『アントマン』(2015)のカート役や『ザ・スーサイド・スクワッド “極”悪党、集結』(2021)のポルカドットマン役、そしてNetflixシリーズ「ONE PIECE」(2023年配信)のMr.3役で日本でも知られる彼が、なぜシリーズを代表する悪役に挑んだのか、その裏側を明かした。
【画像】最強は誰だ!実写版『ストリートファイター』キャラクタービジュアル
今回の実写版でも悪の組織「シャドルー」の総帥として君臨するベガ。ゲームでは筋骨隆々のイメージが強い悪役のオファーについて、ハリウッドきっての性格俳優として活躍するデヴィッドは「最初は“ちょっと待てよ”と思いましたね。ゲームのベガと僕では、見た目からして似ても似つかないと思ったので」と素直に告白。しかし、監督との話し合いを経て不安は解消されたという。
「本作のベガが目指しているのは、ただの世界征服ではありません。ある意味、ギリシャ神話にも例えられるような、壮大な計画なんです。自分の頭脳は完全に人類を超越したと実感していますが、映画の冒頭の彼は、肉体が頭脳に追いついていない。そこから、いかにしてそのギャップを埋めていくのか。そこが今回の映画の一つの肝でもあるので、ぜひ楽しんでください」
デヴィッドにとっても「ストリートファイター」は特別な存在。「カンザスのかなり田舎の生まれなんですが、子どものころ、金曜日の夜なんかは、お小遣いを握りしめて近くのゲームセンターによく行ってました。アーケード版『ストリートファイターII』の人気はすごくて、友達だけでなく、知らない相手と対戦するのも楽しかった。最初は本当に下手くそで、動かしやすいブランカを使ってたな。その後、春麗を使うようになって、だいぶ上達して、最終的にはベガ一筋でした」と振り返る。
また、本作に参加したことで、父親としても格別な体験ができたといい、出演を知った息子の反応を「もう『パパそれ、最高じゃん!』って感じでめちゃくちゃに大興奮してくれました。『でも、ヘマすんなよ』と釘を刺されましたけどね(笑)」と回顧。「息子と娘を撮影現場にも連れていったんです。2人ともセットを見て、すごく喜んでいました。世界最高峰の悪役を演じて、それを子どもたちに見てもらえるなんて、父親として、これ以上ないくらい誇らしく、鼻高々な気分でしたね」
「ONE PIECE」のMr.3をはじめ、コミックやアニメ作品のキャラクターも巧みに演じ、ファンからも高く評価されるデヴィッド。その姿勢について「どんな役を演じても、観客の皆さんに満足していただくこと、『思い描いていたイメージ通りだ』と感じていただくことが、何より自分にとっての目標であり、嬉しいことなんです」と明かす。
「例えばシェイクスピアの『ハムレット』は、数々の名優によって何度も演じられてきました。でもだからといって、自分だけの全く新しいハムレットができないわけではないですよね。演じるとなれば、自分なりに仕上げるため、全身全霊で役づくりに打ち込むと思います。ベガのように世界中で愛されているキャラクターも同じです。どうすれば観客の皆さんにとって、一番理想的な形で届けられるのかを一生懸命考えながら、役づくりに心血を注ぐんです」
そのうえで「やっぱりベガほど強力な悪役なんてそうはいません」と断言。公開を待つファンに向けて「彼を演じるため、実在した独裁者やカルト集団の指導者なんかについて調べて掘り下げたりもしました。こんなにも恐ろしいキャラクターを演じるのはすごく楽しかった。そしてそれは、僕だけではなくこの映画に参加した全員が感じていることです。みんな本当に楽しんだので、僕たちが楽しんだ分の1割くらいでも観客の皆さんに届けばそれが最高のものになるというくらい。本当に楽しい映画になっているので、ぜひ観てください」と呼び掛けた。(編集部・入倉功一)
映画『ストリートファイター/ザ・ムービー』は10月16日(金)より全世界同時公開



