羊文学の楽曲から生まれた小説を坂東龍汰と高石あかりのW主演で映画化 『サタデー・ナイト・シアター』春公開

羊文学の楽曲「夜を越えて」から生まれた、ゆきはるの短編小説「サタデー・ナイト・シアター」が坂東龍汰と高石あかり(高=はしごだか)のダブル主演で映画化されることが明らかになった。2027年春に全国公開される。あわせて、2種のティザービジュアルが公開された。
【動画】坂東龍汰&高石あかり出演、羊文学 「夜を越えて」 Music Video
羊文学の「夜を越えて」は、自分に必要のなくなったことたちに別れを告げることを歌った楽曲。同楽曲から着想を得て生まれ、「羊文学賞」の第2回で1000を超える作品の中から大賞に輝いた短編小説「サタデー・ナイト・シアター」をベースに、オリジナル要素と新たな解釈を加えて映画化する。「羊文学賞」は、人気ユニット・YOASOBIを輩出した小説投稿サイト「monogatary.com(モノガタリドットコム)」と羊文学がコラボし、2021年に始動した小説と音楽の垣根を越えた新人作家発掘プロジェクトのこと。
恋愛経験に乏しい映画オタクの主人公・美紀夫を演じるのは、テレビドラマ「ライオンの隠れ家」(2024)で注目を浴び、現在映画『我々は宇宙人』、『わたしの知らない子どもたち』が公開中の坂東龍汰。美紀夫が恋愛映画の脚本を書くために仕掛けた計画的な恋愛に巻き込まれるツグミを、NHK連続テレビ小説「ばけばけ」(2025~26)のヒロイン役で話題を呼んだ高石あかりが演じる。
脚本・監督は、YouTube ソーシャルドラマ「愛のある場所」(2023)や NOMELON NOLEMON のMVを多数監督し、映画『青葉家のテーブル』(2021)の脚本や、縦型ショートドラマの監督・脚本にも携わる遠藤泰己。本作が自身初の長編劇場映画となる。撮影は映画『ドライブ・マイ・カー』(2021)などの四宮秀俊、照明は『ナギダイアリー』(公開中)などの加藤大輝、録音は『敵』(2025)の伊豆田廉明。羊文字の「夜を越えて」が劇中曲として使用される。
なお、10月17日より羊文学「夜を越えて」のスペシャル Music Video が羊文学の公式YouTubeチャンネルで公開中。MVには本作の主演である坂東龍汰と高石あかりが出演。 映画本編ともリンクするような二人の親密な時間が切り取られている。また、映画版のストーリーをもとにした小説(税別1900円)が11月18日より発売されることが決定している。
主演の坂東、高石、遠藤(監督・脚本)、羊文字のコメント全文は下記の通り。
ストーリー
映画監督を夢見る青年・美紀夫(坂東龍汰)。26歳の春、新人監督賞を受賞し、商業映画デビューのチャンスを掴んだ彼に課せられたのは、自身が最も苦手とする“恋愛映画”の脚本を監督することだった。9年間恋人のいない美紀夫は、恋愛経験の乏しさに頭を抱える。そんな彼に、ミニシアター勤務の親友はこう提案する。「脚本通りに自分で恋愛して、映画に落とし込めばいいんじゃない?」。その言葉をきっかけに美紀夫は、映画レビューサイトで見つけた映画好きの女性・ツグミ(高石あかり)と出会う。毎週土曜の夜から日曜の朝にかけて、映画を観る二人だけの時間を重ねていくが──脚本通りの恋愛はやがて、思いもよらぬ方向に転がりだしてゆく。
坂東龍汰(主演 鵜飼美紀夫役)
長年の知り合いだった遠藤監督と一緒に映画作りができたこと、心から嬉しかったです。スタッフの皆さんの映画愛に触れて、僕自身も改めて映画の現場がさらに好きになりました。安心して身を置ける現場で、幸せ者だぁと毎日思っていました。そして、遠藤監督が長い時間をかけて生み出したこの映画に少しでもパワーを、と思いながら演じさせていただきました。高石あかりさんは今回が初めての共演でしたが、目の中に吸い込まれてしまうんじゃないかと思うほど魅力的なお芝居をされる方で、毎日たくさんの学びがあり、丁寧に話し合いながらお芝居を作り上げることができました。最高の映画になっていると思います。楽しみにしていてください!
高石あかり(主演 山中ツグミ役)
遠藤監督が時間をかけて企画・制作されたこの作品は、脚本や事前にいただいた役や作品に関する資料の一つ一つから、熱量と愛情を感じました。だからこそ、その思いに応えたい、監督の描くものを形にしたいという思いで、撮影に臨みました。いつかご一緒したいと願っていた坂東さんとの共演は、本当に嬉しかったです。想像もつかないアイデアや本番で何が起こるのかわからないほど自由に役を生きる姿に多くの刺激と楽しさをいただきました。キャラクター一人一人が丁寧に描かれ、迷いながらも何かに向き合っていく姿は、きっと愛おしく映ると思います。様々な視点が交差する作品なので、何度も劇場に足を運んでいただけたら嬉しいです!
遠藤泰己(監督・脚本)
はじめまして。映画『サタデー・ナイト・シアター』の監督・脚本を務めます、遠藤泰己と申します。まず、原案となる短編小説を預けてくださった著者のゆきはるさん、制作中に何度も背中を押してくれた名曲「夜を越えて」(劇中でも流れます!)を託してくださった羊文学さん、そしてこの映画を一緒に作り上げてくださったキャスト・スタッフの皆さんに、心より感謝申し上げます。映画『サタデー・ナイト・シアター』は約5年前、プロデューサーから原案となる短編小説が送られてきた日にはじまりました。不器用な映画好きの登場人物たちは、「何者」と「何者でもない」の狭間にいました。そして男の方は、映画監督を目指していました。その姿はどこか自分にも似ていました。原案から受け取ったエッセンスに情熱と、少しのひねくれを注ぎ、これでもかというほどキャラクターたちにぶつけ、自分の体重が乗った脚本が完成しました。この映画の登場人物たちは、素直で、ひねくれていて、自信過剰で、いつも不安です。そんなアンビバレントな彼らを、少し恥ずかしくも、愛おしく思っています。自分へ、そして自分に似た誰かへ向けてはじめたこの企画は、いつの間にか予想よりずっと遠いところまで広がっていきました。その先で、坂東龍汰さん、高石あかりさんと出会い、この春に映画を撮影しました。とにかく主演のお二人がかわいくて、キラキラ輝いていて、モニター越しにずっと見ていたくなりました。お二方以外の素晴らしいキャストの皆さん(まだ解禁前ですが……お楽しみに!)も、それに呼応するかのように素晴らしいお芝居が映像に焼き付いています。5 年の歳月をかけて、文字通り夢のようなキャスト・スタッフの皆さんと作り上げた映画は、僕なりのラブストーリーです。余談ですが、良い映画を観た後、いつもの景色が違って見えることがあります。願わくば、貴方がこの映画を観終わって映画館を出た後、いつもの景色が少しだけ違って見えますように。どうか、期待していてください。その期待を、さらに飛び越えてみせます。来年の春、劇場でお会いしましょう!
羊文学
「夜を越えて」は、自分に必要のなくなったことたちに別れを告げるために作った曲です。”恋人との別れ”というテーマを借りましたが、人の目を気にして無意識に我慢していたことや、幼い頃から自分を縛り付けていたものたち、つまり、社会的に是とされるのに、どこか自分に馴染まない価値観を手放し、自由になっていきたいということを歌いました。映画では、曲に込めた、何か、衝動のようなものをうまく掬い取ってくださいました。朝方の風が鼻につんとくる切なさ、若いということの無敵さ、それゆえの切なさ、それが全部集まった衝動が、巧みな物語の底に流れている。それがこの曲と映画を強く繋いでいると思います。とっても面白いお話です。お楽しみに。



