逞しさと軽やかさ

91歳のクリント・イーストウッドの監督50周年、監督40作品目という節目の一本。
様々なヒーローを演じ、描き続けてきた漢が、いよいよその佇まいだけで逞しさを感じさせるようになってきました。
年齢的なことももちろんありますが、イーストウッドは劇中ではアクションと呼べるものはほとんどせず、発する言葉も短いワードだけです。
でもそこに込められているものは実に多く、心に沁みます。アクションが減っていく一方で、作品が纏う軽やさかとチャーミングさは年々増すばかり。
イーストウッドにとって老いとは進化だ。