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【ネタバレ解説】マンダロリアンがカッコよすぎる最新話!物語のスケールもアップ!【今週のマンダロリアン】

 「マンダロリアン」シーズン3最新話「チャプター23:スパイ」はアクション満載! さらに、これから描かれるドラマのスケールが、予想以上に大きいことが判明!これからの『スター・ウォーズ』ユニバースの広がりを予測するためにも、このエピソードは見逃せない。(文・平沢薫)

※この記事は「マンダロリアン」シーズン3のネタバレを含みます。「チャプター23:スパイ」視聴後にお読みいただくことをおすすめします。

物語は銀河の運命を左右するバトルへ!

「チャプター20:孤児」よりマンダロリアンたちの戦いがふんだんに描かれるのもシーズン3の特徴

 まず今回の必見ポイントは、戦士としてのマンダロリアンのカッコよさ。特に、故郷マンダロアを訪れた彼らが、ジェットパックを使い、航行中のクルーザーから集団で降下するシーン。着地の際に、一人として足元がぐらつくこともなく、両足が地面に着いた瞬間に、武器を構えて戦闘態勢になっている。その研ぎ澄まされた戦闘能力に惚れ惚れ。また今回は、巨大生物からの逃走や次世代ダーク・トルーパー集団との銃撃戦など見せ場が盛り沢山。仲間を逃すために犠牲となるパズ・ヴィズラ(タイト・フレッチャー)の最後の言葉が「我らの道」なのも胸を熱くする。

 そして今回は、ドラマが大きくスケールアップ。マンドー(ペドロ・パスカル)とグローグーの物語が、次第にマンダロリアン全体の物語となっていった「マンダロリアン」だが、さらに今回、銀河全体を揺るがす物語になった。各地に潜伏する帝国軍残党は、水面下で結びついてシャドー評議会を開き、再び銀河を支配しようとしていることが判明。その計画にはマンダロアの資源が不可欠なため、故郷を奪還しようとするマンダロリアンたちの抹殺を決める。マンダロリアンたちの戦いは、銀河の未来を左右する出来事になったのだ。

 エピソード監督は、今シーズンから製作総指揮に参加したリック・ファムイーワ。彼が監督を担当するのは、今回がこのシリーズでは5話目、本シーズンでは2話目となる。脚本にはジョン・ファヴローに加え、製作総指揮のデイヴ・フィローニが参加。彼が脚本に加わるエピソードでは、いつも『スター・ウォーズ』銀河全体を大きく揺るがすような動きが描かれる。

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帝国軍残党の暗躍

シーズン2より - モフ・ギデオンの脅威再び

 シャドー評議会のシーンでは、旧帝国軍が一枚岩ではないことも判明した。帝国軍の名将スローン大提督の帰還を待つ者もいるが、新たなリーダーが必要だというモフ・ギデオン(ジャンカルロ・エスポジート)の主張に賛同する者もいるようだ。この場面でスローン大提督が言及されたのも、注目ポイント。というのも、先日の「スター・ウォーズ・セレブレーション2023」で、スピンオフドラマ「アソーカ」にこの人物が登場することが発表されたから。スローン大提督はアニメ「スター・ウォーズ 反乱者たち」のラストで行方不明になっており、本作「チャプター13:ジェダイ」でも、アソーカ(ロザリオ・ドーソン)が彼の行方を探していた。もし彼が「マンダロリアン」のドラマにも絡んでくれば、さらにドラマのスケールが増す予感がする。

 そのスローン大提督を演じるのはアニメでもこの役の声を演じたラース・ミケルセン。彼は『ローグ・ワン/スター・ウォーズ・ストーリー』でヒロインの父親を演じたマッツ・ミケルセンの実兄だ。

 この評議会シーンには、他にもシリーズにリンクするネタがあちこちに。ブレンドル・ハックス司令官は、小説「スター・ウォーズ アフターマス」に初登場した人物で、続三部作のファースト・オーダーの将校アーミテイジ・ハックス(ドーナル・グリーソン)の父親。今回は初映像化で、ドーナルの実弟ブライアン・グリーソンが演じている。

 彼が開発中だと言及された"甦り作戦"、英語のセリフではプロジェクト・ネクロマンサー(死霊使い)も気になるところ。この作戦名は今回が初登場で、内容は不明だが、名称から想像されるのは、『スター・ウォーズ/スカイウォーカーの夜明け』でパルパティーン(イアン・マクダーミド)を復活させた技術。今後の『スター・ウォーズ』銀河全体に関連していく要素になる可能性がある。

 また、スローン大提督の復帰を待望する司令官パレオンは、スローンの右腕的な人物。最初は正史ではない小説版に登場し、アニメ「スター・ウォーズ 反乱者たち」シーズン4の第15、16話「家族の再会 - そして別れ」に音声のみで登場し、今回が初の映像化。演じる俳優ザンダー・バークレイは、人気テレビシリーズ「ウォーキング・デッド」のヒルトップのリーダー・グレゴリー役や、「24 TWENTY FOUR」のロス支局長ジョージ・メイソン役でもおなじみだ。

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モフ・ギデオンの野望が明らかに!

 リンクネタといえば、冒頭近くで、やはりモフ・ギデオンのスパイだった元帝国軍士官イライア・ケイン(ケイティ・M・オブライアン)が、ギデオンとの通信に使うヴァイパー・プローブ・ドロイドは『スター・ウォーズ/帝国の逆襲』に初登場、「スター・ウォーズ 反乱者たち」でも今回のような通信機器として使われている。グローグーが、IG-11を改造したIG-12を操縦して屋台で手に取る果実は、「反乱者たち」シーズン1の第4話「魅惑のフルーツ」で初登場したメイルーラン・フルーツ。スピンオフドラマ「ボバ・フェット/The Book of Boba Fett」の「チャプター7:名誉のために」などにも登場している。

 そして今回、ついにギデオンの野望も明確になった。シャドー評議会には隠しているが、ギデオンの真の目的は、自分が銀河の支配者になること。彼がグローグーの調査をはじめ、さまざまな技術を研究させているのも、最強の軍団を作るためだった。研究といえば、彼が歩く軍事施設には、クローンのタンクのようなものが並んでおり、この技術の開発も進んでいる様子。ギデオンは、ダーク・トルーパーのアーマーを、マンダロア産出の最強金属ベスカーで製作していた。前回、ギデオンを奪われた移送船の残骸で見つかったベスカーの破片は、彼らのものだったようだ。

 ギデオンは最強の軍隊を作るため、ベスカーを産出するマンダロアを手放すわけにはいかない。となると、マンダロア奪回を目指すマンダロリアンとの死闘は必須だが、シーズン3は、残すところあと1話だけ。この戦いが1話で決着がつくとは想像しにくいが、いったい何が起きるのか、次回が待ち遠しい。

「マンダロリアン」シーズン3はディズニープラス独占配信中
(C)2023 Lucasfilm Ltd.

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