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『エクスペンダブルズ3』公開記念!老体にむち打て!アクションスターの悲哀&底力

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ウォーキング・デッド

■老体にむち打て!アクションスターの悲哀&底力!

 シルヴェスター・スタローンを筆頭に、あらゆる困難を鍛え上げた肉体と暴力で解決してきたアクションスターたちが集結し、世界中の映画ファンを熱狂の渦に巻き込んだ大人気シリーズの最新作『エクスペンダブルズ3 ワールドミッション』がついに公開! パート2ではジャン=クロード・ヴァン・ダムチャック・ノリスを登場させ、まさにドリームマッチを実現させてきた本作に、今回はウェズリー・スナイプスアントニオ・バンデラス、ハリソン・フォードメル・ギブソンが参戦。私生活でさまざまな苦難を抱えながらも、まだまだ若いヤツらとも張り合えるぜ! とばかりに暴れまくるスターたちの役どころと、彼らがその肉体に刻んできた歴史を追います!(文・構成:編集部 入倉功一)

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行くぜ若造ども!© EX3 Productions, Inc. All Rights Reserved.

■ドルフ・ラングレン(ガンナー・ヤンセン役)

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『リトルトーキョー殺人課』の日本語は必聴だゾ!。© EX3 Productions, Inc. All Rights Reserved

 1957年11月3日生まれの56歳。スウェーデン出身。格闘技に精通し1970年代には極真空手の黒帯を取得。母国代表として世界大会で準優勝したこともある。さらにストックホルム王立工科大学、ワシントン州立大学で化学工学を学びシドニー大学で修士号を取得、奨学金を得てマサチューセッツ工科大学に入学した秀才でもある。

 エリート街道を歩んでいたが、歌手のグレイス・ジョーンズと恋に落ち大学を中退。モデル・俳優業をスタートさせ、『ロッキー4/炎の友情』ではロッキー(スタローン)を追い詰めるロシア人ボクサーを熱演。長身と圧倒的な筋肉、整ったマスクの効果もあって新世代アクションスターとして期待を集めた……が、その後の出演作はどれもイマイチで、結局ラングレンの時代は来なかった。『エクスペンダブルズ』では、“元天才のバカ”という人生を反映させた当たり役をゲット!

元インテリ狙撃手!ガンナー・ヤンセン

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元天才のバカというあまりにハマりすぎの役をゲット!。© EX3 Productions, Inc. All Rights Reserved

 狙撃と空手の名手にして一流大学修士号取得の経歴を持つ天才……だが、劇中ではそんな経歴お構いなしにデカい銃を好んでぶっ放す荒々しいファイティングスタイルを披露。若手メンバーの使用するハイテク機器を購入するも使い方が全く理解できない、おちゃめな一面も見せる。パート1では戦闘のストレスから薬物中毒に陥りチームを裏切るが、バーニー(スタローン)のおかげで復帰を果たした。

■ウェズリー・スナイプス(ドクター・デス役)

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アクション番長が大復活!。© EX3 Productions, Inc. All Rights Reserved

 1962年7月31日生まれの52歳。格闘技をたしなむ一方、大学で演劇を学びブロードウェイの舞台にも立つ。スタローンと対決した『デモリションマン』(1993)をはじめとしたアクション映画だけでなく、演技派としても活躍、ついには大人の恋模様を描いた『ワン・ナイト・スタンド』(1997)でベネチア国際映画祭主演男優賞を獲得する。

 翌年マーベルコミックスのヒーローを主人公に据えた主演映画『ブレイド』が大ヒット。シリーズ化もされたが、私生活では残念な展開が待ち受けていた。虚偽の税金申告による脱税の罪に問われ2008年に実刑判決を受けたのだ。2010年に上訴が却下され、『エクスペンダブルズ』に出演する予定だったが獄中生活を送るハメに。2013年に出所すると、待ってたぜ! とばかりにスタローンが救いの手を差し伸べ、本作への参加が決定。劇中では軽口をたたきながらナイフ1本で次々と敵を殺傷していくナイスな殺人マシーンぶりを発揮。スナイプス復活を見事に印象づけている。

ナイフを操る名医“通称”ドク!ドクター・デス

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ゴキゲンな殺人マシーンぶりに注目!。© EX3 Productions, Inc. All Rights Reserved

 傭兵(ようへい)軍団エクスペンダブルズ創設メンバーの一人。元衛生兵で優秀な軍医であり、すご腕のナイフの使い手。チームを離れて挑んだミッションの失敗によりスワジランドで投獄生活を送っていたが、護送中のところをエクスペンダブルズに救出される。どこから持ってきた? と言いたくなる装甲列車の上で展開するオープニングの救出シーンは、出だしからおなかいっぱいの大迫力!

■ジェイソン・ステイサム(リー・クリスマス役)

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今、世界で最もカッコイイハゲメンと言っても過言ではない!?。© EX3 Productions, Inc. All Rights Reserved

 1967年9月21日生まれの47歳。ガイ・リッチー監督作『ロック、ストック&トゥー・スモーキング・バレルズ』(1999)で映画デビュー。初主演を務めた『トランスポーター』(2002)が大ヒットしシリーズ化される。『エクスペンダブルズ』に出演以降は、『メカニック』(2011)『キラー・エリート』(2011)などキラリと光る傑作アクション映画を連発。日本でも、特にレンタル業界では圧倒的な強さを誇り、押しも押されもせぬアクションスターの地位を確立した。『エクスペンダブルズ』チームでは若手だが、それでも50歳近く。年齢を重ねるごとに髪の生え際もどんどん後退しているものの、そのことでさらに渋みを増し、全世界の悩める男たちに希望を与え続けている。

ハゲがかっこいいんじゃない、ハゲだからかっこいいんだ!リー・クリスマス

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今回は若造にナメられたり先輩と張り合ったりと忙しい。© EX3 Productions, Inc. All Rights Reserved

 英国特殊空挺部隊(SAS)出身で、銃火器よりもクナイのような両刃ナイフを愛するスローイングナイフの達人。バーニーの相棒として、お互い悪態をつきながらも信頼を寄せ合う。本作では、仲間を死なせることはできないとチームを解散し、若手と組んだバーニーに置き去りを食らうが……。ちなみにパート1では女に振られ、バーニー相手に「諦めきれねぇ……」と恋バナに花を咲かせるナイーブな一面も見せる(結局その悩みも暴力で解決する)。

■ジェット・リー(イン・ヤン役)

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われらがジェット・リーも意外な役どころに挑戦?。© EX3 Productions, Inc. All Rights Reserved

 1963年4月26日生まれの51歳。中国において8歳から武術を学び、全国大会で5回連続優勝の大記録を打ち立てる。17歳で武術界を引退し、『少林寺』(1982)で映画デビュー。ツイ・ハーク監督の『ワンス・アポン・ア・タイム・イン・チャイナ/天地黎明』(1991)で香港映画界に時代劇アクションブームを巻き起こすだけでなく、世界にその名をとどろかせた。1998年に『リーサル・ウェポン4』の敵役でハリウッドデビュー。『キス・オブ・ザ・ドラゴン』(2001)『ザ・ワン』(2001)など全米ヒット作を連発し、チャン・イーモウ監督の『HERO』(2002)が中国で記録的な興収を記録するなど、両国を股に掛けて活躍する。

 2013年に甲状腺疾患によって投薬治療を受けていることを告白。運動も制限されているといい、副作用によってかつてのファンにとっては痛々しいほどの体型変化を遂げているが、『エクスペンダブルズ』ではそんな苦難を感じさせないコミカルな魅力を振りまいている。

身長の低さもなんのその!マーシャルアーツの達人!イン・ヤン

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超速の格闘術は健在だ。© EX3 Productions, Inc. All Rights Reserved

 劇中でもしばしば背の低さをバカにされるが、マーシャルアーツの腕は確実。金が欲しい金が欲しいとボヤく姿が印象的だったが、ついにはエクスペンダブルズのライバルである、トレンチの軍事会社に身を寄せる。その理由は実はお金だけじゃなくて!?

■アントニオ・バンデラス(ガルゴ役)

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本人もかなりおしゃべりらしい……。© EX3 Productions, Inc. All Rights Reserved

 1960年8月10日生まれの54歳でスペイン出身。地元マラガで演技を学び、ペドロ・アルモドバル監督の『セクシリア』(1982)で映画デビュー。以後アルモドバル作品の常連として活躍し、『イン・ベッド・ウィズ・マドンナ』(1991)でマドンナとの絡みで注目を浴び、『マンボ・キングス/わが心のマリア』(1992)でハリウッドデビュー。『デスペラード』(1995)でアクションスターとしてもその地位を確立、スタローンと共演した『暗殺者』(1995)や『マスク・オブ・ゾロ』(1998)などヒット作を連発。しかし、近年ハリウッドでは、声を担当した『シュレック』シリーズの長ぐつをはいたネコ役以外、パッとした役がなく、劇中同様の状態にあることはいなめない。

こんなやつ一人はいる!おしゃべり傭兵ガルゴ

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いくらウザくても相手をしてあげるバーニーに涙。© EX3 Productions, Inc. All Rights Reserved

 元スペイン外人部隊の狙撃兵。ボスニア紛争に従事経験のある兵士だが、寄る年波には勝てず、傭兵(ようへい)稼業は引退状態。若手新メンバーを探すバーニーの若手メンバー募集に年齢詐称して申し込むが「お前年取りすぎだろ!」と突っ込まれあえなく落とされる。年齢を感じさせない俊敏な動きで敵を翻弄(ほんろう)。しかしそれ以上の特技が止まらないマシンガントークで、さすがのバーニーもウンザリ。

■アーノルド・シュワルツェネッガー(トレンチ役)

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シュワちゃん(左)も大ハッスル!© EX3 Productions, Inc. All Rights Reserved

 1947年7月30日生まれの67歳。オーストリアにて15歳でボディービルを始め、渡米後はボディービルディングの最高峰といわれるミスター・オリンピアに7回も輝く超人ぶりを見せつける。1970年代から映画界でも活躍し、『コナン・ザ・グレート』(1982)でメジャー初主演。『ターミネーター』(1984)で生涯の当たり役となる殺人マシーンを演じ、その後も大ヒット作に立て続けに出演する。1990年代後半に入ると、悪役に挑戦した『バットマン&ロビン/Mr.フリーズの逆襲』(1997)の散々な評価もあってか、これといったヒットに恵まれず。

 2003年にカリフォルニア州知事に選出され政界へ。2010年に任期を終えた後、長年連れ添った妻マリア・シュライヴァーを裏切る隠し子騒動が発覚。家政婦との間に生まれた息子は言い訳のしようがないソックリぶりで、俳優復帰にも暗雲がたちこめたが、スタローンのアシストにより『エクスペンダブルズ2』(2012)で本格復帰を遂げる。以降はスタローンと本格共演した『大脱出』(2013)や『ラストスタンド』(2013)『サボタージュ』(2014)など、良質なアクション映画で気を吐く。

バーニーの頼れる理解者!トレンチ

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こんなウソみたいな共演も本作の魅力!© EX3 Productions, Inc. All Rights Reserved

 バーニーのかつての仲間で、エクスペンダブルズのライバルでもある民間軍事会社を経営する。そんなわけでバーニーとは仲が良くないかと思いきや、パート2ではオープニングでエクスペンダブルズに救出され最後は一緒に大暴れ! 本作でもしっかり活躍するだけでなく、ヤンとのイケない関係も発覚?

■メル・ギブソン(コンラッド・ストーンバンクス役)

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本作では情け容赦ない極悪人!© EX3 Productions, Inc. All Rights Reserved

 1956年1月3日生まれの58歳。1968年にオーストラリアに移住し、オーストラリア国立演劇学院で演劇を学ぶ。1979年に主演した『マッドマックス』が世界的にヒット。ハリウッド進出後は『リーサル・ウェポン』(1987)シリーズのヒットでスターの座を手にする。『顔のない天使』(1993)で監督業に進出し『ブレイブハート』(1995)ではアカデミー賞監督賞を獲得。その後の監督作『パッション』(2004)、『アポカリプト』(2006)も高い評価を受ける。

 大スターから名監督へと順調にキャリアを築いていたが、飲酒運転で捕まった際に警官に向かってユダヤ人を侮蔑する差別発言を吐き、これが表沙汰に。さらに結婚28年の妻との離婚後、ロシア人歌手と交際すると、今度はDV問題が持ち上がり、「黒人集団にレイプされてもおまえ自身の責任だ」と暴言を浴びせるテープまで流出、そんなこんなでハリウッドから完全に干されてしまった。そこを拾い上げたのがスタローン。当初は監督としてオファーをしたが、最終的には悪役として出演。クライマックスではスタローンと対決し、ランボー対マーチン・リッグスのドリームマッチが展開する!

極悪武器商人!コンラッド・ストーンバンクス

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多分素じゃないです……© EX3 Productions, Inc. All Rights Reserved

 元オーストラリア特殊空挺部隊(SASR)所属。ドク同様エクスペンダブルズの創設メンバーだが、違法な武器売買に手を染めバーニーによって暗殺された……はずだったが、実は生存しており裏社会で力を蓄えていた。あるミッションをきっかけにチームの前に立ちはだかる。性格は残忍そのもの。

■ハリソン・フォード(マックス・ドラマー役)

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どう考えて地のままの役に挑戦!© EX3 Productions, Inc. All Rights Reserved

 1942年7月13日アメリカ生まれの72歳で今回はチーム最年長。言わずと知れた『スター・ウォーズ』のハン・ソロ。大学在学中に演技に目覚め、ロサンゼルスで演技を学ぶ。1966年に『現金作戦』で映画デビューを飾るも鳴かず飛ばず。大工で生計を立てながら俳優としての将来を模索する。ひょんなことから大工仕事を通じて映画プロデューサー、フレッド・ルースと知り合い、ジョージ・ルーカス監督の『アメリカン・グラフィティ』(1973)に出演。『スター・ウォーズ』でスターの地位を不動のものにする。その後出演した『レイダース/失われたアーク《聖櫃》』(1981)も空前の大ヒットシリーズとなった。同シリーズのスターには珍しく(?)安定したスター街道を歩むが、現在出演する『スター・ウォーズ/エピソード7(仮題)』の撮影中に足首の骨を折る大けがを負ってしまった……。どの映画でも見せる、少し困ったような表情が特徴的。

ヘリの操縦ならまかせときな!マックス・ドラマー

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どう考えて地のままの役に挑戦!© EX3 Productions, Inc. All Rights Reserved

 元アメリカ空軍の少佐で現在はCIAの秘密作戦の責任者。前任のチャーチ(ブルース・ウィリス)以上にバーニーにキツくあたる一面を見せたかと思いきや、かなり積極的な一面もあり、自らヘリコプターを操縦して戦場に突入! CIA分析官ジャック・ライアンとお知り合いなのかは不明です。

■シルヴェスター・スタローン(バーニー・ロス役)

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どう考えて地のままの役に挑戦!© EX3 Productions, Inc. All Rights Reserved

 1946年7月6日生まれの68歳。ニューヨークでシチリア系移民の子として生まれる。出産時に医師のミスから顔の左側の神経が傷つき、生まれつき言語障害とマヒを抱えることに。スタローンの人生はそのスタートから苦難との闘いだった。ヘルズ・キッチンと呼ばれる地区の出身。両親の離婚の影響もあって少年時代は素行不良の生活を送る。大学時代に演技に本格的に興味を持ち、俳優を志すが、顔面のハンディのせいもありオーディションに落ち続ける日々を過ごした。

 しかし29歳でボクシングの世界ヘビー級タイトルマッチ「モハメド・アリ対チャック・ウェプナー」の試合に感銘を受け、たった3日で『ロッキー』(1976)の脚本を書き上げる。脚本料を値切られても自分が主演を務めることを譲らず、ついには低予算ながら同作を完成。アカデミー賞作品賞を獲得し、まさにアメリカンドリームを成し遂げた。その後も『ランボー』シリーズをはじめ数々のヒット作を生み出す。アクション俳優のイメージから世間にバカにされることもあり、大コケすることもあるが、そのたびにカムバックを果たし、まさにロッキーのような人生を歩む。『エクスペンダブルズ』シリーズでは自身と同じような人生をたどった往年のスターを次々と招聘(しょうへい)し、映画ファンの夢を実現。劇中のバーニー同様、一癖も二癖もある連中をまとめ上げている。

男ならみんなほれるぜ!頼れるリーダー!バーニー・ロス

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みんなついてくぜ!© EX3 Productions, Inc. All Rights Reserved

 不死身の傭兵(ようへい)軍団エクスペンダブルズを率いるリーダー。早撃ちの名手であり、航空機から大型車両の操縦までこなす歴戦の兵士だ。不器用だが女性に優しく、義理人情に重きを置く一方、悪人には容赦しないまさに男の中の男。本作では、強敵となって目の前に立ちはだかるストーンバンクスの出現に、旧知の彼らを殺すわけにはいかないとメンバーを突然解雇。優秀だが生意気な若手たちと新たなチームを組んで敵地に赴くが……。


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© EX3 Productions, Inc. All Rights Reserved



映画『エクスペンダブルズ3 ワールドミッション』は全国公開中
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