高潔な理想家に突きつけられた競争社会の残酷な現実

2015年10月4日 なかざわひでゆき アメリカン・ドリーマー 理想の代償 ★★★★★ ★★★★★

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アメリカン・ドリーマー 理想の代償

 犯罪や汚職が蔓延る’80年代初頭のニューヨークを舞台に、一代で財を成した苦労人の実業家が会社存続の危機に直面する。
 清廉潔白なビジネスを信条としてきた主人公アベル。しかし、それは生き馬の目を抜く競争社会においては弱点であり、事業の拡大を図った途端に様々な妨害や嫌がらせを受け、さらには当局から疑惑の目まで向けられてしまう。
 誰にでも平等にチャンスの与えられる自由の国では、しかし成功にも幸福にも当然のごとく高い代償が求められる。それはアメリカだけに限った話ではないだろう。夢を追い求める高潔な理想家の眼前に広がる凍てついたグレーな世界は、まるで資本主義社会の残酷な現実を突きつけるかのようだ。

なかざわひでゆき

なかざわひでゆき

略歴:日本大学芸術学部映画学科卒、同学部大学院卒。映画・海外ドラマのライターとして、TVガイド誌やオンライン情報サイトなどを中心に幅広く執筆活動中。雑誌「スカパー!TVガイドBS+CS」(東京ニュース通信社刊)で15年続くコラム“映画女優LOVE”をはじめ各テレビガイド誌で特集記事やコラムを執筆。著書は「ホラー映画クロニクル」(扶桑社刊)、「アメリカンTVドラマ50年」(共同通信社刊)など。また、数多くの来日スターにインタビューしており、ハリウッドのスタジオや撮影現場へも毎年コンスタントに足を運んで取材をしている。特に海外ドラマの現地取材は本人も数え切れないほど(笑)。旧ソ連のモスクワ育ち。

近況:最近は今さらながらK-POPのボーイズバンドにドハマり中。一番の御贔屓はMCNDですが、NCTやTREASUREも大好き。もちろんBLACK PINKとかITZYとかEVERGLOWとかガールズにも夢中です。

サイト: http://eiga3mai.exblog.jp/

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