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「ウォーキング・デッド:デッド・シティ」第5話:まさかの裏切り者…最終話直前で衝撃展開

今週のウォーキング・デッド

 「ウォーキング・デッド」の人気キャラクター、マギーとニーガンが荒廃したマンハッタンを行く後日譚スピンオフ「ウォーキング・デッド:デッド・シティ」。第5話「気休めの言葉」では、次回のシーズン最終話に向けて、衝撃の出来事が連続する!(文・平沢薫)

※ご注意:本記事はネタバレを含みます。「ウォーキング・デッド:デッド・シティ」第5話をまだ見ていない方はご注意ください。

腕が6本…奇怪な異形ウォーカー

 第5話は、次回のシーズン最終話に向けて盛り上がりが加速し、ビジュアル面/ドラマ面の両方で必見シーンが続出する。

 まず、ビジュアル面では、これまで見たことのない奇怪なモンスターのようなウォーカーが登場する。マギー(ローレン・コーハン)と少女ジニー(マニナ・ナポレオン)が出口を目指して進む下水道は、足元にウォーカーの腐った身体が積み重なり、時折その中の一体が動き出すという地獄のような状況なのだが、そこで死体の山の中から這い出してきた一体のウォーカーは、なぜか腕の数が多く、立ち上がると、その姿は2つの頭と6本の腕を持つ異形のモンスター! さらに頭部がもう一つ、腐った胴体を破ってズルズルと出てきて、3体の腐乱したウォーカーの身体が、癒着して出来たものだとわかるが、その姿はおぞましすぎる。頭部を破壊すると動かなくなるウォーカーの基本性質はそのままで、マギーは無事この怪物を倒すが、このウォーカーの異常な姿はインパクトが強すぎる!

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謎の女性登場…予想外の展開が3連続

 ドラマ面では、意外な展開が3つも続く。1つ目は、マギーたちと一緒にクロアチア人(ジェリコ・イヴァネク)のアジトに侵入したグループの一員、トマッソ(ジョナサン・ヒギンボザム)が裏切り者だったこと。前話でマギーたちの襲撃がクロアチア人にバレていたのは、彼が裏でクロアチア人と取引きしていたせいだった。彼は、恋人アマイア(カリーナ・オルティス)と自分の安全な場所での暮らしと引き換えに、仲間たちをクロアチア人に引き渡すことを約束していた。いいヤツに見えたトマッソのこの行動は予想外。また、この2人が本作のレギュラーキャラクターなるのかと思っていたら、あっさり死んでしまったのも意外だった。

 裏切りを見破ったマギーに、トマッソは仲間たちが殺されるとは思わなかったと言うが、それは、今回のエピソードタイトル「Stories We Tell Ourselves(私たちが自分自身に語る物語)」=自分に言い聞かせる物語であり、事実ではないだろう。彼も心の底では、仲間がどうなるかわかっていたはず。このエピソードタイトルは意味深だ。今回、保安官パーリー(ガイウス・チャールズ)が語る兄弟の話も、ニーガンがパーリーに語る殺人の理由も、マギーがジニーに語るなぜニーガンが必要なのかという話も、すべて「私たちが自分自身に語る物語」なのだ。

 そして、ビッグサプライズは、マギーが最初からニーガンを騙していたこと。今回、クロアチア人はマギーの息子ハーシェル(ローガン・キム)を誘拐する際、彼女にニーガンの指名手配書を渡していたことが描かれる。これは「ハーシェルを返してほしければ、ニーガンを渡せ」という意味だろう。マギーは今も、この事実をニーガンに隠している。マギーにとってハーシェルの救出が最優先なのはわかるが、ニーガンがマギーに協力していることを思うと、彼女の判断は果たして正しいのだろうか。

 もう一つのサプライズは、クロアチア人が、別の人物の司令によって行動していたこと。クロアチア人がこのシリーズのラスボスではなかったとはショッキングだ。今回、彼が頭を下げて手に接吻をする謎の女性(リサ・エメリーが登場した。彼女は、自分が支配しているマンハッタン島を、他の地域を支配する「ニューバビロン連邦」が奪おうとするだろうと考え、それを阻止するためにニーガンが必要だと考えている。

 正体不明の女性は、ニーガンを知っているようだが、彼とはどんな接点があったのか。周囲に照明が付いた俳優の化粧用の鏡を使い、会話でも「舞台」を比喩に使うところを見ると、かつては俳優だったのだろうか。ちなみに、彼女が読んでいる本「史学の想像力の最前線(原題:Frontiers of Historical Imagination:Narrating the European Conquest of Native America, 1890-1990 by Kerwin Lee Klein)」は1999年に出版された実在する著作で、Amazonでも販売されている。アメリカ大陸にやってきた西欧人とアメリカ先住民の文化の衝突を、歴史的想像力の観点から描く著作で、こんな本を読んでいるとは、この女性には何か壮大な計画があるのではないか。彼女の正体を早く知りたくなる。

 ラストシーンは、ジニーがマギーに向けて壁に「嘘つき」という文字を残して彼女から去り、夜空に向けて照明弾を撃つところだった。これはきっとニーガンと落ち合うための合図だろう。2人は再会できるのか? 1人になったマギーはどう動くのか? 次回はいよいよシーズン最終話だ。

「ウォーキング・デッド:デッド・シティ」はU-NEXTで独占配信中(全6話、毎週金曜1話ずつ配信)

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