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「ウルトラマンブレーザー」SKaRDに迫る巨大な試練 伊藤祐輝&梶原颯&内藤好美、後半戦は「まさに急展開」

 10月から後半戦に突入し、急展開を迎えている特撮ドラマ「ウルトラマンブレーザー」(テレビ東京系・毎週土曜午前9時~)。謎の人物ドバシ ユウも登場し、さらなる盛り上がりを見せる同作で、特殊怪獣対応分遣隊「SKaRD(スカード)」の隊員を演じている伊藤祐輝(ナグラ テルアキ役)、梶原颯(バンドウ ヤスノブ役)、内藤好美(ミナミ アンリ役)がインタビューに応じ、前半戦の総括と後半戦の見どころを語った。(取材・文:編集部・倉本拓弥、写真:高野広美)

※本記事は第16話「恐怖は地底より」までのネタバレを含みます。本編鑑賞後にお読みいただくことをおすすめします。

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世界中のファンとのつながりを実感

Q:「ウルトラマンブレーザー」の放送開始から3か月が経ちました。SNS上では関連ワードが毎週トレンド入りしていますが、みなさんも反響の大きさは実感していますか?

内藤好美(以下、内藤):みなさんから「観てるよ!」という声が多くなりました。それぞれの国の言葉でコメントが届いていて、SNSを通じて世界中のファンとつながっていることをすごく実感しています。

伊藤祐輝(以下、伊藤):自分はあまり図に乗らないようにしています。SNSでエゴサーチもしないのですが、役者ではない知り合いから「ウルトラマンブレーザー」がすごく話題になっていることを聞いた時、ようやく図に乗ってもいいかなと思いました(笑)。

梶原颯(以下、梶原):テルアキさん、エゴサしないんですね! 僕たち、エゴサしてX(旧Twitter)の投稿に「いいね」をつけすぎて、タイムラインの更新で回数制限かかったりします(笑)。

Q:それぞれが選ぶ「ウルトラマンブレーザー」の神回は?

内藤:第1話「ファースト・ウェイブ」です。ウルトラマンブレーザーが初めて登場したということもあって、戦い方だったり、登場シーンもすごくインパクトがありました。ブレーザーがあんなに吠えるとは誰も思っていなかったし、まさに神回でした。

梶原:僕はヤスノブのメイン回だった第6話「侵略のオーロラ」です。ウルトラマンシリーズは勉強になることも多く、第6話でも、モノに愛情を持って接すれば、それに応えてくれるという展開が、人だけでなく全てのモノにも愛情を持たなければならないという気持ちになりましたし、とても温かい話でした。他にも、ヤスノブの筋肉は見られるし、田口(清隆)監督のカメオ出演もあるので、至れり尽くせりの神回じゃないかな。

伊藤:僕は第16話「恐怖は地底より」が大好きです。準備稿(初期段階の台本)が上がってきた時から、SKaRDのメンバーに「第16話、読んだ?」とずっと推していました(笑)。SKaRDが始動して、初めましてだった僕たちの仲が徐々に深まっていく中で、第16話でエミ隊員(搗宮姫奈)の幻覚をヤスノブとアンリと一緒に解いたことは、僕たちがエミの中にちゃんと存在していると同時に、SKaRDなりの絆が確固たるものになったということ。もちろん、それぞれの幻覚やユーモラスなシーンも大好きです。

内藤:ブレーザーが活躍する神回は第1話だけど……やっぱり作品全体の神回だと第5話「山が吠える」と第9話「オトノホシ」かな(笑)。

伊藤:自分のメイン回じゃん(笑)!

梶原:第9話は僕も好きです! 昔からウルトラマンシリーズを観ていた人なら、より刺さる内容ですよね。

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テルアキ&ヤスノブ&アンリが振り返るメイン回の裏側

Q:(梶原さんへ)ヤスノブ隊員のメイン回である第6話「侵略のオーロラ」では、洗濯乾燥機「クルル」相手にお芝居をしましたが、撮影時はどんなことを考えていましたか?

梶原:クルルはヤスノブとかなり長い付き合いで、彼にとってすごくお気に入りの洗濯乾燥機なので、作中で描かれてない、これまでのクルルとの思い出とかを思い起こしながら語りかけていました。

Q:第6話では、田口清隆メイン監督がコインランドリーの利用客役でカメオ登場しましたが、梶原さんは事前に知っていましたか?

梶原:香盤表(注:撮影の際に配布されるスケジュール表)を見て「田口監督だ!」と気づきました。裏話ですが、実はあのシーンにはセリフも入っていたんです。利用客(田口監督)と鉢合わせした時、「あっ」「おはようございます」みたいな、めっちゃシュールでおもしろいやり取りがあったのですが、長すぎるという理由でカットされたそうです(笑)。

Q:(内藤さんへ)アンリ隊員のメイン回である第5話「山が吠える」では、秋田弁を話すシーンがありました。内藤さんご自身は埼玉県出身とのことですが、秋田弁を覚えるのは難しかったですか?

内藤:最初に方言指導者の方から録音テープが送られてきて、それを聞いた上で撮影現場に向かいました。自分のイントネーションが合っているのか、撮影時はかなり不安で、秋田県民が観たら「全然違うじゃん」とか指摘されると思っていたのですが、オンエアされると「ちゃんと秋田弁に聞こえる」という感想が多くて、すごく安心しました。また、秋田弁のシーンはアドリブも多く、ゲント隊長(蕨野友也)の秋田弁は台本通りだったのですが、途中の秋田弁はパッと出たものをその場で方言指導者の方が直してくれました。

Q:(伊藤さんへ)第8話「虹が出た 後編」で、テルアキ副隊長が横峯教授にかけた「生きたいと思う気持ちこそ、すべての生物が持つ絶対に奪ってはいけない一番大切なものなんじゃないんですか!?」という言葉は、「ウルトラマンブレーザー」屈指の名台詞と大反響でした。撮影を振り返って、改めて思うことはありますか?

伊藤:台本を読んだ時、「一筋縄ではいかない」と思いました。答えのない問題を扱っていたので、一人で悶々とするよりは、(第8話を手がけた)中川和博監督と一緒に作っていきたいという思いがあり、本番が始まる前に「お時間いいですか?」と中川監督とじっくりお話しさせていただきました。

Q:名台詞の直後、テルアキ副隊長が横峯教授に「サインしてもらってもいいですかっ…!」と頼み込む姿は衝撃的でした。ヤスノブ隊員は副隊長のことを「結構バグってる」と表現していましたが……。

伊藤:テルアキとしては、バグっていないと思っているんですけどね……。やはり、(横峯教授はテルアキにとって)憧れの存在といいますか、自分が怪獣を研究するきっかけになった人なので。もし、役者を志すきっかけになった人に直接お会いできたとしたら、当然サインほしいですよね(笑)。

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「おはぎ」がターニングポイントに

Q:第16話「恐怖は地底より」では、幻視怪獣モグージョンの幻覚によってテルアキ副隊長、ヤスノブ隊員、アンリ隊員が錯乱状態に陥ってしまいました。テルアキ副隊長は、自分が恐れる怪獣の幻覚を見て「おはぎー!」と叫んでいましたが、あのシーンの撮影はいかがでしたか?

伊藤:あのシーンの撮影は、風がかなり強い夜帯でした。「夜でもしっかり撮らなきゃ」と現場の雰囲気もピリピリしていた時、僕が「おはぎー!」と叫んだら、なぜか現場の空気がすこし柔らかくなったんです。

梶原:めっちゃ褒めてもらえましたよね! 僕に関しては「ヤスノブ、これが俺たちが求めたものだよ!」と言ってくださって。「おはぎー!」で出たんやと思って、「おはぎ」がターニングポイントになりました(笑)。

伊藤:ヤスノブとテルアキは、どこか似ているところがあると思うんです。梶原君と「どうしたらこのシーンをもっと良くできるのか?」と悩んで出した答えで演技すると、どうやら化学反応を起こせるらしく、撮影後も「今日の撮影、楽しかったね!」と少年のようなテンションで終わることが多いです。

Q:第16話のラストシーン、アースガロンに新搭載されたAI対話システム「EGOISS(イーゴイス)」(声:石田彰)によって、ヤスノブ隊員の「アーくん」呼びがバレてしまいました。

梶原:「最初に僕が話すと思っていたのに~!」ですよね(笑)。

内藤:あのシーンは、私たちも傍から見て笑っていました。

伊藤:その後の撮影では、ずっとラストシーンのヤスノブの真似をしていました。

梶原:あのシーンはめちゃくちゃ難しくて……カメラの映る位置とか、かなり失敗していましたよね。

内藤:誰かが必ずゲント隊長に被っていたり(笑)。

伊藤:はしゃいでいる僕らを温かく見守るゲント隊長、というアングルだったのですが、僕らがはしゃぎすぎて、ゲント隊長の姿が消えてしまったんです(笑)。

内藤:「自由にやっていいですよ」と言われたので、本当にみんな自由にやりすぎて、毎回動きが違うんです!

伊藤:撮影が終わった後、カメラマンさんがゲント隊長に「ありがとうございます!」と話していて、何のことだろうと思っていたら、ゲント隊長が微笑みながら(被らないように)立ち位置をすごく調整してくれていたらしいです。

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後半戦「見たままに受け取ってほしい」

Q:「ウルトラマンブレーザー」は後半戦に突入しました。それぞれが思う後半戦の注目ポイントを教えてください。

伊藤:ここまで、SKaRDのメンバーがどの分野のスペシャリストなのか、どういうスキルがあるのかをお見せしてきたと思いますが、後半戦は、それぞれの壁や過去がどんどん描かれていきます。「ウルトラマンブレーザー」という作品全体の壁がかなり大きく、すごくリアルなので、「自分だったら、どう乗り越えるんだろう?」「自分もこんな経験がある」と視聴者が思えるような描き方をしています。第16話であれば、エミ隊員の幻覚を僕たち三人で解いたりするなど、SKaRDなりの乗り越え方が毎回登場します。これから、本当に大きな試練がやってくるので、ぜひ楽しんでいただきたいです。

梶原:僕は、怪獣に注目していただきたいです。怪獣にも、宇宙から来た怪獣、もともと地球にいた怪獣と種類があります。なぜ宇宙からやってきたのか、そういった謎も解明されていくので、ぜひそこにも期待してチェックしていただけると嬉しいです。

内藤:今まで謎めいた部分ばかりだったと思いますが、後半戦はストーリーの核心に迫っていきます。まさに急展開といいますか、みなさんが謎だと思っていたところが、ついに明かされるシーンがすごく多いです。テルアキ副隊長も仰っていたように、ウルトラマンブレーザーやSKaRD隊員が向き合い、越えなければならない壁がたくさん出てきます。

 撮影中もシリアスな気持ちになったりして大変だったのですが、後半戦の見どころになっていくところです。ゲント隊長が常にいろんな場所で言っているように、見て感じて、その感じた自分の答えが正解。私たちから「こうだよ」と押し付けることはなく、それぞれが見たままに受け取ってほしいなと思います。

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 三人は文鳥、筋トレ、語学学習と共通の趣味が多いことから、任務以外でも一緒に過ごす時間が多い。そんな彼らがSKaRDメンバー全員でやってみたいことは、5人旅とウルトラマンシリーズに登場する防衛チーム対抗運動会だそう。「5人なら負ける気がしない」と自負する三人。別任務で不在だったゲント隊長とエミ隊員を含め、メンバーの結束力は歴代屈指と言えるだろう。さらなる試練に立ち向かうSKaRDの5人を、これからも応援していきたい。

「ウルトラマンブレーザー」は毎週土曜午前9時~テレビ東京系にて放送中

(c)円谷プロ (c)ウルトラマンブレーザー製作委員会・テレビ東京

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