夏休み大作で食傷気味になったときの、この一本!

産後とは思えないブレイク・ライブリーのボディも映えまくる美しいビーチに対して、それなりにリアルなグロ描写で味付け。いささか強引ながら、しっかりハデなクライマックスまで引っ張る、ジャウマ・コレット=セラ監督の職人技も光りまくる。さらには、“母なる海”を舞台に、自信を喪失していたヒロインと翼を負傷したカモメがリンクさせるなど、“ザ・浅瀬”というシンプルな原題&設定から予想させるサメ・パニック映画というより、“海版『ゼロ・グラ』”といえるサバイバル・ドラマに落とし込んだ意外性もポイント高し。しかも、『ゼロ・グラ』同様、約90分にまとめあげたこともあり、全米でスマッシュヒット中なのも十分に納得できる。