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【ネタバレ解説】シーズン3完結!マンダロリアンVS帝国残党の激闘がアツすぎる!【今週のマンダロリアン】

(C)2023 Lucasfilm Ltd.

 「マンダロリアン」シーズン3の最終回となる今回は、前話から始まったバトルの真っ最中からスタート! いきなりクライマックスがやってくる。惑星マンダロアを手に入れるのは、果たしてマンダロリアンか、旧帝国軍か。(文・平沢薫)

※この記事は「マンダロリアン」シーズン3のネタバレを含みます。「チャプター24:帰還」視聴後にお読みいただくことをおすすめします。

バトルアクション増量!セーバー戦も超クール!

第7話よりボ=カターンも熱いバトル(C)2023 Lucasfilm Ltd.

 シリーズの魅力が全部盛りだくさんとなったシーズン3の最終話。白熱のバトル、暴かれる陰謀、ドロイドたちの頑張り、奇妙なクリーチャー、そして、仲間と力を合わせて得る勝利。やっぱり「マンダロリアン」は、初期の『スター・ウォーズ』のような興奮と感動で胸が熱くなる。監督は前話に続いてリック・ファムイーワ。脚本はいつものジョン・ファヴローだ。

 特にバトルシーンのアクションは、空中戦から地上戦、団体戦から個人戦まで、全方位で展開。ビークルも、大型クルーザーからガントレット、タイ・ファイターと総登場。キャラ対キャラのバトルも、組み合わせが多彩。マンドー(ペドロ・パスカル)はまず次世代ダーク・トルーパーたちと激闘。トルーパーは、マンダロリアンと同じ武器を装備しており、戦いはよりいっそう激化する。そして、マンドーVSモフ・ギデオン(ジャンカルロ・エスポジート)、ボ=カターン・クライズ(ケイティー・サッコフ)VSギデオンの対決に、IG-12に搭乗したグローグーと、ギデオンの衛兵である赤装束のプレトリアン・ガードが絡む多彩なバトルが繰り広げられる。

 前話にも登場したプレトリアン・ガードは、『スター・ウォーズ/最後のジェダイ』に初登場した最高指導者スノーク(アンディ・サーキス)の衛兵と同じ名称。赤い装束がそっくりな『スター・ウォーズ/ジェダイの帰還』の銀河皇帝の衛兵ロイヤル・ガードが進化したものだろう。

 こうしたバトルの中でも新鮮だったのは、空中をジェットパックで飛行しながらの、マンダロリアンたちとダーク・トルーパーたちの激闘だ。特に、ボ=カターンが飛行しながらダークセーバーを使い、次々に敵を斬り倒していく姿のカッコ良さ。ジェットパック飛行中のセーバー戦は、『スター・ウォーズ』シリーズで初めて描かれた光景だろう。

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マンダロアを制する者

第7話よりマンダロアに戻るためボ=カターンたちは帝国残党と激闘を繰り広げる(C)2023 Lucasfilm Ltd.

 ドラマも今回できっちりひと段落。マンダロリアンたちは見事、惑星マンダロアを奪還する。その方法も、帝国軍から奪った大型クルーザーを落下させて、ギデオンの基地を破壊するという、大胆かつ過激なもの。帝国軍の残党は、今後もベスカーのためにこの惑星を狙いそうだが、それはシーズン4以降に持ち越した。

 この故郷の奪還に加えて、マンダロリアンの歴史も一歩前進した。まず、ダークセーバーはもう存在しない。これから彼らは別の形でリーダーを選んでいくことになる。また、劇中では星に植物が育っていることも判明した。再建されるマンダロアは、アニメシリーズ「スター・ウォーズ:クローン・ウォーズ」で描かれた先端技術を駆使した都市とは別の姿になるだろう。新たなマンダロアの姿もいつか見てみたいところ。見たいといえば、マンダロリアンの紋章にもなっている伝説のクリーチャー、ミソソー。マンダロアの泉の底に潜んだままで、最終話でも目と牙がチラリと見えただけだったが、泉を覗き込んだグローグーがその存在を意識したような描写もあった。ミソソーもいつか出現してほしい。

第7話よりギデオンの野望は打ち砕かれたのか?(C)2023 Lucasfilm Ltd.

 また、ギデオンのクローン軍団計画も判明した。グローグーを研究していたのは、フォースの力を持つクローン軍団を作るためだった。フォースの力は師匠について訓練しないと身につかないはずだが、自分のクローンを作るという発想が、自分自身こそ最高の存在だと信じるギデオンらしい。それにしても、クローン技術は進化している。これから、後の歴史における銀河皇帝の復活に関係する何かが描かれるかもしれない。

R5-D4も大活躍(C)2023 Lucasfilm Ltd.

 そして、ドロイドたちの活躍が描かれるのも嬉しいところ。R5-D4はギデオンの基地のシステムに侵入して大活躍。マンドーの指示でシールドを解除する際の光景は『スター・ウォーズ/新たなる希望』のデス・スターにおけるR2-D2の活躍を思い出させる。床の上をMSE-6シリーズ修理ドロイド、通称マウス・ドロイドとR5-D4のコミカルなやりとりも楽しい。

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次のシーズンはどうなる?

マンドーのオファーに興味を示すテヴァ大尉(C)2023 Lucasfilm Ltd.

 もちろん、今回も小ネタあり。IG-12に乗ったグローグーが、倒れたマンドーに吹き付けるスプレーは、傷を修復するバクタ・タンクと同じ成分を噴出するバクタ・スプレー。「マンダロリアン」の「チャプター8:贖罪」でもIG-11がマンドーに吹き掛けていた。戦いの後、マンドーがグローグーを連れていく新共和国の基地は、「チャプター21:海賊」にも登場したアデルファイ基地だ。

 マンダロアの泉で、アーマラー(エミリー・スワロー)による成人の儀式を受けるのは、前話で仲間のために死を遂げたパズ・ヴィズラ(テイト・フレッチャー)の息子ラグナー(ウェスリー・キンメル)。「チャプター20:孤児」で巨大な鳥のようなクリーチャーに誘拐された時とヘルメットが同じだ。息子へと彼の意思が継がれる様を描くのも「マンダロリアン」の世界らしい心遣いだ。

 そして、次のシーズン4への前振りもたっぷり。まず、グローグーはマンドーの養子になり、正式な弟子になった。名前もマンドーの本名、ディン・ジャリンに合わせて、ディン・グローグーに。ディンが名字で、ジャリンが名前だったことも意外なポイント。これから本格的な訓練が始まるのだろう。また、マンドーは、新共和国のカーソン・テヴァ大尉(ポール・サン=ヒョンジュ・リー)と交渉して、帝国軍の残党を追う仕事を請け負うことになった。次のシーズンでは彼の仕事ぶりが描かれるはず。ちなみに、IG-12はさらに改造されて、惑星ネヴァロの保安官に。この星にはマンドーとグローグーの家もできたので、今後、彼らが一緒に活動することもありそうだ。さらに前話で動き出していることが判明した旧帝国軍とも出会うことになるだろう。これから始まるマンドーとグローグーの冒険に思いを馳せながら、次のシーズンを待ちたい。

「マンダロリアン」シーズン3はディズニープラス独占配信中
(C)2023 Lucasfilm Ltd.

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