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不朽の名作再び!7月の5つ星映画5作品はこれだ!

今月の5つ星

 今月の5つ星映画は、9年ぶりの人気シリーズ最新作、ハリウッド大物俳優の引退作、名作ホラーの現代版、アカデミー賞外国語映画賞ノミネート作、人気漫画を実写化したアクション大作をピックアップ。これが7月の5つ星映画5作品だ!

完璧なエンディングから9年…シリーズファンも納得の続編

トイ・ストーリー4
(C) 2019 Disney / Pixar. All Rights Reserved.

トイ・ストーリー4

 完璧なエンディングだった前作から9年。続編は必要なのか? という不安を見事に払拭した本作。前作に出てこなかった羊飼い人形ボー・ピープとの再会や、前作で新たな持ち主ボニーのもとに移ったウッディやバズら、おもちゃたちのその後など、シリーズファンなら観たかったエピソードばかりだ。ボニーが幼稚園の工作で作ったフォーキーら、新キャラクターたちも加わって繰り広げられるウッディやバズたちの冒険の物語。かつては持ち主アンディの一番のお気に入りだったが、ボニーのもとではそうではなくなってしまったウッディをはじめとする、おもちゃたちの“人間ドラマ”。これまでと変わらない魅力を残しつつ、ウッディとボーのラブストーリーとしても楽しめる。世界初の長編フルCGアニメーションとして映画史を変えた第1作の公開から23年以上がたち、観る側もそれだけ年を取ったが、子供でも大人でも観る人を選ばない、普遍的な名作であることを改めて実感する。キアヌ・リーヴスや『ゲット・アウト』の監督として脚光を浴びたコメディアンのジョーダン・ピールらが声優を務める新キャラも注目だ。(編集部・中山雄一朗)

映画『トイ・ストーリー4』は7月12日より全国公開

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紳士的なアウトローの姿に、レッドフォードの面影が重なる

さらば愛しきアウトロー
Photo by Eric Zachanowich. (C) 2018 Twentieth Century Fox Film Corporation All Rights Reserved

さらば愛しきアウトロー

 名優ロバート・レッドフォードの俳優引退作にして、その役者人生の総決算ともいうべき一作。トップスターとして第一線に立ち続け、監督業でも成功。一方で、ハリウッドのブロックバスター映画に対抗すべくインディペンデント映画のためのサンダンス映画祭を主催するなど、幅広い活躍を見せてきた。レッドフォードが俳優業の花道を飾るべく選んだ役が、15歳から75年もの間、強盗、逮捕、脱獄を繰り返した実在の銀行強盗犯フォレスト・タッカーだ。このアウトローはシックなスーツを着こなし、銃は持つが誰も撃たないという信条を守り、誰も傷つけずに紳士的に目的を遂げる。そんな好きなことを楽しみながら生きるタッカーの姿に、レッドフォードの映画人生が自然と重なり合う。『明日に向って撃て!』『スティング』などの代表作へのオマージュも盛り込み、自身が演じたアウトローへの目くばせも粋だ。全編が16ミリで撮影されており、懐かしい雰囲気に満ちている。しかし、それが単なる懐古趣味に陥っていないのは、レッドフォードの余裕たっぷりの演技はもちろん、タッカー逮捕に意欲を燃やす刑事役のケイシー・アフレックや、監督のデヴィッド・ロウリーら若き世代に全幅の信頼を寄せ、彼等の個性を全面に押し出しているからだ。アウトローを主人公に、愛と犯罪と逃亡をテーマにしているにもかかわらず、どこまでも幸福な映画体験に身を浸すことができる。(編集部・大内啓輔)

映画『さらば愛しきアウトロー』は7月12日より全国公開

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現代版チャッキー、ハイテクすぎ!

チャイルド・プレイ
(C) 2019 Orion Releasing LLC. All Rights Reserved.Distributed Through United Artists Releasing CHILD’S PLAY is a trademark of Orion Pictures Corporation. All Rights Reserved.

チャイルド・プレイ

 1988年に公開された『チャイルド・プレイ』の現代版となる本作は、AIを搭載したバディ人形のチャッキーが次々と人々を襲う。スマホ時代に合わせ、チャッキーが高性能に変化。指先一つで車やドローンといったさまざまな機械を操作できるという、現代らしい仕掛けも。チャッキーは持ち主である少年・アンディに対する純粋な思いが強すぎるゆえ残虐な行為をためらいなく実行するが、そのピュアな感情が暴走する姿は哀愁さえ漂う。そんなチャッキーの声を担当したのは、『スター・ウォーズ』シリーズのルーク・スカイウォーカー役で知られるマーク・ハミル。甲高な笑い声は、オリジナル版とは違った恐怖心を煽りまくりで、凶暴な一面を隠しながらかわいらしく「死ぬまで親友だよね?」とアンディに語りかけるシーンは、背筋が凍る。また、『IT/イット “それ”が見えたら、終わり。』の製作陣を迎えた本作は、アンディと彼の友だちがチャッキーに立ち向かうシーンもあり、ジュブナイル映画好きにはたまらない。(編集部・梅山富美子)

映画『チャイルド・プレイ』は7月19日より全国公開

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不当に扱われる子供たちを憂うオスカー候補のレバノン映画

存在のない子供たち
(C) 2018MoozFilms / (C) Fares Sokhon

存在のない子供たち

 第71回アカデミー賞外国語映画賞にノミネートされた本作は、レバノン生まれのナディーン・ラバキー監督が、貧困地域、拘置所、少年院など不当に扱われている子供たちの実態を約3年間取材して描いた社会派ドラマ。驚くことに、弁護士役で出演した監督以外のキャストはほぼ初出演の素人。自分を産んだ罪で両親を訴える少年の物語がドキュメンタリーのように生々しいのは、出演者たちが役柄と同様の過酷な環境にあったからだ。朝から晩まで働き続ける主人公ゼインは両親が出生届を出していないため、自分の歳を知らない。そんな彼の唯一の希望の光だった11歳の妹が、親ほど年の離れた男と結婚させられてしまった時、いよいよ追い詰められ家出した彼の旅から見えてくるのは、不法移民の受難といったさらなる闇。ゼインは境遇に抗うかのように非常にポジティブで賢いが、なぜ彼が教育を受けられず獣のように生きねばならないのかという理不尽さが胸を締め付ける。両親を訴えた少年が法廷に立つ冒頭シーンから、過去をさかのぼるサスペンス仕立てのストーリーも緊迫感をあおり、終始目が離せない。(編集部・石井百合子)

映画『存在のない子供たち』は7月20日より全国公開

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菅田将暉の真骨頂に恐れ入る!

アルキメデスの大戦
(C) 2019「アルキメデスの大戦」製作委員会 (C) 三田紀房/講談社

アルキメデスの大戦

 『永遠の0』の山崎貴が監督・脚本・VFXを担い、「ドラゴン桜」の三田紀房による人気漫画を菅田将暉主演で映画化した本作。第二次世界大戦開戦前の日本を舞台に、戦艦大和の建造計画をめぐる緊迫した物語が繰り広げられる。これまでに数々の映画賞を手にしてきた実力者の菅田が、たぐいまれなる才能を持ちながらもまだ青さがにじみ出る数学者・櫂直を熱演。巨大戦艦の建造を食い止めようと奔走するクセの強い天才役を完全にものにした姿に、菅田の真骨頂がまざまざと見てとれる。同時に、櫂を取り巻く海軍関係者を演じる舘ひろし、田中泯小林克也國村隼橋爪功ら名優陣の演技に改めて感服させられるのも事実。それぞれが骨太なストーリーの柱を担っていることが、クライマックスへの展開に説得力を帯びさせる。大戦へと向かわざるを得ない時代を背景に描かれた硬派な物語でありながら、各キャラクターが抱くロマンと、戦艦大和の壮絶な運命には感情をゆさぶられる。大きな見せ場となる冒頭の大和の戦闘シーンは、徹底的な調査のもと最新のVFXを用いて再現されたもの。映画にふさわしいクオリティーとスケール感でリアリティーたっぷりに見せ、一気に作品の世界に引き込む。(編集部・小山美咲)

映画『アルキメデスの大戦』は7月26日より全国公開

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