「仮面ライダーカブト」“田所さん”山口祥行、任侠作品からの東映特撮で葛藤も 石田秀範監督の優しさに感謝

天道ポーズが拳銃に見えてしまう“田所さん”山口祥行
天道ポーズが拳銃に見えてしまう“田所さん”山口祥行

 特撮ドラマ「仮面ライダーカブト」で田所修一役を務めた山口祥行が、6日に新宿バルト9で行われたVシネクスト『仮面ライダーカブト 20th 天を継ぐもの』の初日舞台あいさつに出席。20年前のテレビシリーズ時代を振り返りながら、当時のメンバーとの久々の再会を喜んだ。この日は、オリジナルキャストの佐藤祐基(仮面ライダーガタック/加賀美新役)、徳山秀典(仮面ライダーザビー/矢車想役)、加藤和樹(仮面ライダードレイク/風間大介役)、弓削智久(三島正人役)、メガホンを取った石田秀範監督も来場した。

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 2006年~2007年に放送された「仮面ライダーカブト」の20周年アニバーサリー作品となる本作は、テレビシリーズの戦いから20年後、主人公・天道総司/仮面ライダーカブトの行方がいまだ不明となっている世界が舞台。秘密裏に新たなマスクドライダーシステムを開発するZECTの陰謀に立ち向かうため、加賀美新(佐藤)が立ち上がるさまを描き出す。山口演じる田所修一は、かつてZECTのチームリーダーとして加賀美らと行動を共にしていた。

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 本作は徳山の発案で動き出したプロジェクトであることを踏まえ、弓削が「この企画は徳山君の発案からということなので、まずは徳山君にありがとうございますと感謝を述べたいと思います。そしてここに立っていられるのも、こうやって20年たっても応援してくださる皆さんのおかげ。そこにも感謝を述べたいと思います」とあいさつするも、山口はその成り立ちを知らなかったようで、「そうだったんだ! 徳山の発案なんだ……皆さん、そうらしいですよ。すてきな企画ですね」と会場に呼びかけるや、ニカッと笑い、会場を盛り上げた。

 山口といえば、「日本統一」シリーズをはじめとした任侠(にんきょう)作品で知られる“ネオVシネ四天王”であるが、20年前の放送当時を振り返り、「僕みたいな極道ものしかやってない俳優が、こういう子どもたちがメインで見るような作品に出ていいのかと思っていた頃もあるんですけど、石田監督が優しくしてくれて」と感謝の思いを吐露。「でも20年ぶりに現場に戻ったら、もっと優しくなっているんですよ! 監督もちゃんと世代交代とかを考えていて。今回出る若い子たちにもちゃんと優しい指導をしていて。そういうのを逆に客観的に見られて、感慨深かったですね」とかつては厳しい演出で知られた石田監督の一面をうれしそうに明かした。

 そんな石田監督については、弓削も「やはり仮面ライダーの現場は特別な場所で。それは龍騎のときもそうでしたし、カブトのときもそう。石田監督の前に立てば、自然とそのときの緊張感が今でもよみがえるっていうのがありましたので、本当にもう真摯(しんし)な気持ちで演出に食らいつきました」と振り返った。

 一方、現場の空気について山口は「僕ももう50を超えているんで、周りが無駄に気遣ってくれるんですよ。でもこいつら(キャスト陣)も無駄に大人になっているから、気を使う感じになっていて。誰も突っ込まないし、入れないし……」とボヤいてみせるが、実は楽屋でも和気あいあいとしていたそうで、そんなやり取りに会場は笑顔に包み込まれた。

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 トーク終盤、「もし20年前の自分にメッセージを伝えるとしたら?」という質問が登壇者にぶつけられるひと幕も。他の登壇者たちが、若かった自分自身への叱咤(しった)激励など、熱いメッセージを送り続ける中、山口は「僕はもう20年前から、ちゃんと人間ができていたので。何も言うことは本当にないです!」とぶちまけて、会場は大笑いとなった。(取材・文:壬生智裕)

Vシネクスト『仮面ライダーカブト 20th 天を継ぐもの』は新宿バルト9ほか期間限定上映中、Blu-ray&DVDは2027年2月10日(水)発売

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