本人の許可ナシで制作!ヤバすぎ映画

  • mixiチェック
  • このエントリーをはてなブックマークに追加
  • ツイート
  • シェア
バイス
この映画、ヤバすぎる…!

 本年度アカデミー賞の作品賞候補でひときわ異彩を放っていたのが、史上最凶ともいわれる米副大統領ディック・チェイニーの驚くべき半生を描いたエンターテインメント映画『バイス』です。クリスチャン・ベイルら超一流キャストがダークな笑いを紡ぐ本作は、企画開始から極限の役づくり、ポップで奇抜な構成で暴かれるホワイトハウスの闇まで、一瞬たりとも目が離せないヤバすぎ映画でした!(編集部・市川遥)

\ヤバイ/モデルに許可取らずに作っちゃった!

バイス
ディック・チェイニー&妻リンにふんしたクリスチャン・ベイル&エイミー・アダムス

 ろくに勉強もせず大学を退学になり、酒浸りで田舎の電気工をしていたチェイニーが、いかにしてホワイトハウスに影の帝国を築くまでになったのか。秘密主義で知られるチェイニーの20代から70代まで丸裸にした本作ですが、何とチェイニー本人の許可は取っていません! 本作で『マネー・ショート 華麗なる大逆転』に続いてオスカーノミネートを果たしたアダム・マッケイ監督は「チェイニーに話を持ち込んだ時点で、彼は法的権利を得てしまう。彼が入れるなと言うことは入れられなくなってしまうんだ。それがチェイニーの本当の歴史だと、僕らが知っていてもだ」とクリエイター魂を貫きました。

 それだけに膨大なリサーチに加えて、関係者に直接インタビューも行い、“この映画は正しくない”と言われないように全ての事柄においてファクトチェックを行ったと胸を張るマッケイ監督。そうしてチェイニー本人にも口を挟ませない(!)、もちろん演出はありながらもコアの部分で事実に基づいたセンセーショナルな映画が誕生することになりました。チェイニーがこの映画の存在に気付いたのはいつだったのでしょうか。常に冷静な彼も、ドッペルゲンガーのように自分そっくりになったベイルの姿を目にした時はかなりビビったはず!

\ヤバイ/役づくりで20キロ増量!顔かたちが変形

クリスチャン・ベイル
『マシニスト』のガリガリベイルと『ダークナイト ライジング』のムキムキベイル - Paramount Classics / Warner Bros. / Photofest / ゲッティ イメージズ

 肉体改造もいとわない、過激な役づくりで知られるクリスチャン・ベイル。極度の不眠症で1年眠れていない主人公を演じた『マシニスト』では約30キロの減量を敢行して骨が浮き出るほどガリガリになり、その直後、『ダークナイト』シリーズのハンサムなバットマン役のためにムキムキに。そんなヤバすぎオスカー俳優が、本作でもやってくれました。もともと全く似ていないチェイニーに成り切るため、大量のパイ・卵・米を摂取するなど半年かけて約20キロの増量に挑んだのです! ためらいなく髪も剃って眉を染め、もはやルックスにベイル要素は1ミリも残っていません。

バイス
チェイニーに成り切り、原型をとどめていないベイル

 もちろん徹底的な役づくりは、振る舞い方や内面にも及びます。ベイルはチェイニーに関するあらゆる映像を見てアクセントや動き方のクセを研究し、大統領の傍にモソっと立ってボソボソしゃべる副大統領そのものに。またチェイニーが書いたものも全て読み込んで、彼の頭の中に入り込みました。そうして理念など一切ないのに政治の世界に入って権力だけを求め続けたチェイニーの得体の知れない不気味さ、その裏にある妻への愛もリアルに表現しています。

\ヤバイ/ホワイトハウスの裏側ドロッドロ!

バイス
サム・ロックウェル演じるブッシュもそっくり!

 小難しくなりがちな政治の話ですが、本作にはチェイニーの尻を叩く野心家の妻リン(エイミー・アダムス)、破天荒で下品なドナルド・ラムズフェルド(スティーヴ・カレル)、おバカなジョージ・W・ブッシュ(サム・ロックウェル)ら演技派キャストが演じる濃すぎるキャラクターが勢ぞろい。彼らの演技合戦とともに、2001年のアメリカ同時多発テロ事件を権力拡大のチャンスと見たチェイニーが、いかに世界の在り方を一変させる恐ろしい決断をしていったのかを超ハイテンションにひもといていくため、面白さはどんどん加速していきます。

 ブッシュ政権下で“影の大統領”となったチェイニーが、憲法の解釈をどんどん拡大して法を書き換え、広告屋とメディアを使って印象操作をし、すべきでなかった戦争へどのように突き進んでいったのか。チェイニーの決断の一つ一つによって、アメリカだけでなく、テロや戦争が横行する現在の混乱した世界が形作られたと暴く本作は、ハチャメチャで楽しいのに底抜けに恐ろしくもある、稀有なエンタメ映画となっています。

映画『バイス』は4月5日よりTOHOシネマズ日比谷ほかにて全国公開 公式サイト

(C) 2018 ANNAPURNA PICTURES, LLC. All rights reserved.

[PR]

  • mixiチェック
  • このエントリーをはてなブックマークに追加
  • ツイート
  • シェア

楽天市場

[PR]