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スター・ウォーズ旧3部作とのリンク満載!「ボバ・フェット」第1話&第2話レビュー【今週のボバ・フェット】

 『スター・ウォーズ』の人気キャラクター、ボバ・フェットを描くドラマシリーズ「ボバ・フェット/The Book of Boba Fett」の配信が昨年12月29日からスタート。年末年始に配信された第1話と第2話には、冒頭から見どころがぎっしりと詰まってる。(文・平沢薫)

※この記事は「ボバ・フェット/The Book of Boba Fett」のネタバレを含みます。後半の「すでに観た方向け」以降は第1話と第2話の視聴後にお読みいただくことをおすすめします。

「マンダロリアン」チームが結集

<これから観る方向け/ネタバレなし>

 本作の主人公は、ドラマ「マンダロリアン」シーズン2でシリーズに復帰した、銀河屈指のバウンティハンター(賞金稼ぎ)ボバ・フェット。クリエイターは『アイアンマン』などのジョン・ファヴロー、音楽は『ブラックパンサー』などのルートヴィッヒ・ヨーランソンと、「マンダロリアン」と同じチーム。そのため、現時点におけるドラマの雰囲気はかなり「マンダロリアン」に近い。

 第1話も第2話も、脚本はファヴロー自身が担当。さらに、第1話は「マンダロリアン」チャプター14「悲劇」を手掛けた『アリータ:バトル・エンジェル』のロバート・ロドリゲスが監督した。ちなみにロドリゲスは、このシリーズに製作総指揮としても参加している。一方、第2話の監督には新顔を起用した。「ウォッチメン」「高い城の男」「Marvel ルーク・ケージ」などに参加してきた女性監督ステフ・グリーンは、本作で『スター・ウォーズ』シリーズ初参加。新たな才能にも門戸を開いている。

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『スター・ウォーズ』の新たな世界を描く

<すでに観た方向け/ネタバレあり>

 「マンダロリアン」で復活したボバ・フェットには、これまで通り、誰にも支配されない、孤高の賞金稼ぎの道を歩み続ける選択肢もあったはず。ファンにとっても、『許されざる者』のクリント・イーストウッドのように自分の信念を貫き続けるボバの姿は容易に想像できるだろう。しかし、死の淵から脱出し、暗殺者フェネック・シャンドという信頼できる相棒に出会った彼は「タトゥイーンの闇の支配者になる」という新たな選択肢を選んだ。

 ただし、タトゥイーンの犯罪王として君臨してきたジャバ・ザ・ハットと同じやり方はしない。劇中でボバは「ジャバは恐怖で支配したが、俺は尊敬で統治したい」と明言。『スター・ウォーズ/ジェダイの帰還』ではジャバの家来だったガモーリアンたちを殺さずに従え、権力を誇示する輿にも乗らない。自分の信念と価値観を貫きながら、賞金稼ぎではなく統治者”大名”としての道を歩みだす。

 そして本作では、もう一つの物語が並行して描かれる、『ジェダイの帰還』でサルラックに飲み込まれてから、「マンダロリアン」に登場するまでの間に彼が歩んだ道のりだ。第1話では、サルラックから脱出し、タトゥイーンの砂漠に住むタスケン・レイダー(サンド・ピープル)に捕われるまで、そして第2話ではなんと、サンド・ピープルとの交流を経て認められるまでが描かれた。過去のボバが繰り広げる冒険にも、ワクワクせずにはいられない。

ボバとタスケン・レイダーの交流も見どころ

 第2話ではさらなる新機軸が打ち出された。それが、タトゥイーンの先住民であるサンド・ピープルの豊かな文化の描写。ボバが彼らに戦い方を教わる訓練シーンや、西部劇を踏まえた手に汗握る列車襲撃シーンと同じくらいに、サンド・ピープルの文化は驚きと感動に満ちている。

 彼らが武器として使うガダッフィ・スティックひとつにも、深い文化的背景や緻密な制作過程があったことが明かされ、神秘的な儀式も描かれる。今後もタトゥイーンの多種多様な文化が明かされ、『スター・ウォーズ』の世界観がより奥行きのあるものになっていくことに、期待が高まる。

 余談だが、本作のクリエイターで第1話、第2話の脚本を手掛けたファヴローは、自ら監督・脚本を務めた「マンダロリアン」第9話でも、サンド・ピープルを名誉を重んじる種族として描いていた。彼はこの種族のファンではないかと思うのだが、どうだろう。

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旧3部作とのリンクも盛りだくさん!

 こうした重厚なドラマこそ本作最大の魅力だが、旧3部作とのリンクを見つけるのもやはり楽しい。時代は、旧3部作のすぐ後、舞台はタトゥイーンとあって、おなじみのクリーチャーやドロイド、アイテムが登場するたびに目を奪われてしまう。

 第1話でボバが傷ついた体を癒すタンクは、『スター・ウォーズ/帝国の逆襲』でルーク・スカイウォーカーも入っていたバクタ・ポッド(バクタ・タンク)。タトゥイーンの酒場では『ジェダイの帰還』のマックス・レボ・バンドが演奏を披露している。

ボバが体を癒すポッドも映画に登場

 また第2話では、『スター・ウォーズ/新たなる希望』でハン・ソロに撃たれたキャラクターと同じ種族ローディアン(肌が緑色ではなく赤色)が登場し、ルークが暮らしていたのと同じような水分農場が略奪者たちに襲撃されていたりする。

 また、ボバを襲った暗殺者が尋問中に投げかける罵倒は『帝国の逆襲』のクラウド・シティでC-3POがE-3POに言われて「なんてひどい!」と驚いた言葉と同じ。さらに暗殺者から情報を聞き出すため『ジェダイの帰還』に登場した巨大クリーチャー、ランコアの穴に落とすシーンまで登場する。タトゥイーン市長の種族は、『新たなる希望』の酒場にもいたアイソリアン(別名ハンマーヘッド)。市長の翻訳機から流れる声は、ロドリゲス監督が担当している。

 ジャバのいとこたちが従える黒いウーキー族は、コミック「スター・ウォーズ:ダース・ベイダー」などに登場する賞金稼ぎ、ブラック・クルルサンタン。他にも第1話のタイトル「Stranger in a Strange Land」が、ロバート・A・ハインラインの名作SF小説「異星の客」の原題であったりと、これでもかと小ネタが登場する。

 しかし、何よりも、これから心踊る冒険が始まりそうな予感、その高揚感こそが、現時点におけるシリーズの一番の魅力だろう。これをもっと味わいたくて、今から次回が待ち遠しい。

「ボバ・フェット/The Book of Boba Fett」はディズニープラスにて独占配信中 (C)2022 Lucasfilm Ltd.

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