【ネタバレ解説】「デアデビル:ボーン・アゲイン」S2第2話&第3話:新ヒーロー誕生、物語は新局面へ

昼は弱者を救う弁護士、夜は悪と戦うクライムファイター・デアデビルを描くマーベルドラマ「デアデビル:ボーン・アゲイン」シーズン2。今週は、第2話「不可能を実現する」と第3話「天秤と剣」の2話同時配信。新たなヒーローの誕生、更なる事件の匂いなど、この2エピソードで物語が大きく動く!(文・平沢薫)
※ご注意:本記事はネタバレを含みます。「デアデビル:ボーン・アゲイン」シーズン2第2話&第3話をまだ観ていない方はご注意ください。
既出ヒーローの復活、新ヒーローの誕生
シーズン2の冒頭から始まった2つのストーリー「貨物船ノーザンスター号での武器輸入」と「ソーズマン/ジャック・デュケイン(トニー・ダルトン)の裁判」が、同時配信された第2話&第3話でひとまず終結。次回からは、また別の事件が始まりそうだ。
その準備なのか、今回はお馴染みのヒーローや人物が復活する。まず、第1話のラストにナイフだけ登場したブルズアイ/ベンジャミン・ポインデクスター(ウィルソン・ベセル)が登場、今度はエレベータ内で瞬殺の技を見せる。このドラマは主人公デアデビル/マット・マードック(チャーリー・コックス)が人を殺さない主義で、殴る蹴るのリアルな身体的暴力描写が魅力だが、やはりこういう殺傷能力の高い人物もいなければと痛感させられる。その一方で、彼には謎の行動もあった。彼が教会に行き、デアデビルの母親シスター・マギー(ジョアンヌ・ウォーリー)に会おうとしたのはなぜなのか。これも次のドラマへの伏線か。
また、ヒーロー復活といえば、監獄から解放されたソーズマン。大暴れのアクションシーンは、ドラマ「ホークアイ」(2021)以来だろう。復活キャラといえば、シーズン1で死んだと思われた特殊部隊員コール・ノース(ジェレミー・アイザイア・アール)も復活し、特殊部隊に戻る。原作コミックにも同名キャラが存在し、こちらも特殊部隊員だが、のちにデアデビルの味方になる。このドラマではどうなるのかにも注目だ。
そして、新たなヒーローも誕生。シーズン1で殺されたホワイト・タイガー/ヘクター・アヤラ(カマル・デ・ロス・レイエス)の姪であるアンジェラ(カミラ・ロドリゲス)が、叔父の遺品のアミュレット(護符)を身につけ、デアデビルとカレン(デボラ・アン・ウォール)に協力する。これはもう、スーツこそ着ていないが、新たなホワイト・タイガーの誕生だろう。コミックでもアンジェラは、ホワイト・タイガーになっている。
ブルズアイの悪夢…ヴァネッサが不安定な状態に
今シーズン第1話で、精神科医ヘザー・グレン(マルガリータ・レヴィエヴァ)は、2度もミューズ/バスティアン・クーパー(ハンター・ドゥーハン)の幻影を見ていたが、第3話では、彼女がミューズの白いマスクを持っていることが分かった。第1話のレビューでも触れたが、やはり彼女は、ミューズの死後も彼の影響を受けているのではないか。
そして、第2話ではフィスクの妻ヴァネッサ(アイェレット・ゼラー)が、ブルズアイ/ポインデクスターに狙われる悪夢を見る。彼女の夢の中で、野球のボールが転がってくるのは、ドラマ「デアデビル」シーズン3第5話「ザ・パーフェクト・ゲーム」で描かれた、ポインデクスターの少年時代を踏まえたものだろう。彼は最初の殺人を、ナイフではなく、野球のボールで遂行している。
『スパイダーマン』の匂わせがココにも
マーベル・ファンの期待に応えて、新作映画『スパイダーマン ブランド・ニュー・デイ』(7月31日日米同時公開)の匂わせネタも、あちこちに。まず、カレンが、なぜ今パニッシャー(ジョン・バーンサル)はここにいないのかと問うセリフが登場。そのパニッシャーは、先日の『スパイダーマン』新作の予告編に登場していた。カレンの問いの答はきっと、シーズン2の1週間後に配信されるパニッシャーが主人公の単発ドラマ「パニッシャー:ワン・ラスト・キル(原題)/The Punisher: One Last Kill」で描かれるのに違いない。
また、フィスクの部下バック(アーティ・フラウスハン)が、ディナーパーティーで精神科医グレンに周囲の人々を説明する中で、フィスクの部下シーラ(サブリナ・ゲバラ)を「彼女はイアーゴだ」と発言。イアーゴは、シェイクスピアの戯曲「オセロ」で、主人公オセロに忠実なふりをしつつ、彼を陥れる狡猾な人物の名前。このセリフは、シーラが『スパイダーマン』新作の予告編に登場し、スパイダーマンにニューヨークの鍵を渡していたことを思いださせる。彼女は、イアーゴのようにフィスクを裏切るのだろうか?
そして、今回、首謀者がBB(ジェニア・ウォルトン)だと判明した、フィスクを批判する動画配信@CityWithoutFear では、特別部隊のことを皮肉で「親愛なる隣人特別部隊(Friendly Neighborhood Task Force)」と呼ぶ。これは、スパイダーマンの代表的な呼び名「親愛なる隣人(Friendly Neighborhood Spider-Man)」を踏まえたもの。ここにもスパイダーマンが隠れている。ちなみにこの配信の名、「恐れを知らない都市(City Without Fear)」は、デアデビルの代表的な呼び名「恐れを知らぬ男(The Man Without Fear)」のパロディーになっている。
今週の新キャラクター
今回から新たな人物も登場。ニューヨーク州知事マージ・マカフリー(リリ・テイラー)がフィスクのオフィスにやってきて、フィスクの貨物船座礁問題は見逃せないと批判した。彼はこの知事にどう立ち向かうのか。
そのマカフリー知事を演じるリリ・テイラーは、近年では『死霊館』(2013)、『レザーフェイス-悪魔のいけにえ』(2017)も印象的だが、実は、1980年代にフィスク役のヴィンセント・ドノフリオと『ミスティック・ピザ』(1988)で共演。この映画で2人が演じたのは結婚するカップルで、結婚式中に花嫁が緊張しすぎて失神し、結婚を取りやめるはめになっていた。このドラマでは、どんな共演ぶりになるのかも楽しみだ。
そして、そろそろ気になるのが、このシーズンに登場することが決まっているデアデビルの同志、ジェシカ・ジョーンズ(クリステン・リッター)。次回からの新たなストーリーに絡んでくるのか? 彼女の登場も楽しみだ。
「デアデビル:ボーン・アゲイン」シーズン2 ディズニープラスにて独占配信中
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