【ネタバレ】『バイオハザード』衝撃ラスト、当初は異なる展開だった 編集段階で監督が修正

新実写映画『バイオハザード』(全国公開中)は、配達人の主人公が体験する悪夢の一夜を94分間ノンストップで描き出すホラーだ。メガホンを取ったザック・クレッガー監督は当初、主人公が迎える結末を完成版とは異なる展開で構成していたという。クレッガー監督がColliderに明かしている。(以下、映画のネタバレを含みます)
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主人公のブライアン(オースティン・エイブラムズ)は、ラクーンシティ総合病院に移植用の臓器が入ったクーラーボックスを配達する依頼を引き受ける。しかし、道中に待ち受けていたのは、ウイルスによって怪物に変異した人間や動物たちだった。悪夢のような出来事が連続する中、ブライアンはクーラーボックスを依頼主の元まで届けるべくサバイバルを繰り広げる。
ブライアンが運んでいたのは、アンブレラ社の科学者が解毒剤を完成させるために必要な中和剤だった。総合病院の最上階へたどり着いたブライアンは、中和剤を科学者に引きわたすも、道中で感染したウイルスが彼の身体を怪物へと変異させ、解毒剤を開発した科学者たちを一人残らず殺害してしまった。
クレッガー監督によると、当初の展開ではブライアンの怪物化はラボに充満したスモッグでその姿があまり映されなかったという。さらに、アンブレラ社は科学者たちは、完成版よりも早い段階で一掃され、解毒剤も早々に破壊されてしまうはずだったと説明している。
「もともとは、科学者が注射器を抜き、ブライアンが女性の顔を掴んだ瞬間に落として破片になって砕け散る予定でした。そして、映画の残りは、ブライアンが科学者たちを殺していくだけで、観客は『もう、終わりじゃないか』と感じてしまうと思ったんです」
主人公の無事を願う観客の期待を早々に潰してしまうと悟ったクレッガー監督は、急きょ“プランB”を選択した。編集段階で、映画のラスト数分間に起こる出来事の順序を入れ替え、ブライアンが人間性を失う最後の瞬間まで、治療薬を手に入れることに執着する現在の展開に修正したという。
「プラハでの撮影中、必要になった時のために残しておこうと、科学者が(解毒剤を)刺そうとする予備のカットを念のため撮影しておいたんです。あの映像を使って、本当に命拾いしました。そのおかげで、最後の瞬間まで緊張感を保つことができました」
また、怪物化したブライアンは、1000台のカメラが設置されたロサンゼルスのスタジオで製作されたとクレッガー監督は明かしている。「人間を3Dサーフェスとしてレンダリングできる場所なんです。オースティンはそこで、怪物に変身していくシーン全体を演じ直しました。そして、彼の3Dレンダリングデータを持ち帰り、ポスプロ(※仕上げ作業)でカメラを置きたい位置に配置して、彼から生えてくる触手を構築することができました」
かくして誕生した衝撃のラスト。観客は、最後まで希望を捨てないブライアンに感情移入することができ、その結果、クレッガー監督はより悲劇的で胸を締め付けるエンディングを完成させることに成功している。(編集部・倉本拓弥)



