巨大ドームの中で殺し合い！…スティーヴン・キングがちりばめた予測不能の謎の答えは…!?
提供：NBC
突然現れた巨大なドームによって町ごと外界から隔離されてしまったら……？ 脱出方法もそもそもなぜドームができたのかも不明なまま、迫りくる食料・物資難を前に住民たちの心の暗い部分が暴かれ、殺し合いまで始まるというサバイバルを描いた人気SFミステリードラマ「アンダー・ザ・ドーム」。待望のファイナル・シーズンのリリースを前に、原作者で製作総指揮も務めたモダンホラーの帝王スティーヴン・キングが同作にちりばめた謎の数々に迫りました。（編集部・市川遥）
ドームの謎
突如としてアメリカ・メイン州の小さな田舎町チェスターズミルを覆うようにして出現したドームは、目に見えず、ミサイルでも破壊不能。たまたま出現時にドームの縁に居た人は即死！ 上空まで伸びたドームにぶつかって飛行機まで墜落してしまう始末です。電線も切断されて停電し、ドームが電磁波をまとっているため携帯も不通、子供たちは次々と倒れて痙攣しながら「ピンクの星たちが筋になって降る」と謎の言葉を発し、狭いコミュニティーの中に閉じ込められた人々は徐々に正気を失っていきます。
こうしたことからドームは人々を外界から隔離するだけでなく、何らかの影響を与えていることは明らかですが、その理由は謎に包まれたまま。ドームは住民たちを守るために出現した“味方”なのか、それともただ彼らを苦しめるだけの“敵”なのか……。
第1シーズンでは「信仰、恐怖とファシズム」、第2シーズンでは「信仰 vs 科学」をテーマにした本シリーズのファイナル・シーズンで描かれるのは、すばり「個人 vs 集団」です。誰が善人で誰が悪人なのかがどんどん曖昧になっていき、謎のコミュニティーを作り上げ、“同胞”のためならば自分が犠牲になることも厭わない住民たちと、自我を持ち続けてそれに抵抗する者たちが命を賭した最後の抗争を始めることになります。さらには、ドームの謎の石灰化で住人たちは窒息の危機に瀕することになり、人知を超えたドームの意思とは一体何なのか、謎は深まるばかりです。
卵と蝶、死んだはずの少女の謎
第2シーズンで縮小を始めたドームから逃れるため、洞窟を通って何とか外へと向かおうとする住人たちが出会うのは、何とかつて死んだはずの少女メラニーでした。彼女に導かれて住人たちはドームの脱出に成功しますが、その世界は彼らが知る世界とは“何かが”違っていて……。
また、これまでのシーズンでドームと呼応していることがうかがえた、何らかのパワーを秘めた“卵”や、ドーム一面にへばりついていた大量の“蝶”もメラニーと共に登場。不気味なつながりのあるドーム、卵、蝶、そしてメラニーの狙いが明らかになるとき、思わず息をのむはずです。
秘密の鍵を握る新キャラの謎
ファイナル・シーズンは、物語の鍵を握る女性クリスティンの登場でさらに意外な展開へ。クリスティンはドームから脱出した住民たちとは違って自分が置かれている状況を把握しているようで、セラピストを名乗り、彼らの心をコントロールしようとするかのような不穏な動きをしています。さらに、主人公バービーの新たな恋人としてエヴァ、ドームの秘密を知るエネルギー供給会社のCEOヘクターも登場。それぞれの思惑が1話ごとに明らかになっていき、これまでちりばめられてきた謎も一つずつ回収されていきます。
ちなみに、クリスティンとヘクターには、それぞれ「CSI:科学捜査班」のキャサリン・ウィロウズ役で知られるマージ・ヘルゲンバーガーと「ER 緊急救命室」のピーター・ベントン役で知られるエリック・ラ・サールがふんしており、豪華なキャスト陣による演技合戦もドラマファンにはうれしいところです。
第2シーズンの時点でスティーヴン・キングの原作のさらに先を描いていたこともあり、ファイナル・シーズンでの展開は原作ファンでも予測不能！ キングはストーリーを広げることを快く許可しただけでなく、第2シーズンの第1エピソードまで自身で書くなどドラマの製作に全面協力しており、彼のストーリーテラーとしての才能が遺憾なく発揮された本作は、一度見始めたら謎の答えが気になってやめられない中毒性をはらんでいます。
「アンダー・ザ・ドーム ファイナル・シーズン」DVDは3月24日（木）発売 9,300円（税抜き） レンタルDVD Vol.1～6 同日リリース 公式サイト
「アンダー・ザ・ドーム シーズン2<トク選BOX>」も同時発売 4,757円（税抜き） 発売・販売元：NBC ユニバーサル・エンターテイメント
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