パラマウントによるワーナー買収完了 給水塔も早速変わる

現地時間6日、パラマウント・スカイダンス(以下パラマウント)がワーナー・ブラザース・ディスカバリーの買収を完了し、新会社「スカイダンス」を発足させた。ワーナー・ブラザースのスタジオのシンボル的な給水塔には、買収完了から数時間とたたずに「スカイダンス・コーポレーション」の文字が追加された。
パラマウントは昨年12月にワーナーの敵対的買収に踏み切り、今年2月、競争相手だったNetflixを下し、1,110億ドル(約17兆2,050億円・1ドル155計算)規模での買収でワーナーと合意していた。
100年以上の歴史を誇る二つのスタジオが一つとなることで、雇用機会や劇場公開映画の本数が著しく損なわれることを危惧した業界は激しく反発し、各地で独占禁止法違反訴訟が起きた。そのため予定より時間はかかったものの、パラマウントのCEOデヴィッド・エリソンが各作品に最低45日間の劇場限定公開期間を設けたうえで年間30本以上の劇場映画を公開することや、CNNやCBSニュースの運営を監督する独立した編集委員会を設置することなどを約束し、最終的に規制当局の承認も得て買収が完了した。
これによりスカイダンスは、二つ主要映画スタジオ、二つのグローバル・ストリーミングサービス(ParamountとHBO Max)と、CBS&HBO及びパラマウント&ワーナーのケーブル局を含むテレビポートフォリオ、二つのニュースネットワーク(CBSニュースとCNN)、スポーツ生中継ポートフォリオ(CBSスポーツとTNTスポーツ)、さらには豊富な番組ライブラリと広大なブランド・フランチャイズ群を一つに統合する。
新会社の名前である「スカイダンス」は、もともとデヴィッド・エリソンが2006年に立ち上げた映画スタジオの名前で、2025年にパラマウントを買収。そして2026年にはワーナーを買収した。デヴィッドはトランプ米大統領と親しいオラクルの会長であるラリー・エリソンの息子で、ラリーは巨額の私財を投じて今回の買収を支援している。
それでもスカイダンスは今回の買収により約800億ドル(約12兆4,000億円)の負債を抱えることに。60億ドル(約9,300億円)のコスト削減目標が掲げられていることから、数千人の従業員が解雇される見通しとなっている。(編集部・市川遥)



