ウーマンラッシュアワーの映画たて・よこ・ななめ見！第40回：『ファインディング・ドリー』（3/3）
映画たて・よこ・ななめ見！
これだけは言いたい！ななめ見ポイント
村本：『ファインディング・ニモ』のときと比べてニモが少し大人になってたのも印象的やったな。カッとなって絶対に言ったらあかんことをドリーに口走ったマーリンを諭したり。子供と一緒に親も成長しとるんやなって思って。
中川：さっきも言ったけど、僕もこういう映画を観たら主人公よりもお父さんの気持ちがわかるなって、親心で観てしまったな。
村本：今の世の中って、みんなが親は完璧なものだと思い過ぎてる。欠点がちょっとでもあったらたたくでしょ？ でも親も常に100点じゃない。完璧じゃないっていうのがこの映画でわかれば、みんな親に優しくなれるんちゃうかな。
中川：同時に、「なるほど。あかんところも子供のプラスになるように導いていけばいいんだ」とも思ったな。褒めて伸ばすパターンもあるなというか、それは感じた。
村本、山ちゃんと絶縁の真相明かす
村本：あと、ドリーが物忘れのひどい欠点のせいで「いろんな人から煙たがられている」みたいにこぼすところがあるでしょ。
中川：うん。僕なんかは、ドリーと一緒におったらこれまでにない経験をいっぱいさせてくれるんちゃうかって思うけど。
村本：俺の場合は、意図せず相手を傷付ける言葉をボンボン言ってしまって煙たがられたりするわけ。山ちゃん（南海キャンディーズ・山里亮太）の悪口をラジオで言って、怒った山ちゃんに謝って。なんやけど、また懲りずに悪口を言ったら面白いなと思って、ついやってしまうみたいな……。もう病気なのよ。おまえとかほかの芸人さんに、「そういう方がドキドキして村本らしくて面白いけどね」みたいに肯定されると「ああ、良かった」ってなるんやけど。
中川：まぁ、普通はイライラするかもわからんな。
村本：ダウンタウンの松本（人志）さんにメールで相談したときも、「おまえはホンマ面倒くさい性格しとるな」みたいに言われたわ。「しんどいやろう、生きていくの」って。前に実家で飯食ってたとき、親父と弟が「税金対策でええ車買って実家に置いとけ、俺ら使うから」って言って笑って、向こうは冗談やったのにイラッとして「その金は俺が自分の力で稼いだ金やからな」ってつい言ってしまって、気まずい空気になってもうたこともあるで。
中川：なかなかな事を言うたな。
村本：自分でも「また言ってしまった」って。もうブレーキが踏めないのよ。
中川：でも、ドリーのお父さんとお母さんは「それでもいいのよ」って、常に優しかったな。
村本：別のときに、実家で嫌なことブワーって言った後でおかんに「あんた帰ってこんかったら楽しかったのに」って言われたこともあるわ！
中川：それは傷付くな！ しかも家族に言われるんやろ。切ないわ～。
村本：あの一言は忘れたいわ……。ホンマ、ドリーの記憶力の無さがうらやましい！
今月の激オシ映画はコレ
愛くるしいカクレクマノミのキャラクターたちが活躍するアニメ『ファインディング・ニモ』の続編。前作にも登場したちょっぴりドジな愛されキャラ、忘れん坊のドリーに焦点を絞って、彼女の家族捜しの旅に同行する親友ニモと仲間たちの大冒険を映し出す。『ファインディング・ニモ』『ウォーリー』で2度アカデミー賞長編アニメ映画賞に輝いたアンドリュー・スタントンが、本作も監督を担当。新しい仲間たちも加わった心躍る旅路に、大人も子供も引き込まれる。
(C) 2016 Disney / Pixar. All Rights Reserved.
ウーマンラッシュアワー・プロフィール
2008年に結成された、村本大輔と中川パラダイスによるお笑いコンビ。2011年「ABCお笑い新人グランプリ」最優秀新人賞受賞、2012年「THE MANZAI 2012」決勝進出、2013年NHK上方漫才コンテスト優勝など数々の賞に輝き、4月に東京進出。先ごろ行われた「THE MANZAI 2013」で見事優勝し、3代目王者に輝いた。
村本大輔 1980年生まれ。福井県出身。自分でも「ネットに書き込まれるうわさはほとんどが事実です！」と認めている、自称・ゲス野郎芸人。だがその一方で、ジブリ作品やピクサーなどの心温まるアニメが大好きで、映画『あなたへ』で号泣するほどのピュアな一面も持ち合わせる大の映画好き。水産高校に通っていたため（中退）、お魚系や海洋ネタにも意外に詳しい。「AbemaNews」チャンネルのニュース番組「AbemaPrime」（毎週月～金曜日21:00～23:00生放送）にて月曜レギュラー出演。
中川パラダイス 1981年生まれ。大阪府出身。これまで10回もコンビ解散している村本と唯一トラブルもなくコンビを続けている広い心の持ち主。2012年に入籍し、現在1児の子育てを満喫中のイクメンパパでもある。映画に関しては、「王道なものしか観ない」というフツーレベル。
