1話1時間以上!気になる韓国ドラマの常識って?

「愛の不時着」より
(C) Netflix Inc / Photofest / ゲッティ イメージズ

 「愛の不時着」「梨泰院クラス」に始まり、最近話題の「ヴィンチェンツォ」などNetflix配信作品をきっかけに、韓国ドラマを視聴する人が増えている。いざ観てみると1話が1時間以上あったり、話数も多かったり。日本のドラマとは何かと違いもあるが、韓国ドラマならではの仕組みを知ってみれば、楽しみ方も広がるはず。(文・前田かおり)

そもそも韓国の放送局は…?

 地上波でドラマを制作・放送しているのはKBS、MBS、SBS。このうちKBSは公共放送で、日本のNHK的な立ち位置。KBSからはあのヨン様ことペ・ヨンジュン主演で、日本の第1次韓流ブームを巻き起こした「冬のソナタ」や「ヴィンチェンツォ」で大注目のソン・ジュンギ主演作「太陽の末裔 Love Under The Sun」などがある。

 韓国はケーブルテレビの普及も高く、専門チャンネルは約50前後。中でもドラマでヒットを飛ばしているのは、tvNとJTBC、OCNで、tvNは「トッケビ~君がくれた愛しい日々~」「賢い医師生活」、そして「愛の不時着」などで知られ、JTBCは「梨泰院クラス」「SKYキャッスル」「夫婦の世界」。OCNはサスペンス、ミステリーなどが強く、日本でもリメイクされた「ボイス」や、「悪霊狩猟団:カウンターズ」がある。ほか近年、「カンテク~運命の愛~」「風と雲と雨」と時代劇をヒットさせている TV CHOSUN もケーブルテレビだ。

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1話が60分以上!

 第4次韓流ブームの火付け役になった「愛の不時着」は第1話が1時間11分で、最終話の16話は1時間52分もの尺。ちょっとした映画並みなので、初めて韓国ドラマを観て驚いたという話も多かった。実際、日本のドラマは1時間ものといっても、CMを含めるので、1話45分~50分程度。韓国の場合、ドラマの途中にCMは入らず、入るのはドラマの冒頭とエンディングのみで、本編だけで60分以上は当たり前。しかも、日本の場合、連ドラといえば週1回の放送だが、韓国は週2回の連日放送。月火、水木と、週末の金土、土日といった形で放送されているのだ。

100話超えのドラマも!

 夜のゴールデンタイムに週2で放送するドラマは16話から20話が基本。ただし、時代劇は50話以上あるものが多く、「六龍が飛ぶ」は全50話、「宮廷女官チャングムの誓い」は全54話、「イ・サン」は全77話。時代劇「太祖王建」はもともと全150話の予定だったが、視聴率が良く、人気も高かったため全200話まで製作された。

 また、平日には、1話あたり40分程度で週5日で放送される毎日(イルイル)ドラマと呼ばれるものがあり、内容は波乱万丈な家族劇が多く、日本でいえば、朝ドラ、昼メロといったイメージ。多くは全120話程度だが、中には200話を超えるものもある。

韓国ドラマに欠かせないOSTとは

 韓国ドラマでよく聞く「OST」。これは「Original Sound Track」の略。日本のドラマの場合、オープニングとエンディングに流れる2曲がほとんどで、ほかにあっても挿入歌が1曲程度。だが、韓国の場合、メインキャラのテーマソングや見せ場ごとに映像とリンクした曲が流れ、そのシーンをグッと盛り上げる。いわば、OSTは演出の一部であり、韓国ドラマにOSTは欠かせない。

 OSTには、実力派シンガーやK-POPアーティストなどが参加しており、「梨泰院クラス」にはBTSのVが参加している。また、中には人気俳優たちが出演したドラマのOSTに参加していることも。「愛の不時着」のヒョンビンは、主演ドラマ「シークレット・ガーデン」でその美声を披露し、「梨泰院クラス」のパク・ソジュンは、「彼女はキレイだった」「キルミー、ヒルミー」「花郎 〈ファラン〉」のOSTにそれぞれ参加。「サイコだけど大丈夫」のキム・スヒョンは出世作「ドリーム・ハイ」で熱唱している。

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韓国のゴールデン・グローブ賞って?

 韓国には、年末に発表される地上波3局のMBC演技大賞、KBS演技大賞、SBS演技大賞をはじめ、数々のアワードがある。中でも、百想(ペクサン)芸術大賞は映画、テレビ番組を対象とする総合芸術賞で、“韓国のゴールデン・グローブ賞”と呼ばれている。この5月13日に第57回百想芸術大賞の授賞式が開催され、テレビ部門の男性最優秀演技賞は「怪物」のシン・ハギュン、女性最優秀演技賞は「ペントハウス」のキム・ソヨンが受賞した。本家のゴールデン・グローブ賞と同様に韓国でもNetflixで配信されている作品が多数ノミネートされ、受賞も目立った。「サイコだけど大丈夫」で主人公の兄を演じたオ・ジョンセが助演男優賞、「悪霊狩猟団:カウンターズ」のヨム・ヘランが助演女優賞、「人間レッスン」のパク・ジュヒョンが女性新人演技賞が受賞。また、TikTok人気賞というのがあり、「サイコだけど大丈夫」のソ・イェジと、「スタート・アップ:夢の扉」のキム・ソンホが受賞した。

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